前回のあらすじ
リリオの語る旅の思い出。
ムジコでの不思議な体験、レモの町の茨の魔女騒動と聖女、バージョで味わった海の幸。
長かったような、短かったような、そんな旅だったわね……。
実際問題として、旅程の半分が船旅だったにしても、北部のヴォーストから南部のハヴェノまで帝国縦断したようなもんなんだから、特急も特急だった気がするけど。
道がちゃんとしてるって、偉大よねえ……いまさらながらにしみじみ思うわ。
もし帝国の街道が辺境の道とおんなじ具合だったら、たぶん冬が過ぎて春になってもあたしたち、ハヴェノにたどり着いてなかったと思うわ。
それで、ハヴェノね、ハヴェノ。
バージョから船でやってきたわけだけど、同じ港町とはいえ、趣が違うっていうのかしらね。
バージョはいい言い方をすれば歴史ある港町で、悪く言えばちょっと古臭い。ハヴェノは割と最近になってから華夏との交易で発展した街だから、街並みも今風……ってだけじゃなくて、ごちゃついてる感じはあったわね。新しい建物、新しい道、新しい埠頭……建て増しの連続よ。しかも短い間に。
それで、華夏の連中が自分たち風に築いた華夏街もあるんだから、混沌よね。
それで、まずは挨拶にってことで冒険屋組合に寄ったんだけど、バージョでのこと話したっけ?
話してなかった気もするわね。リリオからのまた聞きだけど、やっぱりブランクハーラって冒険屋界隈じゃ有名なのね。
リリオがブランクハーラの娘だって名乗ったら、どひゃあって驚かれたんですって。どひゃあってなによってね。
それで、奥様の……マテンステロさんの娘だって続けたら、これまたどひゃあって。
白髪のブランクハーラで、マテンステロさんの娘、生粋の冒険屋だーなんて、言われたとか。握手求められたらしいわよ。魔除けになるって。そういう扱いなんだなってちょっと笑ったわよね。
で、ハヴェノでも盛り上がったんだけど、空気感が違うのよね。
まあ、ブランクハーラのおひざ元だものね。
バージョじゃ伝説の怪物でも見たって具合だったけど、ハヴェノじゃあ身内の大物の娘さんがやってきたって、そういう扱いなのよ。
まず、《メザーガ冒険屋事務所》から来ましたって名乗るじゃない。
メザーガもハヴェノ出身で、冒険屋界隈じゃあ名も売れてるらしいから、そこでまず一目置かれるのよ。ヴォーストじゃそんなでもないのにね。
で、一党名は何だって、《三輪百合》だってなって、またざわつくのよ。東部じゃそうでもなかったんだけど、船旅なら情報も早く流れるもんだから、かえって遠いハヴェノの方で名を知られてるみたいのよ。
でも、その噂ってのがまたひどくてね。
熊みたいな大女の一党だとか。
気に喰わなければ街中でも剣を抜くとか。
毎日乙種魔獣を狩って食べてるとか。
行く先々で盗賊狩りして血の紋章を刻んでるとか。
いやー、笑ったわね。
半分間違ってもいないのがまた笑うわよね。
「全然合ってませんよう!」
「熊みたいにでかいのは私かな……」
「まあウルウがとても長身なのは確かですね」
「街中で剣は抜かなかったけど、素手で鼻とかもいでたよね」
「もいだのではありません。裏拳がきれいにあたってしまっただけですよ」
「毎日じゃないけど乙種魔獣狩り過ぎてストップはいったよね」
「乙種とはいっても狩り方が固まるとまあ、作業ですよね」
「女三人だから盗賊ホイホイでもあったし」
「まあ、ウルウの手前、できるだけ町に届けたりしましたね」
「半分合ってるね」
「半分合ってるかもしれません……」
「ややややや、話半分でも大活躍されてますねえ!」
まあそんな具合で歓迎されて、あたしたちはリリオのお母さま、マテンステロさんのご実家に向かったわ。
当代ブランクハーラで、リリオのおじいさまに当たるマルーソ様と、おばあさまに当たるメルクーロ様が出迎えてくださって。
そしてお母様に当たるマテンステロさんがしれっと出迎えてくれたわ。
「ややややや? お話の中では、その……お亡くなりになられていたのでは?」
「残念だったな。トリックだよ」
「まあ、さすがに心穏やかには受け入れられない現実でしたねえ」
