グランが男爵に叙爵された翌日、グランとナミアとエリザベートは教会にいた。

「今日が休みで本当によかったね!」

「全くだよ……みんな酔って寝ちゃったから結局一泊しちゃったし」

「あはは……ご、ごめんね?」

「まさか私も間違って飲むとは……本当にごめんなさいね」

「まあ反省してるならいいかな。今日は神様たちにこの前のことについて聞こうと思ったけどまさか神様たちに会えないなんてね」

グランたちは日本に行ったことやアーサーが転移者だったこと、その他に近況報告などをしようと思い教会へとやってきた。
しかし普段はすぐに白い世界に誘われるのにその日はしばらくたっても白い世界に行くことはなかった。
不思議に思ったグランは通信魔法を発動させて神様に確認を取ろうとした。
しかしそれすらも通じなかったので取り敢えずまた今度と言うことになったのだった。
そんなこんなで時間が余ったので少し遊んでから帰ることになった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ちょっと私気になる店を見つけたんだよね」

「どんなお店かしら?」

「そろそろお昼だからご飯もののお店!前回は露天で各々好きなものを買って食べたけどお店に入ってもいいんじゃないかなって」

「なるほどね確かにあまり外で店にはいってご飯を食べることがこっちにきてからなかったからね」

「じゃあ次はそこに行きましょう!」
ナミアに連れられて着いた店は一軒のイタリア料理の店だった。

「何で異世界(こっち)にイタリア料理があるんだよ!?」

「何でも康太さんがイタリア料理好きで国一番の料理人にこのお店を作らせたみたいだよ!お米とか味噌とかも好きだから和食のお店も作ったみたい」
ちなみにどっちも王都で今ものすごく流行っているみたいだ。
さすがは文化の進んだ地球の料理だ。

「権力使ってやることじゃないわね」

「それな。ってもあるんだからありがたく使わせていただこう」
グランたちは期待を胸に店に入った。