「身体強化ッ!」
先に動いたのはナミアだった。
(グランに動かせたら後手に回ることになる……!だから先にある程度ダメージを……)
「させるかっ!火球十連!」
(ナミアが距離を詰めてくるのは読んでたけどここまで早いとは……作戦を組み直さなきゃいけないな)
「ハッ!」
ナミアはグランが放った火球を全て剣圧で薙ぎ払った。
「なっ!?」
(嘘だろ!?剣圧だけで!?何かカラクリがあるはず……)
その後グランはしばらく魔法で様子見することを決めた。
「フッ!……ハッ!随分と余裕みたい……だね!グラン」
「まさか……そんな余裕なんてないよ。むしろナミアこそ余裕みたいだね。剣圧だけで俺が放った魔法を消してくるとは思わなかったよ」
「私だってここに入るためにッ!……訓練してたんだから!それにここにきてからもッ!グランと毎朝訓練してたでしょ?」
「そうだったね。少しナミアのことを見くびっていたよ。ここからはギアを一つ上げていくぞ?」
「望むところだよ!」
「一時付与:火纏!」
グランが使った一時付与はこれを付与した武器で攻撃するとその属性の追撃が発動するというものだ。
また属性によって効果が出ることもある。
例えば火なら切れ味増強、水なら切り口が滑らかに、風なら剣速上昇と言ったところだろうか。
また纏わせている属性の魔法を打ちやすくもなる。
「火球七連ッ!」
「身体強化:風花」
ナミアが身体強化を発動すると火球は一瞬にしてかき消された。
「身体強化に属性をかけられるようになってたんだね……」
「切り札は持っておかなきゃね」
「そうだね……でもこっちにも切り札の一つ二つぐらいあるさ」
身体強化:風花は風と氷の複合魔法だ。
魔法が苦手なはずのナミアが使うには難しい魔法だ。
しかし今回使えたのはナミアと風、氷属性との相性がいいからだろう。
(それにまだナミアはアレを使っていない……注意しておこう)
(グランはまだ全く力を出していない……私が勝つのは相当厳しいけど無傷で終わらせてあげるわけにも行かない!)
「「はあっ!!!」」
グランとナミアは同時に駆け出すと互いに相手に切りかかった。
「やるねぇグラン!」
「剣術はやっぱりナミアには敵いそうにないよっ!だから……風刃」
「えっ!?」
グランは一時付与を一瞬にして風纏へと切り替え風魔法を発動した。
(これぐらいで倒せるような相手じゃないけど……)
「……さすがグランだね。でも私にそれは効かないよ」
「!?む、無傷だと?」
「もしかしてこれが切り札だった?だったら私の勝ちだね!」
「……まさか防がれるとはね。でもこれで終わりじゃないよ?第二ラウンドと行こうか」
先に動いたのはナミアだった。
(グランに動かせたら後手に回ることになる……!だから先にある程度ダメージを……)
「させるかっ!火球十連!」
(ナミアが距離を詰めてくるのは読んでたけどここまで早いとは……作戦を組み直さなきゃいけないな)
「ハッ!」
ナミアはグランが放った火球を全て剣圧で薙ぎ払った。
「なっ!?」
(嘘だろ!?剣圧だけで!?何かカラクリがあるはず……)
その後グランはしばらく魔法で様子見することを決めた。
「フッ!……ハッ!随分と余裕みたい……だね!グラン」
「まさか……そんな余裕なんてないよ。むしろナミアこそ余裕みたいだね。剣圧だけで俺が放った魔法を消してくるとは思わなかったよ」
「私だってここに入るためにッ!……訓練してたんだから!それにここにきてからもッ!グランと毎朝訓練してたでしょ?」
「そうだったね。少しナミアのことを見くびっていたよ。ここからはギアを一つ上げていくぞ?」
「望むところだよ!」
「一時付与:火纏!」
グランが使った一時付与はこれを付与した武器で攻撃するとその属性の追撃が発動するというものだ。
また属性によって効果が出ることもある。
例えば火なら切れ味増強、水なら切り口が滑らかに、風なら剣速上昇と言ったところだろうか。
また纏わせている属性の魔法を打ちやすくもなる。
「火球七連ッ!」
「身体強化:風花」
ナミアが身体強化を発動すると火球は一瞬にしてかき消された。
「身体強化に属性をかけられるようになってたんだね……」
「切り札は持っておかなきゃね」
「そうだね……でもこっちにも切り札の一つ二つぐらいあるさ」
身体強化:風花は風と氷の複合魔法だ。
魔法が苦手なはずのナミアが使うには難しい魔法だ。
しかし今回使えたのはナミアと風、氷属性との相性がいいからだろう。
(それにまだナミアはアレを使っていない……注意しておこう)
(グランはまだ全く力を出していない……私が勝つのは相当厳しいけど無傷で終わらせてあげるわけにも行かない!)
「「はあっ!!!」」
グランとナミアは同時に駆け出すと互いに相手に切りかかった。
「やるねぇグラン!」
「剣術はやっぱりナミアには敵いそうにないよっ!だから……風刃」
「えっ!?」
グランは一時付与を一瞬にして風纏へと切り替え風魔法を発動した。
(これぐらいで倒せるような相手じゃないけど……)
「……さすがグランだね。でも私にそれは効かないよ」
「!?む、無傷だと?」
「もしかしてこれが切り札だった?だったら私の勝ちだね!」
「……まさか防がれるとはね。でもこれで終わりじゃないよ?第二ラウンドと行こうか」