いつも異界転生譚ゴースト・アンド・リリィをご愛読いただきありがとうございます。
 作者の長串望です。
 2019/12/11に公開いたしました第十五章第一話「亡霊とこの痛みの名」の内容について、皆様に大変お楽しみいただいたと同時に、一部の方からは疑念と不満の声も頂いております。
 これは予想していたことでもありますけれど、今後も同様のことが十分にあり得ますことから、お詫びとご説明をさせていただきたいと思います。

 お声を頂きましたのは、具体的には、少女たちがなかよしなかよしする内容を期待してくださった方々からで、本文中で唐突に示唆された真夜中超電磁ブレードの存在とそれを用いた辺境式マッスルドッキングトリオは、いささか好ましくないとも感じるというものでした。
 特に前話にあたる第十四章最終話「処女雪」おいて、互いに互いの爪を切って事の準備をする少女たちという描写で盛り上げてからの、不意打ちよろしく出会い頭のコレジャナイタワー建立というかたちでしたので、期待されていらっしゃった方々にはお好みの形で提供できなかったことをお詫び申し上げます。

 またもう一つお詫び申し上げますことといたしまして、先に申し上げましたように、異界転生譚ゴースト・アンド・リリィ、ならびに同シリーズである異界転生譚シールド・アンド・マジックにおいても、今後同様の、または類似のことが十分にあり得ますことをここに改めてお知らせいたします。
 これには、今回のような女性に対するアタッチメント・パーツの取り付けの他、男性に対するアタッチメント・パーツの取り付け、その他の性に対するアタッチメント・パーツの取り付け、同性恋愛・異性恋愛・異種族間恋愛の別にかかわらずすべての関係性の表現、男性の妊娠、世間一般に特殊とされる性質・嗜好・性癖などなどを含みます。
 当方といたしましては本編中に十分にこれらの下地は示唆していたつもりでしたけれど、ご説明が足りず、困惑された方々には改めてお詫び申し上げます。

 異界転生譚シリーズ、またわたくし長串望のスタンスは常に欲張り性癖盛り合わせセットとなっております。アレルギーや好みの問題からお得な選べる性癖セットをお求めの皆様には申し訳ありませんけれど、そっと該当部分から目をそらして半分だけでもお楽しみいただければ幸いです。

 最後に、今回の問題点となった後付け接続端子の存在に関して、わたくし長串望の個人的な解釈をご説明させていただきたいと思います。
 お昼過ぎから翌朝まで続くなかよしなかよしに関しまして、具体的な内容描写は控えさせていただきました。実際に行われた競技内容に関しては皆様のご想像のままです。
 指と唇とでふやけるまでふやかし、主種様々な道具を用いて実績をアンロックしていく過程で、いわばそれらの数多くの道具の一つとして奥まで届く便利棒が使用された、とそうお考えいただくこともまた可能なのです。
 大事なはじめてを自分の体の一部で達成したいという思いもあるかもしれません。
 もちろんその逆に、ディスイズマイワイフ耐久コネクティング試験が変わりばんこに行われ続けそして朝にということも考えられるでしょう。
 想像は自由なのです。

 これがあくまでもわたくし個人の考え方であり、正しいというわけでも、強制するわけでもありますん。
 どうしても駄目だ、匂わせるだけでもアウト、という方はいらっしゃると思いますので、これ以上は読んでいられないとお思いになられましたら、心の安寧のためにもそっと閉じていただくのがよろしいかと思います。
 もしそれでも、他は面白いからと読んでいただけるようでしたら、幸甚の至りです。
 どうか半分目をそらして、お付き合いいただければ幸いです。

 くだくだしい語りにお付き合いいただきましたけれど、今後もよしなにお願い申し上げます。


 長串望



※(2022年12月24日追記)
 魚の小骨が喉に残ったようなもどかしさがいまなお残っていることは私の不徳の致すところでございます。
 小骨と言えど、骨は骨。誤った処置をしたり、取り除かずに残っているとやがて傷口が炎症したり化膿したり最悪命にかかわることを思えば、ただ読者の皆様に一方的に寛大さをお求めするのも勝手だったかもしれません。

 この問題を残したままゴスリリを終えることはできないなと、この度はさしでがましいようですがささやかなお詫びとしてごあんしんの「ノン・アタッチメントパーツ版」と「フル・アタッチメントパーツ版」こと「《三輪薔薇》版」を公開させていただきました。

 大変申し訳ないことに、今までは苦手な方にはそっと目をそらしていただいておりましたが、今後は極力、できるだけ、まあぼちぼち、「騙して悪いが」ということはないように気を付けた上で、手を変え品を変え無理矢理にでも見せつけていきたいと存じます。

 今後とも敬遠せずに異界転生譚シリーズを応援していただき、また忌憚なきご意見を頂けますと嬉しい限りでございます。

 なおすべてのご意見が必ず反映されるわけではないということも、ここにまた明記しておきます。
 よしなに。お願い申し上げます。