混乱して、動揺して、だいぶリリオがぎりぎりになっちゃったけど、そう、生きていらしたのよ。
詳しく聞いてみようとしたら、こうよ。
ほら、ウルウ、言ってやりなさいよ。
「レコーダーみたいな使い方するんだから……んんっ、『ぐわーって噛みついてきたから、突然で剣を抜く暇もなくて、仕方なく手で押さえたのよ』」
「やややややぁ……?」
「まあ、そういう顔になりますよね」
「『そこで私、ぴーんと閃いちゃったの』『飛竜って空飛べるじゃない。こいつに乗っていったらあったかい南部までひとっとびじゃないかしらって思って』『飛竜乗りは見たことあるから、真似して飛んで帰ってきました、まる』」
「ややぁ……?」
「まあ、そういう顔になりますよね」
馬鹿の総大将よねえ……。
しかもその飛竜を飼い慣らして裏山で飼ってるっていうんだから……。
まあ、そんなこんなで無事? マテンステロさんと再会したんだけど。
なんでそんなことしたのかって、こういうわけよ。
旦那がヤンデレだからって。
「ややややや、ヤンデレ、ですか?」
「ヤンデレだったねえ……」
「ヤンデレでしたね……」
まあ、ウルウ曰く諸説あるらしいけど、愛が重いひとだったらしいわ。
里帰りもさせてくれなくて、独占欲が強くて嫉妬深くて。
まあ、だから野生の飛竜に飛び乗ってハヴェノまで帰るっていうのは意味わかんないけど。
で、まあさすがにずいぶん経ったし、リリオも来たから、帰るかしらってね。
飛竜に乗って帰りましょうかって。
「やややややぁ……?」
「うーん、トゥーヤーちゃんがキャパオーバーしちゃった」
「これ記事にしても絶対盛り過ぎって言われますよねえ」
ああ……じゃあ、まあ、マテンステロさんに稽古を付けてもらったり、リリオの必殺技がまたもあっさり防がれた話は飛ばしましょうかね。
竜車……まあ、飛竜版の馬車っていうか、そういう乗り物があるのよ。ふつうは何頭かで吊るす感じになるんだけど、野生種のキューちゃんとその子供のピーちゃんは大きくて力強いから、一頭で一台抱えちゃうのよ。
さすがにボイと馬車は積み込めなかったから、お留守番してもらって。
あ、また何もわからなくなった猫みたいな顔になってるわね。
じゃあ飛竜は気にせず、サクサク行きましょうか。
あれよ、あれ。
空の旅って想像つかないと思うけど、要は揺れまくる箱に閉じ込められて気づいたら目的地に着いてる感じね。だからもちろんウルウは大変なことになったわ。
「吐いたんですかねえ!」
「急に元気になるじゃん」
「ようやく理解できる程度の話になりましたからねえ」
吐いたわねえ。かわいかった。
あ、違うわよ、吐いてるウルウが可愛かったっていうか弱ってるところが可愛かったっていうか吐いてるところはそれはそれでかわいいんだけど、
「取り繕うほどに取り返しがつかなくなってるからやめた方がいいよ」
そう?
まあいいわ。
それで、いくら飛竜でも辺境までひとっとびってわけにはいかなくて、途中で何回か野営もしたわね。マテンステロさんが辺境から逃げてくるときにも使ったっていう温泉のそばで休んだり。
面白かったわ、あの温泉。飛竜で乗り付けたから、詳しい場所はわかんないんだけど、温泉魚なんてのがいるのよ。あたしたちが心地よく浸かれるような温度の温泉にすむ魚がいるのよ、驚きよね。
ウルウと二人で釣りもしてみたんだけど、温泉に釣り糸垂らすなんて、不思議な体験だったわね。
あ、味もよかったわよ、温泉魚。
サメみたいな感じ。っていうか実際サメの仲間なのかしらね。
温泉入って、美味しいもの食べて、心地よくはなったけど雪も積もる冬のことだから、冷えないうちに寝ようってなって。
そしたらまあ、マテンステロさんが思い付きで一緒に寝る面子を変えようとか言いだして。
あたしたちは気を遣って、できるだけリリオとマテンステロさんの時間作ってたんだけどね。そういう人なのよ、あの人。正直、親には向いてないと思うわ。あたしも親なんてよく知らないけど。
え?
なんの話してたかって……まあ、恋バナ、みたいな?
