入学式から一夜開け授業初日になった。
少し早めに寮から出ると廊下でフレッドリックと会った。

「おはよう!フレッドリック」

「おう!おはようグラン。今日からだな」

「どんなことをやるんだろうね?」

「俺はは魔法が苦手だからな……。あんまり魔法は受けたくないな」

「そうなんだ」

「火魔法だけは得意なんだけどな」

「もしよかったら魔法を教えようか?その代わりといっては何だけど剣術の訓練相手になってよ」

「まじかっ!本当にいいのか?」

「いいよいいよ。別に減るもんじゃないし。」

「ありがとうな!俺も魔法の練習も剣の練習も出来るし願ったりかなったりだ!」

「じゃあ早速明日からってことで」

「おう!」
その後二人で教室に向かうとティナたちがいた。

「おはよーグラン、フレッドリック!」

「おはよう三人とも」

「おはようティナさん、ナミアさん、エリザベートさん」

「二人はもうなんの授業受けるか決めた?」

「私たちは今考えてたの」
 この学園では基礎的な授業の他に最低でも2つは専門的な授業を受けなければならない。
 それは選択制で武術学、魔法学、魔道具学、経済学、内政学などなど合計26の講座を選んで受けることができる。

「僕は武術学、魔法学、魔道具学、冒険学、貴族学を選んだよ」

「俺は武術学、魔法学、冒険学、貴族学だ!」
 グランとフレッドリックが選択したのは実技多めであった。

「実技多いね!私は魔法と魔道具と内政かな?」

「私は剣術と内政と魔法と貴族だよ!」

「私は魔法と経済と貴族よ」
 ティナ、ナミア、エリザベートはそれぞれが得意そうな内容を選んでいた。

「って内政?ナミアが?」

「私にだってわかるよ〜!最悪グランに聞けばいいし」

「ま、まあ頑張ってくれ。わかんなくなったらいつでも教えるからな」

「うん!ありがと!」
 そろそろ時間になるので席に着くと隣に座ったフレッドリックが

「ところでグランの旦那〜誰が本命なんですかい?」

「どんなキャラ!?誰ってティナは婚約者だし……」

「だけどよ!グランだって知ってるだろ?この国が一夫多妻制だってことぐらい」

「もちろん知ってるけど……僕はティナ一筋だよ」
 そんな事を言ってると先生が来て今日の授業が始まった。