瀬川との暇潰しは、それからも定期的に続いた。
相変わらず瀬川の勝手で呼び出されたけど、なんだかんだ付き合って、授業中には馬鹿をやって、しょうもないことで腹を抱えて笑った。
楽しかった。
私は瀬川と過ごす日々が大切だったし、傲慢にもそれは瀬川も同じなのだと錯覚していた。
それに足るだけの信頼を、たくさん紡いでいたから。
だから瀬川に好きだと言われた時、私は一番初めに、困る、と、そう思ってしまった。
みなみ。
何も言わない私に、瀬川の唇が横に引かれて、緩んで、また横に引かれる。
瀬川の態度は一貫して落ち着いていて、それがまた私を余計に困惑させた。
どうしてと、心が軋む。
同じだと思っていた。同志だと思っていた。
でも、瀬川はそうじゃなかった。
裏切られた、と胸の内に浮かんだ言葉に動揺して、必死にかき消す。
それでもなお浮かんでくる意地の悪い感情は心を黒く塗り潰し、私は自己嫌悪で吐き気がしそうだった。
好きとか好きじゃないとか、そんな陳腐なものはいらなかった。
ただこのまま居られたら、私はそれで良かったのに。
相変わらず瀬川の勝手で呼び出されたけど、なんだかんだ付き合って、授業中には馬鹿をやって、しょうもないことで腹を抱えて笑った。
楽しかった。
私は瀬川と過ごす日々が大切だったし、傲慢にもそれは瀬川も同じなのだと錯覚していた。
それに足るだけの信頼を、たくさん紡いでいたから。
だから瀬川に好きだと言われた時、私は一番初めに、困る、と、そう思ってしまった。
みなみ。
何も言わない私に、瀬川の唇が横に引かれて、緩んで、また横に引かれる。
瀬川の態度は一貫して落ち着いていて、それがまた私を余計に困惑させた。
どうしてと、心が軋む。
同じだと思っていた。同志だと思っていた。
でも、瀬川はそうじゃなかった。
裏切られた、と胸の内に浮かんだ言葉に動揺して、必死にかき消す。
それでもなお浮かんでくる意地の悪い感情は心を黒く塗り潰し、私は自己嫌悪で吐き気がしそうだった。
好きとか好きじゃないとか、そんな陳腐なものはいらなかった。
ただこのまま居られたら、私はそれで良かったのに。