「えっ……研究会って作れるの?」

「もちろん!ただ4人集めないと作れないらしいんだけど今のところ僕一人だけだからみんなを誘おうと思ってたけどみんなもう決まってるのならどうしようかな」
 グランは納得のいく研究会が無く悩んでいたところ担任のステインがアドバイスしてくれたのだ。
 そこでグランはいろいろな人に声をかけてみた。
 しかしみんな自分が入りたいところが決まっていたためまだグラン一人の状態だったのだ。

「……やっぱり私グランが作る研究会にしようかな?」
 
「本当!?ちなみに活動内容はいつもの朝練みたいに鍛錬したり、自分の技能と向き合ってもっと自分の能力を高めたりしようと思ってたんだ」
 グランが活動内容を言うと他の六人もティナと同じように一緒にやりたいと言い出した。

「でも本当にいいの?みんなやりたいことがあったみたいなのに」

「いいんだよ!友達が困っているのを助けないわけないだろ?」

「そうそうそれにグランのところだったらやりたかったことも全部できそうだし」

「それにこっちのほうが実力がつきそうだからな。グラン殿に勝つには近くにいたほうが良いに決まってるだろう」

「みんな……」

「そうと決まれば早速名前を考えなきゃね!」
 グランはみんなで研究会の名前を考え用紙を無事提出するのであった。

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~シャミア&サリーネside~
「まさかグランが研究会を立ち上げることになるとは……」

「でも一緒にいられるようになったんだからよかったんじゃないかしら」
 用紙を提出グランたちはその場で解散となった。
 みんなと別れた二人は寮に帰る途中に王城に呼ばれそのまま向かっていた。

「それにしても急に呼び出すなんて何かあったのかしら?」

「お父様のことですから何か用事があることは間違いないのですが……いつも急ですからね」
 王城に着き執務室へ向かうとアーサーとヒメナがすでにいた。

「お待たせしてしまいすみませんお父様、お母様」

「ごめんなさいね~急に呼び出して」

「実はわしもまだ何のことか聞いてないんじゃ」

「「?」」

「私から話があったのよ~。というか聞きたいこと?」

「それでどんな内容なのお母様」

「もしかしてあなたたち二人ともグラン君のことが好きなんじゃない?」

「「「!?」」」
 誰もが予想していなかった質問に全員がフリーズした。

「なんじゃとっ!?」

「え、えっ!?なななななななんで!?」

「どうしてわかったのですか!?」

「母はなんでもわかるものなのよ~。で認めるのね?」

「「あっ……」」
 その後二人が認めたことで再びフリーズしたアーサーを放置したヒメナに根ほり葉ほり事情を聴かれていくのであった。