二人と通話をはじめてしばし時がたちその内容は昔話から能力とこれからに変わっていった。
「学園を受験することはみんな確定した?」
「俺は決まったぞ」
「私も大丈夫!あとは受かればだけど……」
「そこに関してはなんともいえないけどね」
「そういえば二人の神々から授かった能力はどんな感じだった?」
「じゃあ私から私の能力は物理に偏ってるかな。魔法は身体強化以外使えないよ。魔力はあるんだけどね」
「じゃあなみちゃんは典型的な前衛ってことね。私はサポート系のスキルが多かったよ。バフデバフとかテイムとかが得意ね。でも剣を使うとかは無理かな」
「えりちゃんすごいね!テイムとかおもしろそう!グランはどんなの?」
「俺は武器を持って戦うこともできるし魔法も使えるよ」
「じゃあグランはオールラウンダーって感じなのね。なみちゃんの魔法と座学以外心配は要らないみたいね」
「みんなで合格できるようにがんばろう!」
「詳しいステータスは次にあった時で」
「了解!」
「「「じゃあまた」」」
通話が終了するとお昼が近くなっていた。
グランは二人とまた学校に通えるように勉強を始めるのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学園入学試験まであと半年を切った頃グランは冒険者ギルドを訪れていた。
冒険者として活動するにはギルドと呼ばれている組合で登録をしなければいけない。
登録は10歳からできるためグランでもできる。
実際グランも登録しようと思っていたが思っていた以上に忙しく後回しになっていた。
「ギルドにははじめて行くけど大丈夫かな?」
「坊主冒険者志望か?試験とかもあるが頑張れよ!」
「はい!ありがとうございます!」
(試験があるのは知らなかったな。まあなんとかなるだろ)
気楽にこれからのことを考えながらグランはギルドの門を叩いた。
「こんにちは。冒険者ギルドへようこそ!冒険者登録ですか?」
「はい!」
「ではこちらの資料に必要事項をお書きになってください」
そう言って受付嬢が渡してきた紙にグランは名前などを書いていく。
(名前は苗字いらないかな。書いてもほぼ平民と扱いは同じだし)
「お願いします!」
「では最後にこちらの魔道具に血を一滴お願いします。それで登録は終了となります」
「あれっ!?試験とかってないんですか?」
「試験は2年前ぐらいに廃止されましたよ?いろいろと不正が出てきましたから。かえって冒険者の死亡率が上がったのです」
「そうだったんですね」
その後冒険者について10分ほどの講習があり登録は無事終了した。
「ありがとうございました!えっと……」
「!失礼しました。私はルキアと言います。今後もよろしくお願いします」
グランは帰るか少し迷ったがまだ時間にも余裕があったためいくつかクエストを受けてみることにした。
とは言っても最低ランクのFランクだから受けられるものも少ないが。
(初めてだし軽めに薬草採取とかにしておくか。でもゴブリンの討伐とかもおもしろそうだな)
そんなことを考えながら悩んでいたが結局薬草採取だけにすることにした。
ギルドを出てフィールドまで来るとグランは早速薬草を探しはじめた。
「そういえばエリザベートが言ってたテイムはおもしろそうだったな。やってみるか。“創造魔法”」
グランは創造魔法でテイムができるようになるか試してみた。
とは言っても創造魔法で創り出せるのはあくまで魔法であってスキルではなかった。
「やっぱりダメか……頑張って地道に探そう」
ただ薬草を探すのは初めてなので前世で読み込んでいた数々のラノベの知識をもとに薬草を採取して行くのであった。
ある程度集まったところでグランは街に帰ることにした。
(転移魔法で帰ってもいいけどなんか魔物とかがいたら戦ってみたいから歩いて帰ろうかな)
グランは今まで使う機会のなかった身体強化魔法とハイAGIのスキル練習も兼ねることにした。
(結構身体強化も使いやすいな。これからは剣の修行にも取り入れていこう!)
「お!また魔物の気配が!探知魔法も便利だな。あれっ?なんか襲われてないか?飛翔、視力強化、聴覚強化、演習速度強化!」
グランは創造魔法で創り出した魔法を使い空から状況を把握した。
「やっぱり襲われていたか!しかも劣勢みたいだっ!」
グランは急いで剣を出し魔法を使う準備をしながら急降下した。
「加勢します!」
「なっ!ダメだ!坊主は離れとけ!」
「大丈夫です!そこで見ていてください!あとあなたたちは護衛に専念してください!連弾火球、風雷嵐、魔力障壁!」
「!?」
「最後はこれで!魔法剣:雷撃!」
(30体近く居たけどなんとかなってよかった。でもこれ程豪勢な馬車だとどっかの大豪商か貴族かな?)