あのひと、あたしたちの関係見て面白そうにしてたのよ。娘の恋愛関係にやにや見てたの。悪趣味よねえ。ああ、いや、親からしたらそういうもんなのかしら。娘の交友関係楽しむのって。
リリオのことどう思ってるのかとか、ウルウがどうとか……詳しくは話さないわよ! 絶対やだ。言わない。
でも、まあ…………あれがなかったら、もしかしたらあたしたちこうなってなかったかも、とは思うわ。少なくともあたしは、この中にいなかったかもしれない。
そうよ、そそのかされたの。悪魔みたいな人よ、ほんと。
御屋形様には悪いけど、絶対この人遊んでるなって思ったわ。実際そうかもしれない疑惑があって軽々には口には出せないけど。死にたくないし。
それで、ようやくたどり着いた辺境。
辺境って言っても、内地のひとが漠然と考えてるよりは広いのよ。
カンパーロ男爵領……入り口あたりはまだ気候も大人しめで、農業だって牧畜だって盛ん。飛竜だってほとんど来ないし、強い魔獣もそんなにいない。
観光業とかもそこそこやってるし、商人は大体ここで商売済ませて内地に帰るわね。奥地まで行っても採算が合わないし。
行ってみれば比較的よく知られた辺境ではあるから、ざっくり「辺境」って言ったときに内地のひとが思い浮かべるのはカンパーロあたりの景色じゃないかしらね。さもなくば人外魔境みたいになるだろうし。
カンパーロ男爵閣下が出迎えてくれたんだけど、あの方の顔を見るとなんだか不思議とほっこりして安心しちゃうのよね。そういう雰囲気があるの。
こう、両手をおおげさに広げて、顔全体でにっこり笑って迎えてくれるのよ。
それで、例のあれ。
「『いや! いや! いや!』」
「ふふふ、身振りもおおげさなら、口ぶりもおおげさなんですよね、おじさまは」
男爵閣下はとても歓迎してくれて、辺境流の蒸し風呂とか、飾らない晩餐会とか、旅に疲れたあたしたちをもてなして癒してやろうって、そういう気持ちが暖かかったわね。
ウルウは辺境流の蒸し風呂初めてだから、戸惑ってたわよね。
「あったまったあとに凍ったため池に飛び込むのは普通に頭おかしいと思う」
「凍ってませんよ。表面に氷張ってるだけで、水面下は」
「凍ってるっていうんだよ、それ」
結局ウルウも楽しんだじゃない、ねえ。
まあ、でも、優しい閣下もやっぱり辺境人っていうか、辺境貴族っていうか。
そうなのよ。蛮族ぅ……なのよねえ。
親睦深めようってなったら、じゃあ殴り合おうかってなるの。
「辺境流の『ちょっとお茶しない?』はあたまおかしい」
「冗談みたいですけど、若者の間では実際にありますね」
「ややややや……逢引のお誘いに殴り合うんですかねえ?」
「なんというかこう……お茶に誘ったら『いいわよ! 私に勝てたらな!』みたいなのはザラです」
「辺境のナンパ師ってストリートファイターかなんかなの?」
ともあれ、一対一の三本試合よ。
辺境では基本よね、これ。まあメザーガも私たちに試験と称してやらせてたから、ブランクハーラも似たような気質かもしれないわね。
「蛮族×蛮族じゃん」
「掛け算なので足し算より強いですね」
「四則演算に強さの概念を持ち込まないで欲しい」
でも、まあ、冒険屋も暴力が商材だし、悪くはなかったわ。
あたしも自分の実力にちょっと不安があったんだけど、ちゃんと成長してるってわかったし。当時三等武装女中だったあたしが、二等武装女中とやりあって、しかも勝てたのよ。それも割と安定して。
武装女中の二等かと三等ってのは、戦闘力だけじゃなくて仕事の質もかかわってくるから一概には言えないけど、でも三等より弱い二等っていうのはふつう侮られるわね。あたしはそれだけ強くなれてたの。
リリオも閣下のご子息と遊んでもらって、ウルウも剣術指南役のひとに追い詰められたり、割といい感じの勝負だったんじゃないかしら。
ウルウって、ちゃんとやれば圧勝できそうなのに、いつも追いつめられるのよね。相手を舐めたり侮ってるわけじゃないんだけど、根本的に戦うのが得意じゃないし好きじゃないんでしょうね。でもうちで一番強いのはこいつなのよ。変な話よね。
「ややややや、ウルウさんはそんなに強いんですねえ。噂には聞こえませんけど……」
「普段はふたりの後ろで観戦してるからね」
「それがウルウの仕事なのです」
「なぜ胸を張る……」
「奥の手、切り札という感じなんでしょうかねえ。それもまた浪漫ですねえ!」
それでまあ、熱も冷めやらぬままお昼いただいて、講評とかしたりしてね。
楽しく歓談してたら、爆弾発言よ。
閣下が言うの。リリオが内地で嫁取りしてきたっていうからどんなものかって不安だったって。
あの時のウルウの顔、怖かったわねえ。無表情で強張っちゃって。
そうそう、奥様、マテンステロさんの仕業よ。あの女……じゃない、ええ、あの方、自分が恋愛というか遊びに慣れてるせいか、人の恋愛見てにやつくだけじゃなくて、さっさと盤面動かそうとしてきやがったの。
ウルウは、たぶんいいとこの出で、保守的っていうか、お子様っていうか……わかるでしょ?
リリオに好かれてるってのは薄々わかってても、成人したてなんて子供のようなものだと思ってるし、女同士ってのもあんまりピンと来てないみたいで、そもそも恋愛経験なかったのかもしれないわね。
だからリリオの視線も見ないふりして、大人に対するあこがれみたいなものだって流そうとして、いろいろごまかしてたのよ。
そこをまっすぐ突かれて、ウルウも困ったでしょうね。
……あれっ!? どうしたのよウルウ! そんなに縮こまって! ちょっと顔見せなさいよ!
