ラインのIDを交換し合ったあと、大内優芽は俺の連絡先の入った友達リストを眺めて嬉しそうに頬を緩ませていた。
彼女の幸せそうな表情を見つめながら、今度は伝えられるときにきちんと想いを伝えなければと思う。
「優芽」
名前で呼ぶと、スマホから顔をあげた大内優芽が驚いたように目を見開く。
「バイト終わったら、また連絡する。今度、夢の中じゃなくて現実で、一緒にどっか出かけよう」
ドキドキしながら思いきって誘いかけると、頬をピンク色に染めた大内優芽が、目を細めて幸せそうに頷いた。
fin.
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