「皆さん無事ですか!?」
「あ、ああ……。大丈夫だ。助けてもらっておいて悪いのだがそれ以上馬車には近寄らないでいただけるかな?」
「?わかりました」
(それほどまでにやんごとなき身分の人なのだろうかな?まあさっさと立ち去るとしよう!カノンにバレたら大変だからね)
「ではこれで失礼します。皆さんお気をつけて!」
「ああ……。すまぬな」
グランはそういうと家に向かって走り出したのであった。
「学園を受験することはみんな確定した?」
「俺は決まったぞ」
「私も大丈夫!あとは受かればだけど……」
「そこに関してはなんともいえないけどね」
「そういえば二人の神々から授かった能力はどんな感じだった?」
「じゃあ私から私の能力は物理に偏ってるかな。魔法は身体強化以外使えないよ。魔力はあるんだけどね」
「じゃあなみちゃんは典型的な前衛ってことね。私はサポート系のスキルが多かったよ。バフデバフとかテイムとかが得意ね。でも剣を使うとかは無理かな」
「えりちゃんすごいね!テイムとかおもしろそう!グランはどんなの?」
「俺は武器を持って戦うこともできるし魔法も使えるよ」
「じゃあグランはオールラウンダーって感じなのね。なみちゃんの魔法と座学以外心配は要らないみたいね」
「みんなで合格できるようにがんばろう!」
「詳しいステータスは次にあった時で」
「了解!」
「「「じゃあまた」」」
通話が終了するとお昼が近くなっていた。
グランは二人とまた学校に通えるように勉強を始めるのだった。
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学園入学試験まであと半年を切った頃グランは冒険者ギルドを訪れていた。
冒険者として活動するにはギルドと呼ばれている組合で登録をしなければいけない。
登録は10歳からできるためグランでもできる。
実際グランも登録しようと思っていたが思っていた以上に忙しく後回しになっていた。
「ギルドにははじめて行くけど大丈夫かな?」
「坊主冒険者志望か?試験とかもあるが頑張れよ!」
「はい!ありがとうございます!」
(試験があるのは知らなかったな。まあなんとかなるだろ)
気楽にこれからのことを考えながらグランはギルドの門を叩いた。
「こんにちは。冒険者ギルドへようこそ!冒険者登録ですか?」
「はい!」
「ではこちらの資料に必要事項をお書きになってください」
そう言って受付嬢が渡してきた紙にグランは名前などを書いていく。
(名前は苗字いらないかな。書いてもほぼ平民と扱いは同じだし)
「お願いします!」
「では最後にこちらの魔道具に血を一滴お願いします。それで登録は終了となります」
「あれっ!?試験とかってないんですか?」
「試験は2年前ぐらいに廃止されましたよ?いろいろと不正が出てきましたから。かえって冒険者の死亡率が上がったのです」
「そうだったんですね」
その後冒険者について10分ほどの講習があり登録は無事終了した。
「ありがとうございました!えっと……」
「!失礼しました。私はルキアと言います。今後もよろしくお願いします」
グランは帰るか少し迷ったがまだ時間にも余裕があったためいくつかクエストを受けてみることにした。
とは言っても最低ランクのFランクだから受けられるものも少ないが。
(初めてだし軽めに薬草採取とかにしておくか。でもゴブリンの討伐とかもおもしろそうだな)
そんなことを考えながら悩んでいたが結局薬草採取だけにすることにした。
ギルドを出てフィールドまで来るとグランは早速薬草を探しはじめた。
「そういえばエリザベートが言ってたテイムはおもしろそうだったな。やってみるか。“創造魔法”」
グランは創造魔法でテイムができるようになるか試してみた。
とは言っても創造魔法で創り出せるのはあくまで魔法であってスキルではなかった。
「やっぱりダメか……頑張って地道に探そう」
ただ薬草を探すのは初めてなので前世で読み込んでいた数々のラノベの知識をもとに薬草を採取して行くのであった。
ある程度集まったところでグランは街に帰ることにした。
(転移魔法で帰ってもいいけどなんか魔物とかがいたら戦ってみたいから歩いて帰ろうかな)
グランは今まで使う機会のなかった身体強化魔法とハイAGIのスキル練習も兼ねることにした。
(結構身体強化も使いやすいな。これからは剣の修行にも取り入れていこう!)
「お!また魔物の気配が!探知魔法も便利だな。あれっ?なんか襲われてないか?飛翔、視力強化、聴覚強化、演習速度強化!」
グランは創造魔法で創り出した魔法を使い空から状況を把握した。
「やっぱり襲われていたか!しかも劣勢みたいだっ!」
グランは急いで剣を出し魔法を使う準備をしながら急降下した。
「加勢します!」
「なっ!ダメだ!坊主は離れとけ!」
「大丈夫です!そこで見ていてください!あとあなたたちは護衛に専念してください!連弾火球、風雷嵐、魔力障壁!」
「!?」
「最後はこれで!魔法剣:雷撃!」
(30体近く居たけどなんとかなってよかった。でもこれ程豪勢な馬車だとどっかの大豪商か貴族かな?)
「皆さん無事ですか!?」
「あ、ああ……。大丈夫だ。助けてもらっておいて悪いのだがそれ以上馬車には近寄らないでいただけるかな?」
「?わかりました」
(それほどまでにやんごとなき身分の人なのだろうかな?まあさっさと立ち去るとしよう!カノンにバレたら大変だからね)
「ではこれで失礼します。皆さんお気をつけて!」
「ああ……。すまぬな」
グランはそういうと家に向かって走り出したのであった。