なのに私は二人の顔色をうかがってしまう。ほんとは私も二人と一緒に部活に入りたかった。でも……仕方ないじゃんか。私はダンスが踊れないのだから。
「そう、ダンス部もう少ししたら大会だから本腰入れろって先輩たちが」
「うわ〜、大変そうだね。頑張ってねっ」
「うん」
「ありがとーっ」
二人とも楽しそうでいいな。
私にもなにか楽しめることがあればいいのに。
私はまだ部活には入っていない。中学生の頃はテニス部に入ってはいたものの、日に焼けるやらトレーニングの外周がきついや
らで、もう絶対に入らないと心に誓っていた。
だからこそ楽しんで部活をしている二人が少し羨ましかったりする。
「いや〜、何しようかな。」
ぷらぷらと廊下を歩く。
いや、別に家に帰ればいいんだけど。このまま帰っても時間を持て余してしまう。二時間ぐらい時間を潰せないだろうか。
図書室へ行こうとも本を読むのは苦手だし、かといって勉強する気も出ない。
「え、雨?」
気がつくと、いつの間にか空はどんより灰色に染まり、ポツポツと雨を振り落としている。
なんてこった。更に帰りたくなくなってしまった。
どうしようか。傘は置き傘が置いてあったはずだから、帰る時に濡れることはないだろう。
「そう、ダンス部もう少ししたら大会だから本腰入れろって先輩たちが」
「うわ〜、大変そうだね。頑張ってねっ」
「うん」
「ありがとーっ」
二人とも楽しそうでいいな。
私にもなにか楽しめることがあればいいのに。
私はまだ部活には入っていない。中学生の頃はテニス部に入ってはいたものの、日に焼けるやらトレーニングの外周がきついや
らで、もう絶対に入らないと心に誓っていた。
だからこそ楽しんで部活をしている二人が少し羨ましかったりする。
「いや〜、何しようかな。」
ぷらぷらと廊下を歩く。
いや、別に家に帰ればいいんだけど。このまま帰っても時間を持て余してしまう。二時間ぐらい時間を潰せないだろうか。
図書室へ行こうとも本を読むのは苦手だし、かといって勉強する気も出ない。
「え、雨?」
気がつくと、いつの間にか空はどんより灰色に染まり、ポツポツと雨を振り落としている。
なんてこった。更に帰りたくなくなってしまった。
どうしようか。傘は置き傘が置いてあったはずだから、帰る時に濡れることはないだろう。