朝シャミアとサリーネに誘われお茶会に行くことになった四人は学園の近くのカフェに集まっていた。
「じゃあ注文もしたし早速本題に入りましょうか!」
「そのために集まったようなものですからね」
「何の話をするの?」
「「ズバリ…………恋バナよ(です)!!」」
女の子が集まったらする事といえば一つしかない。
それは恋バナである。
自分の好きな人について語り合ったり他の人の話を聞いてキュンキュンしたりするのだ。
恋バナは女の子にとっての大好物であった。
「じゃあ言い出しっぺから聞きましょうか」
「そうね。じゃあ私から行くわ。私は好きな人がいるわ」
「ほんとう!?誰々!?」
「それは……グランよ!!」
「「!?」」
「ちなみに私もグランのことが好きです」
「「!?!?」」
「私たちは言ったわ。あなたたちはどうなのよ」
「でも今の反応からだいたい想像はできますが」
「わ、私もグランのことがす、好きだよっ!」
「ナミアさんも好きなんですね!仲間です!」
「わ、私は……」
「エリーはどうなの?」
「わ、私も好きよ」
「その言葉を聞けて良かったわ」
「今日は二人に提案があってこの場を設けさせてもらいました」
「「提案?」」
「現状私たちはティナさんに一歩遅れているわ」
「このまま私たちで足を引っ張りあっていたらきっと誰も得をしないと思うの」
「そこで手を組みませんかという提案なんです」
「お互いに邪魔せずにそれぞれがグランにアピールすること。そしてグランの社会的地位の向上を目指します」
「お互いに邪魔しないのはわかるんだけど社会的地位の向上?」
「お二人は一夫多妻制について知っていますか?」
「うん。知ってるよ」
「確か身分の高い人たちが跡継ぎを確実に残すために始まった制度よね」
「そうそう。でも身分の高い人ってグランも含まれない?一応貴族だよ?」
「そこが問題なのよ」
「高い身分の人は貴族全般って思われがちなんですけど貴族社会では上級貴族のみとされています」
「ってことはグランは……」
「その一夫多妻制に適用されないことになるって訳ね」
「だから私たちは現時点でティナさんにかなり負けているのです」
「……や、やばいね」
「これはまずいわ。グランの地位をあげて一夫多妻制を普通と思わせないといけないなんて……」
(確か陽翔って結構一途なタイプだったよね)
(少なくとも浮気をするようなタイプじゃないわね)
((これはまずい…………))
陽翔はかなり頑固な一面も持っていた。
何かを決めると簡単なことでは意見を変えない。
協調性がないと言うわけではなく自分に厳しかったのだ。
「そんなことで私たちが今回話を持ちかけたのです」
「どう?乗ってくれる?」
「「…………」」
二人は顔を見合い考え込んだ。
その結果出した答えが
「「乗った!!」」
二人は陽翔の頑固さを知っていた。
それを覆すには二人の力だけでは足りなかったのだ。
もちろん自分が一番になりたいと言う気持ちはあるがまずスタートラインに立てていないのでは話にならないと考えたのだ。
「じゃあ対グラン恋の共同戦線成立ってことで」
その後グランの好きなところやかっこいいところなどを共有しその日は解散となった。
「じゃあ注文もしたし早速本題に入りましょうか!」
「そのために集まったようなものですからね」
「何の話をするの?」
「「ズバリ…………恋バナよ(です)!!」」
女の子が集まったらする事といえば一つしかない。
それは恋バナである。
自分の好きな人について語り合ったり他の人の話を聞いてキュンキュンしたりするのだ。
恋バナは女の子にとっての大好物であった。
「じゃあ言い出しっぺから聞きましょうか」
「そうね。じゃあ私から行くわ。私は好きな人がいるわ」
「ほんとう!?誰々!?」
「それは……グランよ!!」
「「!?」」
「ちなみに私もグランのことが好きです」
「「!?!?」」
「私たちは言ったわ。あなたたちはどうなのよ」
「でも今の反応からだいたい想像はできますが」
「わ、私もグランのことがす、好きだよっ!」
「ナミアさんも好きなんですね!仲間です!」
「わ、私は……」
「エリーはどうなの?」
「わ、私も好きよ」
「その言葉を聞けて良かったわ」
「今日は二人に提案があってこの場を設けさせてもらいました」
「「提案?」」
「現状私たちはティナさんに一歩遅れているわ」
「このまま私たちで足を引っ張りあっていたらきっと誰も得をしないと思うの」
「そこで手を組みませんかという提案なんです」
「お互いに邪魔せずにそれぞれがグランにアピールすること。そしてグランの社会的地位の向上を目指します」
「お互いに邪魔しないのはわかるんだけど社会的地位の向上?」
「お二人は一夫多妻制について知っていますか?」
「うん。知ってるよ」
「確か身分の高い人たちが跡継ぎを確実に残すために始まった制度よね」
「そうそう。でも身分の高い人ってグランも含まれない?一応貴族だよ?」
「そこが問題なのよ」
「高い身分の人は貴族全般って思われがちなんですけど貴族社会では上級貴族のみとされています」
「ってことはグランは……」
「その一夫多妻制に適用されないことになるって訳ね」
「だから私たちは現時点でティナさんにかなり負けているのです」
「……や、やばいね」
「これはまずいわ。グランの地位をあげて一夫多妻制を普通と思わせないといけないなんて……」
(確か陽翔って結構一途なタイプだったよね)
(少なくとも浮気をするようなタイプじゃないわね)
((これはまずい…………))
陽翔はかなり頑固な一面も持っていた。
何かを決めると簡単なことでは意見を変えない。
協調性がないと言うわけではなく自分に厳しかったのだ。
「そんなことで私たちが今回話を持ちかけたのです」
「どう?乗ってくれる?」
「「…………」」
二人は顔を見合い考え込んだ。
その結果出した答えが
「「乗った!!」」
二人は陽翔の頑固さを知っていた。
それを覆すには二人の力だけでは足りなかったのだ。
もちろん自分が一番になりたいと言う気持ちはあるがまずスタートラインに立てていないのでは話にならないと考えたのだ。
「じゃあ対グラン恋の共同戦線成立ってことで」
その後グランの好きなところやかっこいいところなどを共有しその日は解散となった。