「トルンペート、忠誠心がもれてますよ」
「いっそ殺せ……」
「ああもう、ウルウが羞恥のあまりカタツムリになってしまいました。かわいいですね」
リリオもウルウのそういう逃げ腰っていうか、おしとやかっていうか、貞淑なところはわかってるから、逃がさないよう……もとい、ゆっくり関係を築いていきたいんだって、まあ、そう言ったんだけどねえ。
これって、なんていうのか、紳士的なのよね。古い言い方をすれば。内地の人にわかるかしら。
「つまり尻込み優柔不断の腰抜けということになります」
「蛮族ゥ……」
「辺境的には、『求婚前にゆっくら関係ば深めるんは女々か?』という感じでして」
「ややややや、聞きしに勝る辺境仕草ですねえ」
まあ、若い衆からしたらリリオみたいなのも「名案ごつ」ってなるんだけどね。
年寄り連中だと、「名を尋ぬる」って言い回しが求婚を意味してたりするくらいだから、まあ、悠長にも見えるんでしょうね。
まあ、そんなんで、ねえ。
閣下も気を利かせたっていうのかしらね。辺境流としては、まあ、穏当なほうではあるのよ。「あとは若いふたりでゆっくりと」……を辺境風に訳すと多分ああなるの。
つまり……鍵のかかった部屋に放り込んで「ゆっくり交渉していってね!」っていうのは。
「交渉というのはつまり……」
「交渉とは、まあ、交渉ということですね」
「構文ェ……」
「ウルウさんがもはや縮こまって変な声出す生き物になってますねえ」
あたしは、まあ、リリオが大好きだし、ウルウのことも好きになってて、だから、ふたりがくっつくのはとてもいいことだと思ったわ。従者として、侍女として、武装女中として、リリオの幼馴染として、リリオが幸せになるのはいいことだと思ったわ。
…………思いたかったわ。
ふたりの子供を抱き上げて、そのお世話を任されることを思うと、幸せな気持ちになった。それは本当。本当なのよ。でも、ふたりが、ふたりきりで、部屋にこもることを思ったら、お腹が痛くなったわ。胸がざわついて、後頭部のあたりがもやついた。
いやだった。はっきり、嫌だって思ったの。
どうしてだかわかんない……なんて、もう言えなかった。
奥様がそそのかした言葉がずっと頭の中でぐるぐるしてた。
でも、どうしていいかわからなかった。それで、ふたりを連行していった女中たちに交じって部屋に忍び込んで隠れたの。
すぐばれちゃったけどね。
「そ、それで!? それでどうなったんですかねえ!」
「鼻息荒い」
「ブン屋ってこういう生き物なんですねえ」
「ぱしゃぱしゃ撮るな。撮らないで」
それで、秘密よ。
「ややややや!?」
だってそれは他の誰にも渡したくない大事な大事な思い出だもの。
ウルウのかわいいところとか、リリオの格好いいところはみんなに知ってもらいたいし、みんな知るべきだと思うけど、でも本当にかわいいところとか、本当に格好いいところは、あたしだけが知ってればいいの。
「そんなぁ……絶対人気出ますよぉ……」
知らない、知らない。
でも、そうね。
素晴らしい夜だったわ。
「生殺しですよねえ!」
用語解説
・ハヴェノ(La Haveno)
南部一の港町。西大陸の大国家ファシャとも交易があり、帝国の玄関口ともいえる。
種族、民族、国籍など、最も多彩な街の一つと言えるだろう。
・華夏
大叢海をはさんだ向こう側、西大陸のほとんどを支配下に置く西の帝国ことファシャ国。
ざっくりと言えば中国のような国家であるらしいが、帝国のように広範であるため、一概には言えない。
現在は帝国との仲は極めて良好であり大叢海さえなければ気軽に握手したいと言わせるほど。
・ブランクハーラ(Blankhara)
記録に残るだけで八代前から冒険屋をやっている生粋の酔狂血統。
帝国各地で暴れまわっており、その血縁が広く散らばっているとされる。
特に白い髪の子供はブランクハーラの血が濃いとされ、冒険屋として旅に出ることが多いという。
・マテンステロ(Matenstelo)
リリオの母親。南部の冒険屋一族ブランクハーラの生まれ。
冒険屋としては非常に優秀で、魔法も使え、近接戦闘もでき、飛竜とも渡り合えた。
辺境人でないものが辺境人と同等以上に戦える、という数少ない例外存在である。
・カンパーロ(La Kamparo)
カンパーロ男爵領。
アマーロ家が代々治める広大な領地で、肥沃な平野が広がり、豊かな農地に恵まれた土地。
辺境ではあるがよく拓かれており、内地との交流も活発。
・素晴らしい夜だったわ
追加で2パターン用意するほど素晴らしかった。
リリオの語る旅の思い出。
ムジコでの不思議な体験、レモの町の茨の魔女騒動と聖女、バージョで味わった海の幸。
長かったような、短かったような、そんな旅だったわね……。
実際問題として、旅程の半分が船旅だったにしても、北部のヴォーストから南部のハヴェノまで帝国縦断したようなもんなんだから、特急も特急だった気がするけど。
道がちゃんとしてるって、偉大よねえ……いまさらながらにしみじみ思うわ。
もし帝国の街道が辺境の道とおんなじ具合だったら、たぶん冬が過ぎて春になってもあたしたち、ハヴェノにたどり着いてなかったと思うわ。
それで、ハヴェノね、ハヴェノ。
バージョから船でやってきたわけだけど、同じ港町とはいえ、趣が違うっていうのかしらね。
バージョはいい言い方をすれば歴史ある港町で、悪く言えばちょっと古臭い。ハヴェノは割と最近になってから華夏との交易で発展した街だから、街並みも今風……ってだけじゃなくて、ごちゃついてる感じはあったわね。新しい建物、新しい道、新しい埠頭……建て増しの連続よ。しかも短い間に。
それで、華夏の連中が自分たち風に築いた華夏街もあるんだから、混沌よね。
それで、まずは挨拶にってことで冒険屋組合に寄ったんだけど、バージョでのこと話したっけ?
