「「「「「フレッドリックが負けた!?」」」」」

グランvsナミアの試合が終わり少しして始まったフレッドリックvsアレグサンダー。
その結果は予想外の結果であった。

「事前の予想だと勝てそうだったのにね……」

「確かアレグサンダーさんは今年の入試の第五席だったはずです」

「ちなみに私は?」

「ナミアさんは第四席です。ちなみにティナさんは第六席、フレッドリックさんが第七席、エリーさんが第八席です」

「私そんなに上位だったんだ!」

「でもグランと特訓してたのに負けるなんて第五席は伊達じゃないわね」

「アレグサンダーさんと戦う時はそれぞれ注意していこう!」

「「「「「了解!」」」」」

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その後ティナvsエリザベート、シャミアvsサリーネの試合が終わりベスト4が決まった。
その結果はティナとシャミアの勝利であった。

「ティナ強いわね……」

「伊達にグランに鍛えられてないからね!」

「お姉様やっぱり強かったです」

「昔から私の方が強かったもの」

「みんなー!次の対戦表が出たぞ!」
準決勝はシャミアvsアレグサンダー、グランvsティナとなった。

「ベスト4も決まったところで準決勝戦を始めましょう!」
司会が宣言すると会場は更なる熱気に包まれた。

「ではまずシャミア選手vsアレグサンダー選手の試合から始めましょう!」



「舞い散れ!桜吹雪っ!」

草花嵐(グラスストーム)

「きゃっ!」

「勝者アレグサンダー選手!接戦を勝ち抜き決勝へと駒を進めたのはアレグサンダー選手だ!」
 
「アレグサンダーさん強いね」

「草花嵐はかなり難しい魔術だったはず……」

「と言うかお姉様が使ってた桜吹雪って何ですか?」

「あれは僕が奥義と一緒にあげた魔剣だよ」

「「「「「魔剣?」」」」」
魔剣とは魔法が込められた剣のことである。
この剣を使うときに魔力を込めると魔法を纏わせて戦うことができる。

「それってグランがよく使っている魔法剣と同じ?」

「そうそう。あれってかなり扱いが難しいから長期運用には向いてないんだよね」
実際グランも勝負を決めるときにしか使っていなかった。
それを安定させて発動できるように開発したのが魔剣である。
グランも持ってはいるが使う機会が特になかったため未だに使ったことはない。

「「グラン!私も(俺も)欲しい!」」

「……また今度創ったらあげるよ」

「「やったー!」」

「私もなにか欲しいな……」

「ティナにも考えとくね」

「わ、私も……」

「エリーにもなにか創っておくよ」

「ほ、本当?ありがとう」
その後リクエストを聞いているとシャミアが戻ってきた。

「おつかれさま~」

「ありがとう。負けちゃったわ……」

「アレグサンダーさん強かったからね」

「グラン!私たちのかたきをとって!」

「じゃあまずはティナに勝たないとね」

「いくら相手がグランでも負けないよ!」

「こっちだって負けるつもりはないからね」
そんなこんなでグランvsティナの試合が近づいてくるのだった。