【タイトル】
第25話 魔族兵との交戦 下
【公開状態】
公開済
【作成日時】
2022-10-01 04:50:45(+09:00)
【公開日時】
2022-10-08 12:00:37(+09:00)
【更新日時】
2022-10-08 12:00:37(+09:00)
【文字数】
2,626文字
【本文(170行)】
「行っちまうぜ! おらあああああああああああああああああああああ!」
魔族兵の群れが俺達に襲い掛かってくる。
「はあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
叫び声と共に、エステルが魔族兵を斬り伏せる。
俺は解析(アナライズ)を使用して、魔族兵の特徴を解析する。やはり戦闘においては敵の事を知るのは重要な事だ。
======================================
魔族兵。魔族の兵士達。平均LV10。HP30。弱点聖属性。※魔族兵によって弱点が異なるところがあるが、防御面がさほど強くない為、大して弱点属性が影響する割合は低い
近接戦闘を得意とするタイプと、魔法を使用する遠距離タイプがいる。
雑兵故に魔王軍の中では大して強くはないが、数だけは多いのでその点は注意しなければならない。
======================================
よし。今の俺のLVは確か15だ。だから、こいつ等相手には普通に勝てるはずだ。だが、解説文にあるように、数が多いのが要注意だった。やはり雑魚でも数が多いとだるいものだ。
「はあっ!」
俺もまたエステル同様に、魔族兵を斬り伏せる。
「く、くそっ! こいつ等! 人間のくせに強いぞっ!」
「構う事はない! 数だ! 数で押しつぶすんだ! こっちは数がいるんだからよ!
持久戦に持ち込めば次第にあいつ等も疲労してくるだろうよ!」
魔族兵は予想通り、数で押しつぶす戦略を取るようだった。やはり数が多いというのはそれだけで脅威である。余程LV差が離れているならともかく……。
やはりここは単体攻撃で倒していくのは効率が悪い。全体攻撃で倒さなければならない。俺は最近LV15を超えたという事もあり、全体攻撃の技スキルを修得した。そう『気合斬り』だ。だが、この技には一つ弱点があった。まだこのLVで覚えられる全体攻撃の技スキルという事で、チャージタイムが必要なのだ。
「エステル、頼みがある」
「な、なんでしょうか!?」
魔族兵と交戦しつつ、エステルが聞いてくる。
「時間を稼いでくれ」
俺は頼んだ。そもそもの話として、エルテルは俺よりもLVが高く、全体攻撃の技スキルをいくつも習得している。だからエステルに任せればいい、というのは勿論あた。だが、せっかく習得したのだから一回くらい使ってみたいと思うのも普通の事だろう。
それに全体攻撃と言っても、魔族兵が1000人いたとして、1000人にあたるという事でもないはずだ。せいぜい20~30人程度だろう。
物凄く強力な魔法スキルとかだったら、1000人全体を攻撃する事だって可能なのかもしれないが……。
一度で倒し切れるというわけでもなければ、彼女のSP消費の節約にだってなる。
「わ、わかりました!」
俺は新規に習得した技スキル『気合斬り』を発動される。自身の周囲に強力な力場が発生しているのを感じる。時間と共に、自分の力が高まっているのを感じる。これは力を溜めているという事なのだ。だが、油断はならない。チャージタイム中に攻撃されると、この溜めが中断されてしまう。
「く、くそっ! てめぇ! 何をするんだっ!」
異変を察した魔族兵が妨害しようとする。
「させません!」
キィン!