話してなかった気もするわね。リリオからのまた聞きだけど、やっぱりブランクハーラって冒険屋界隈じゃ有名なのね。
リリオがブランクハーラの娘だって名乗ったら、どひゃあって驚かれたんですって。どひゃあってなによってね。
それで、奥様の……マテンステロさんの娘だって続けたら、これまたどひゃあって。
白髪のブランクハーラで、マテンステロさんの娘、生粋の冒険屋だーなんて、言われたとか。握手求められたらしいわよ。魔除けになるって。そういう扱いなんだなってちょっと笑ったわよね。
で、ハヴェノでも盛り上がったんだけど、空気感が違うのよね。
まあ、ブランクハーラのおひざ元だものね。
バージョじゃ伝説の怪物でも見たって具合だったけど、ハヴェノじゃあ身内の大物の娘さんがやってきたって、そういう扱いなのよ。
まず、《メザーガ冒険屋事務所》から来ましたって名乗るじゃない。
メザーガもハヴェノ出身で、冒険屋界隈じゃあ名も売れてるらしいから、そこでまず一目置かれるのよ。ヴォーストじゃそんなでもないのにね。
で、一党名は何だって、《三輪百合》だってなって、またざわつくのよ。東部じゃそうでもなかったんだけど、船旅なら情報も早く流れるもんだから、かえって遠いハヴェノの方で名を知られてるみたいのよ。
でも、その噂ってのがまたひどくてね。
熊みたいな大女の一党だとか。
気に喰わなければ街中でも剣を抜くとか。
毎日乙種魔獣を狩って食べてるとか。
行く先々で盗賊狩りして血の紋章を刻んでるとか。
いやー、笑ったわね。
半分間違ってもいないのがまた笑うわよね。
「全然合ってませんよう!」
「熊みたいにでかいのは私かな……」
「まあウルウがとても長身なのは確かですね」
「街中で剣は抜かなかったけど、素手で鼻とかもいでたよね」
「もいだのではありません。裏拳がきれいにあたってしまっただけですよ」
「毎日じゃないけど乙種魔獣狩り過ぎてストップはいったよね」
「乙種とはいっても狩り方が固まるとまあ、作業ですよね」
「女三人だから盗賊ホイホイでもあったし」
「まあ、ウルウの手前、できるだけ町に届けたりしましたね」
「半分合ってるね」
「半分合ってるかもしれません……」
「ややややや、話半分でも大活躍されてますねえ!」
まあそんな具合で歓迎されて、あたしたちはリリオのお母さま、マテンステロさんのご実家に向かったわ。
当代ブランクハーラで、リリオのおじいさまに当たるマルーソ様と、おばあさまに当たるメルクーロ様が出迎えてくださって。
そしてお母様に当たるマテンステロさんがしれっと出迎えてくれたわ。
「ややややや? お話の中では、その……お亡くなりになられていたのでは?」
「残念だったな。トリックだよ」
「まあ、さすがに心穏やかには受け入れられない現実でしたねえ」
混乱して、動揺して、だいぶリリオがぎりぎりになっちゃったけど、そう、生きていらしたのよ。
詳しく聞いてみようとしたら、こうよ。
ほら、ウルウ、言ってやりなさいよ。
「レコーダーみたいな使い方するんだから……んんっ、『ぐわーって噛みついてきたから、突然で剣を抜く暇もなくて、仕方なく手で押さえたのよ』」
「やややややぁ……?」
「まあ、そういう顔になりますよね」
「『そこで私、ぴーんと閃いちゃったの』『飛竜って空飛べるじゃない。こいつに乗っていったらあったかい南部までひとっとびじゃないかしらって思って』『飛竜乗りは見たことあるから、真似して飛んで帰ってきました、まる』」
