「誰と?」

蒼が問う。

「剣さん」

「つるぎ……フロムの!?」

「結婚って……展開早過ぎね? 逢って何日だよ」

尊が叫んで、帝が言う。

「逢ってからは十年以上。剣さんがヤンキーの頃に私のお父さんが担当刑事だったの」

「それってどっからツッコめばいいんだ……」

流が頭を抱えた。

「雅ちゃんの誕生日って?」

リンが問う。

「十二月二十日。二年後の、その日に籍入れることになった」

「学校は? 三年の途中で辞めないわよね?」
 
和が不安そうな顔で見上げてくる。

「うん。剣さんにも、学校はちゃんと出なさいって言われた。亡くなった私のお父さんのことも知ってるから」