甲高い音が響く。エステルが妨害を未然に防いでくれたのだ。
「ちっ! こいつ! 俺達の邪魔をしやがって!」
魔族兵が吐き捨てる。
……よし。十分な時間を稼げた。俺は溜めた力を解放する。
「『気合斬り』!」
俺は技スキル『気合斬り』を発動した。強烈な剣圧が波のように、魔族兵に襲い掛かった。
「な、なに!?」
「「「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」」」
多くの魔族兵が倒れていく。チャージタイムという欠点があるとはいえ、流石は全体攻撃の技スキルだ。一体一体、単体攻撃で倒していくよりは余程効率が良い。一網打尽とはこの事だ。
「く、くそっ! 旗色が悪くなった! 撤退だ!」
魔族兵の群れは撤退しようとしている。戦局が不利になったと判断したのだろう。
「待ちなさい! 逃がしません!」
「待て……エステル。彼女の手当をするのが先だ」
俺は追おうとしているエステルを制した。傷ついたエルフの少女がいる。彼女を放っておく事などできない。
魔族兵は無理に追うまでもなかった。
こうして俺達は魔族兵を倒し、エルフの少女を助ける事に成功したのである。
※先ほどの戦闘で経験値(EXP)を得てカゲトとエステルのLVが上がりました。
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※LVが上昇。LVの倍数が5を超えた為、新規に技スキルを修得しました。
臼井影人 16歳 男 レベル:20(NEW)
職業:無職
HP:100(NEW)※以下、パラメーターは更新されています
MP:100
SP:100
攻撃力:100
防御力:100
素早さ:100
魔法力:100
魔法耐性:100
運:100
資金:2000G
装備:勇者の剣 ※LVに応じて攻撃力が上昇する。具体的にはLV×10 ※ 攻撃力+5 銅の防具 ※防御力+5
装飾品:『ダークリング』※闇属性のダメージを半減する
資金:2000G→4000G(NEW)
技スキル:一刀両断【敵単体に大ダメージを与える剣技】※使用SP10
回し斬り【自身の周辺にいる複数体のモンスターにダメージを与える件技】※使用SP20
気合斬り【敵全体に大ダメージを与える。ただし、発動までにチャージタイムが必要。チャージタイム中にダメージを食らうと中断されるというデメリットも存在する】※使用SP30
勇者の闘志【味方全体の全ステータスを一定時間(五分程度)引き上げる。支援系の技スキルである】(NEW)
※使用SP50
アイテム:
ポーション※回復力小のポーション。一回限りの使い切り。消耗品。11個→1個消費して残数10個※ エルフの少女に使用した為減少(NEW)
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エステル・リンドブルグ 16歳 女 レベル:32(NEW)
職業:『剣聖』 ※LV上昇に伴いステータスが上昇しました
HP:310
MP:260
SP:310
攻撃力:310
防御力:310
素早さ:310
魔法力:260
魔法耐性:260
運:310
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第25話 魔族兵との交戦 下
【公開状態】
公開済
【作成日時】
2022-10-01 04:50:45(+09:00)
【公開日時】
2022-10-08 12:00:37(+09:00)
【更新日時】
2022-10-08 12:00:37(+09:00)
【文字数】
2,626文字
【本文(170行)】
「行っちまうぜ! おらあああああああああああああああああああああ!」
魔族兵の群れが俺達に襲い掛かってくる。
「はあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
叫び声と共に、エステルが魔族兵を斬り伏せる。
俺は解析(アナライズ)を使用して、魔族兵の特徴を解析する。やはり戦闘においては敵の事を知るのは重要な事だ。
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魔族兵。魔族の兵士達。平均LV10。HP30。弱点聖属性。※魔族兵によって弱点が異なるところがあるが、防御面がさほど強くない為、大して弱点属性が影響する割合は低い
近接戦闘を得意とするタイプと、魔法を使用する遠距離タイプがいる。
雑兵故に魔王軍の中では大して強くはないが、数だけは多いのでその点は注意しなければならない。
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よし。今の俺のLVは確か15だ。だから、こいつ等相手には普通に勝てるはずだ。だが、解説文にあるように、数が多いのが要注意だった。やはり雑魚でも数が多いとだるいものだ。
「はあっ!」
俺もまたエステル同様に、魔族兵を斬り伏せる。
「く、くそっ! こいつ等! 人間のくせに強いぞっ!」
「構う事はない! 数だ! 数で押しつぶすんだ! こっちは数がいるんだからよ!