「ややぁ……?」
「まあ、そういう顔になりますよね」
馬鹿の総大将よねえ……。
しかもその飛竜を飼い慣らして裏山で飼ってるっていうんだから……。
まあ、そんなこんなで無事? マテンステロさんと再会したんだけど。
なんでそんなことしたのかって、こういうわけよ。
旦那がヤンデレだからって。
「ややややや、ヤンデレ、ですか?」
「ヤンデレだったねえ……」
「ヤンデレでしたね……」
まあ、ウルウ曰く諸説あるらしいけど、愛が重いひとだったらしいわ。
里帰りもさせてくれなくて、独占欲が強くて嫉妬深くて。
まあ、だから野生の飛竜に飛び乗ってハヴェノまで帰るっていうのは意味わかんないけど。
で、まあさすがにずいぶん経ったし、リリオも来たから、帰るかしらってね。
飛竜に乗って帰りましょうかって。
「やややややぁ……?」
「うーん、トゥーヤーちゃんがキャパオーバーしちゃった」
「これ記事にしても絶対盛り過ぎって言われますよねえ」
ああ……じゃあ、まあ、マテンステロさんに稽古を付けてもらったり、リリオの必殺技がまたもあっさり防がれた話は飛ばしましょうかね。
竜車……まあ、飛竜版の馬車っていうか、そういう乗り物があるのよ。ふつうは何頭かで吊るす感じになるんだけど、野生種のキューちゃんとその子供のピーちゃんは大きくて力強いから、一頭で一台抱えちゃうのよ。
さすがにボイと馬車は積み込めなかったから、お留守番してもらって。
あ、また何もわからなくなった猫みたいな顔になってるわね。
じゃあ飛竜は気にせず、サクサク行きましょうか。
あれよ、あれ。
空の旅って想像つかないと思うけど、要は揺れまくる箱に閉じ込められて気づいたら目的地に着いてる感じね。だからもちろんウルウは大変なことになったわ。
「吐いたんですかねえ!」
「急に元気になるじゃん」
「ようやく理解できる程度の話になりましたからねえ」
吐いたわねえ。かわいかった。
あ、違うわよ、吐いてるウルウが可愛かったっていうか弱ってるところが可愛かったっていうか吐いてるところはそれはそれでかわいいんだけど、
「取り繕うほどに取り返しがつかなくなってるからやめた方がいいよ」
そう?
まあいいわ。
それで、いくら飛竜でも辺境までひとっとびってわけにはいかなくて、途中で何回か野営もしたわね。マテンステロさんが辺境から逃げてくるときにも使ったっていう温泉のそばで休んだり。
面白かったわ、あの温泉。飛竜で乗り付けたから、詳しい場所はわかんないんだけど、温泉魚なんてのがいるのよ。あたしたちが心地よく浸かれるような温度の温泉にすむ魚がいるのよ、驚きよね。
ウルウと二人で釣りもしてみたんだけど、温泉に釣り糸垂らすなんて、不思議な体験だったわね。
あ、味もよかったわよ、温泉魚。
サメみたいな感じ。っていうか実際サメの仲間なのかしらね。
温泉入って、美味しいもの食べて、心地よくはなったけど雪も積もる冬のことだから、冷えないうちに寝ようってなって。
そしたらまあ、マテンステロさんが思い付きで一緒に寝る面子を変えようとか言いだして。
あたしたちは気を遣って、できるだけリリオとマテンステロさんの時間作ってたんだけどね。そういう人なのよ、あの人。正直、親には向いてないと思うわ。あたしも親なんてよく知らないけど。
え?
なんの話してたかって……まあ、恋バナ、みたいな?
