平民ごときの天才魔術師 〜ど田舎出身の最強魔術師、大賢者へと至る〜

「うわぁ………あんな奴見たあとだとやり辛い……」
「信じられない。本当に同い年かよ」

他の受験者達は見事に意気消沈していた。

しばらくするとチラホラと挑戦する奴らも出て来出したが………。

「ああ!!外れた!!」
「少し掠った!!!」
「やった!!完璧に命中したぞ!」

なんだこの残状は?
6歳児が魔法してるのか?
え?ここ、国1番の学校だよね?ね?
何このお遊戯会。
マジで洒落にならないわ。

「何を見せられてんだ?」

今も魔道具というサポートアイテム使いながらも、設定された威力すら出せない謎のスパイラル。
なにそれ?呪いのアイテムか何かなの?
とにかくレベルの低さが信じられない。

風砲(ウィンドフレア)

風のエネルギーはその少女の手に集まり、極度まで圧縮され、一気に解放される。
エネルギーは砲弾のように加速していき、的に命中して轟音と共に爆散する。
そして、砂埃が収まった後見えた的はシュルクの時と同じように大破していた。

風の上級魔法だ。

あいつの名前は確か……。

「あれが魔法の名門、ウィンドブルク家の神童、エウルア・ウィンドブルクか……あいつもヤベェよ」
「あいつも上級魔法使えるのか!?なんなんだよこの年の同期どもは!!」

そうだったエウルア・ウィンドブルクだ。
美しい金色の長髪を一つに束ねており、意志のこもった強い目をしていた。
確かウィンドブルク家は西の方の大貴族だったか?

「お前で最後だ45番。早くしろ」

おっと、いつのまにか俺以外は終わっていたらしい。

軽く頭を下げながら、位置に向かう。

「ほら見ろ、平民が一発芸するそうだぞ?」
「それは実物だな」

どこからか笑い声が聞こえる。
あのな?陰口は聞こえないようにいう物だぞ?
たっく、そんな舐められたら嫌だからね、お前らの度肝を抜いてやるよ。

「準備は出来ました」
「わかった。始めろ」

さて、とりあえず俺が使う魔法は上級魔法だ。
でもそれだけじゃつまらない。
炎魔法に風魔法を混ぜて、爆破魔法を作る。
ビックリしすぎて心臓止めないように気をつけておけよ。

「おっとぉ、魔法が出せなくて動けないようだ」
「魔道具を使えないのに道具無しで魔法を撃とうとするなよ」

野次が飛んでくるが気にしない。
今は術式のを組み立て中だ。

炎魔法と風魔法を合成する。

爆破魔法火風爆破(ヘルブラスト)の出来上がりだ。

俺は拳を的に向かって差し出して、一気に手を的に向かって開く。

火風爆破(ヘルブラスト)!!」

次の瞬間、的が大爆発を起こして、空気が震える。
俺が構築したのは1メートルほどの火炎球だ。
標的にぶつかったら風魔法で爆散するように設定してある。
そして、野次を奴らがしている間に速度を結構上げた。
ギリギリコイツらが見れくらいの速度だ。
そして放った。


ヒュン!!!

バゴォォォォォォ!!ドゴゴォォォォ!!!!

的に当たった火炎弾は一瞬で爆散して灼熱の炎を数秒間放ち続ける。

あらら………。
的、消し飛んでしまったな。
まぁ、これは俺が見込んだ奴らへのメッセージだ。
ここまで来たら相手してやるよってな。
つまりは、合成魔法くらい覚えないと俺レベルには辿り着くのすら難しいぞってことさ。
その証拠に、エウルアとシュルクの使った魔法をすぐにコピーして合成してやった。

試験官は腰を抜かして驚いている。

「な……なにが起きた!?」
「信じられねぇ………なんだよ……あれ」

俺は呆然としている奴らをドヤ顔で見ながら横を通り過ぎていった。
しかし、エウルアとシュルクの表情はニヤリとしていたのは気のせいだったかな?