持久戦に持ち込めば次第にあいつ等も疲労してくるだろうよ!」
魔族兵は予想通り、数で押しつぶす戦略を取るようだった。やはり数が多いというのはそれだけで脅威である。余程LV差が離れているならともかく……。
やはりここは単体攻撃で倒していくのは効率が悪い。全体攻撃で倒さなければならない。俺は最近LV15を超えたという事もあり、全体攻撃の技スキルを修得した。そう『気合斬り』だ。だが、この技には一つ弱点があった。まだこのLVで覚えられる全体攻撃の技スキルという事で、チャージタイムが必要なのだ。
「エステル、頼みがある」
「な、なんでしょうか!?」
魔族兵と交戦しつつ、エステルが聞いてくる。
「時間を稼いでくれ」
俺は頼んだ。そもそもの話として、エルテルは俺よりもLVが高く、全体攻撃の技スキルをいくつも習得している。だからエステルに任せればいい、というのは勿論あた。だが、せっかく習得したのだから一回くらい使ってみたいと思うのも普通の事だろう。
それに全体攻撃と言っても、魔族兵が1000人いたとして、1000人にあたるという事でもないはずだ。せいぜい20~30人程度だろう。
物凄く強力な魔法スキルとかだったら、1000人全体を攻撃する事だって可能なのかもしれないが……。
一度で倒し切れるというわけでもなければ、彼女のSP消費の節約にだってなる。
「わ、わかりました!」
俺は新規に習得した技スキル『気合斬り』を発動される。自身の周囲に強力な力場が発生しているのを感じる。時間と共に、自分の力が高まっているのを感じる。これは力を溜めているという事なのだ。だが、油断はならない。チャージタイム中に攻撃されると、この溜めが中断されてしまう。
「く、くそっ! てめぇ! 何をするんだっ!」
異変を察した魔族兵が妨害しようとする。
「させません!」
キィン!
甲高い音が響く。エステルが妨害を未然に防いでくれたのだ。
「ちっ! こいつ! 俺達の邪魔をしやがって!」
魔族兵が吐き捨てる。
……よし。十分な時間を稼げた。俺は溜めた力を解放する。
「『気合斬り』!」
俺は技スキル『気合斬り』を発動した。強烈な剣圧が波のように、魔族兵に襲い掛かった。
「な、なに!?」
「「「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」」」
多くの魔族兵が倒れていく。チャージタイムという欠点があるとはいえ、流石は全体攻撃の技スキルだ。一体一体、単体攻撃で倒していくよりは余程効率が良い。一網打尽とはこの事だ。
「く、くそっ! 旗色が悪くなった! 撤退だ!」
魔族兵の群れは撤退しようとしている。戦局が不利になったと判断したのだろう。
「待ちなさい! 逃がしません!」
「待て……エステル。彼女の手当をするのが先だ」
俺は追おうとしているエステルを制した。傷ついたエルフの少女がいる。彼女を放っておく事などできない。
魔族兵は無理に追うまでもなかった。
こうして俺達は魔族兵を倒し、エルフの少女を助ける事に成功したのである。
※先ほどの戦闘で経験値(EXP)を得てカゲトとエステルのLVが上がりました。
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※LVが上昇。LVの倍数が5を超えた為、新規に技スキルを修得しました。
臼井影人 16歳 男 レベル:20(NEW)
職業:無職
HP:100(NEW)※以下、パラメーターは更新されています
MP:100
SP:100
攻撃力:100
防御力:100
素早さ:100
魔法力:100
魔法耐性:100
運:100
資金:2000G
装備:勇者の剣 ※LVに応じて攻撃力が上昇する。具体的にはLV×10 ※ 攻撃力+5 銅の防具 ※防御力+5
装飾品:『ダークリング』※闇属性のダメージを半減する
資金:2000G→4000G(NEW)
技スキル:一刀両断【敵単体に大ダメージを与える剣技】※使用SP10
回し斬り【自身の周辺にいる複数体のモンスターにダメージを与える件技】※使用SP20
気合斬り【敵全体に大ダメージを与える。ただし、発動までにチャージタイムが必要。チャージタイム中にダメージを食らうと中断されるというデメリットも存在する】※使用SP30
勇者の闘志【味方全体の全ステータスを一定時間(五分程度)引き上げる。支援系の技スキルである】(NEW)
※使用SP50
アイテム:
ポーション※回復力小のポーション。一回限りの使い切り。消耗品。11個→1個消費して残数10個※ エルフの少女に使用した為減少(NEW)
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エステル・リンドブルグ 16歳 女 レベル:32(NEW)
職業:『剣聖』 ※LV上昇に伴いステータスが上昇しました
HP:310
MP:260
SP:310
攻撃力:310
防御力:310
素早さ:310
魔法力:260
魔法耐性:260
運:310
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