あのひと、あたしたちの関係見て面白そうにしてたのよ。娘の恋愛関係にやにや見てたの。悪趣味よねえ。ああ、いや、親からしたらそういうもんなのかしら。娘の交友関係楽しむのって。
リリオのことどう思ってるのかとか、ウルウがどうとか……詳しくは話さないわよ! 絶対やだ。言わない。
でも、まあ…………あれがなかったら、もしかしたらあたしたちこうなってなかったかも、とは思うわ。少なくともあたしは、この中にいなかったかもしれない。
そうよ、そそのかされたの。悪魔みたいな人よ、ほんと。
御屋形様には悪いけど、絶対この人遊んでるなって思ったわ。実際そうかもしれない疑惑があって軽々には口には出せないけど。死にたくないし。
それで、ようやくたどり着いた辺境。
辺境って言っても、内地のひとが漠然と考えてるよりは広いのよ。
カンパーロ男爵領……入り口あたりはまだ気候も大人しめで、農業だって牧畜だって盛ん。飛竜だってほとんど来ないし、強い魔獣もそんなにいない。
観光業とかもそこそこやってるし、商人は大体ここで商売済ませて内地に帰るわね。奥地まで行っても採算が合わないし。
行ってみれば比較的よく知られた辺境ではあるから、ざっくり「辺境」って言ったときに内地のひとが思い浮かべるのはカンパーロあたりの景色じゃないかしらね。さもなくば人外魔境みたいになるだろうし。
カンパーロ男爵閣下が出迎えてくれたんだけど、あの方の顔を見るとなんだか不思議とほっこりして安心しちゃうのよね。そういう雰囲気があるの。
こう、両手をおおげさに広げて、顔全体でにっこり笑って迎えてくれるのよ。
それで、例のあれ。
「『いや! いや! いや!』」
「ふふふ、身振りもおおげさなら、口ぶりもおおげさなんですよね、おじさまは」
男爵閣下はとても歓迎してくれて、辺境流の蒸し風呂とか、飾らない晩餐会とか、旅に疲れたあたしたちをもてなして癒してやろうって、そういう気持ちが暖かかったわね。
ウルウは辺境流の蒸し風呂初めてだから、戸惑ってたわよね。
「あったまったあとに凍ったため池に飛び込むのは普通に頭おかしいと思う」
「凍ってませんよ。表面に氷張ってるだけで、水面下は」
「凍ってるっていうんだよ、それ」
結局ウルウも楽しんだじゃない、ねえ。
まあ、でも、優しい閣下もやっぱり辺境人っていうか、辺境貴族っていうか。
そうなのよ。蛮族ぅ……なのよねえ。
親睦深めようってなったら、じゃあ殴り合おうかってなるの。
「辺境流の『ちょっとお茶しない?』はあたまおかしい」
「冗談みたいですけど、若者の間では実際にありますね」
「ややややや……逢引のお誘いに殴り合うんですかねえ?」
「なんというかこう……お茶に誘ったら『いいわよ! 私に勝てたらな!』みたいなのはザラです」
「辺境のナンパ師ってストリートファイターかなんかなの?」
ともあれ、一対一の三本試合よ。
辺境では基本よね、これ。まあメザーガも私たちに試験と称してやらせてたから、ブランクハーラも似たような気質かもしれないわね。
「蛮族×蛮族じゃん」
「掛け算なので足し算より強いですね」
「四則演算に強さの概念を持ち込まないで欲しい」
でも、まあ、冒険屋も暴力が商材だし、悪くはなかったわ。
あたしも自分の実力にちょっと不安があったんだけど、ちゃんと成長してるってわかったし。当時三等武装女中だったあたしが、二等武装女中とやりあって、しかも勝てたのよ。それも割と安定して。
武装女中の二等かと三等ってのは、戦闘力だけじゃなくて仕事の質もかかわってくるから一概には言えないけど、でも三等より弱い二等っていうのはふつう侮られるわね。あたしはそれだけ強くなれてたの。
リリオも閣下のご子息と遊んでもらって、ウルウも剣術指南役のひとに追い詰められたり、割といい感じの勝負だったんじゃないかしら。
ウルウって、ちゃんとやれば圧勝できそうなのに、いつも追いつめられるのよね。相手を舐めたり侮ってるわけじゃないんだけど、根本的に戦うのが得意じゃないし好きじゃないんでしょうね。でもうちで一番強いのはこいつなのよ。変な話よね。
「ややややや、ウルウさんはそんなに強いんですねえ。噂には聞こえませんけど……」
「普段はふたりの後ろで観戦してるからね」
「それがウルウの仕事なのです」
「なぜ胸を張る……」
「奥の手、切り札という感じなんでしょうかねえ。それもまた浪漫ですねえ!」
それでまあ、熱も冷めやらぬままお昼いただいて、講評とかしたりしてね。
楽しく歓談してたら、爆弾発言よ。
閣下が言うの。リリオが内地で嫁取りしてきたっていうからどんなものかって不安だったって。
あの時のウルウの顔、怖かったわねえ。無表情で強張っちゃって。
そうそう、奥様、マテンステロさんの仕業よ。あの女……じゃない、ええ、あの方、自分が恋愛というか遊びに慣れてるせいか、人の恋愛見てにやつくだけじゃなくて、さっさと盤面動かそうとしてきやがったの。
ウルウは、たぶんいいとこの出で、保守的っていうか、お子様っていうか……わかるでしょ?
リリオに好かれてるってのは薄々わかってても、成人したてなんて子供のようなものだと思ってるし、女同士ってのもあんまりピンと来てないみたいで、そもそも恋愛経験なかったのかもしれないわね。
だからリリオの視線も見ないふりして、大人に対するあこがれみたいなものだって流そうとして、いろいろごまかしてたのよ。
そこをまっすぐ突かれて、ウルウも困ったでしょうね。
……あれっ!? どうしたのよウルウ! そんなに縮こまって! ちょっと顔見せなさいよ!
「トルンペート、忠誠心がもれてますよ」
「いっそ殺せ……」
「ああもう、ウルウが羞恥のあまりカタツムリになってしまいました。かわいいですね」
リリオもウルウのそういう逃げ腰っていうか、おしとやかっていうか、貞淑なところはわかってるから、逃がさないよう……もとい、ゆっくり関係を築いていきたいんだって、まあ、そう言ったんだけどねえ。
これって、なんていうのか、紳士的なのよね。古い言い方をすれば。内地の人にわかるかしら。
「つまり尻込み優柔不断の腰抜けということになります」
「蛮族ゥ……」
「辺境的には、『求婚前にゆっくら関係ば深めるんは女々か?』という感じでして」
「ややややや、聞きしに勝る辺境仕草ですねえ」
まあ、若い衆からしたらリリオみたいなのも「名案ごつ」ってなるんだけどね。
年寄り連中だと、「名を尋ぬる」って言い回しが求婚を意味してたりするくらいだから、まあ、悠長にも見えるんでしょうね。
まあ、そんなんで、ねえ。
閣下も気を利かせたっていうのかしらね。辺境流としては、まあ、穏当なほうではあるのよ。「あとは若いふたりでゆっくりと」……を辺境風に訳すと多分ああなるの。
つまり……鍵のかかった部屋に放り込んで「ゆっくり交渉していってね!」っていうのは。
「交渉というのはつまり……」
「交渉とは、まあ、交渉ということですね」
「構文ェ……」
「ウルウさんがもはや縮こまって変な声出す生き物になってますねえ」
あたしは、まあ、リリオが大好きだし、ウルウのことも好きになってて、だから、ふたりがくっつくのはとてもいいことだと思ったわ。従者として、侍女として、武装女中として、リリオの幼馴染として、リリオが幸せになるのはいいことだと思ったわ。
…………思いたかったわ。
ふたりの子供を抱き上げて、そのお世話を任されることを思うと、幸せな気持ちになった。それは本当。本当なのよ。でも、ふたりが、ふたりきりで、部屋にこもることを思ったら、お腹が痛くなったわ。胸がざわついて、後頭部のあたりがもやついた。
いやだった。はっきり、嫌だって思ったの。
どうしてだかわかんない……なんて、もう言えなかった。
奥様がそそのかした言葉がずっと頭の中でぐるぐるしてた。
でも、どうしていいかわからなかった。それで、ふたりを連行していった女中たちに交じって部屋に忍び込んで隠れたの。
すぐばれちゃったけどね。
「そ、それで!? それでどうなったんですかねえ!」
「鼻息荒い」
「ブン屋ってこういう生き物なんですねえ」
「ぱしゃぱしゃ撮るな。撮らないで」
それで、秘密よ。
「ややややや!?」
だってそれは他の誰にも渡したくない大事な大事な思い出だもの。
ウルウのかわいいところとか、リリオの格好いいところはみんなに知ってもらいたいし、みんな知るべきだと思うけど、でも本当にかわいいところとか、本当に格好いいところは、あたしだけが知ってればいいの。
「そんなぁ……絶対人気出ますよぉ……」
知らない、知らない。
でも、そうね。
素晴らしい夜だったわ。
「生殺しですよねえ!」
用語解説
・ハヴェノ(La Haveno)
南部一の港町。西大陸の大国家ファシャとも交易があり、帝国の玄関口ともいえる。
種族、民族、国籍など、最も多彩な街の一つと言えるだろう。
・華夏
大叢海をはさんだ向こう側、西大陸のほとんどを支配下に置く西の帝国ことファシャ国。
ざっくりと言えば中国のような国家であるらしいが、帝国のように広範であるため、一概には言えない。
現在は帝国との仲は極めて良好であり大叢海さえなければ気軽に握手したいと言わせるほど。
・ブランクハーラ(Blankhara)
記録に残るだけで八代前から冒険屋をやっている生粋の酔狂血統。
帝国各地で暴れまわっており、その血縁が広く散らばっているとされる。
特に白い髪の子供はブランクハーラの血が濃いとされ、冒険屋として旅に出ることが多いという。
・マテンステロ(Matenstelo)
リリオの母親。南部の冒険屋一族ブランクハーラの生まれ。
冒険屋としては非常に優秀で、魔法も使え、近接戦闘もでき、飛竜とも渡り合えた。
辺境人でないものが辺境人と同等以上に戦える、という数少ない例外存在である。
・カンパーロ(La Kamparo)
カンパーロ男爵領。
アマーロ家が代々治める広大な領地で、肥沃な平野が広がり、豊かな農地に恵まれた土地。
辺境ではあるがよく拓かれており、内地との交流も活発。
・素晴らしい夜だったわ
追加で2パターン用意するほど素晴らしかった。


