蓮は分かりやすくモテる。とてつもなくモテる。しょっちゅう女子に呼び出されるし、ラブレターの類を受け取ることなんて当たり前。
なのに――どうしてか誰とも付き合わない。そんな小悪魔みたいな奴なのだ。
そのイケメンの蓮がジッと私を見つめている。見つめながらゆっくりため息をついた。
「降水確率20%は、言い換えれば5回に1回は雨が降るってことだよ」
「降水確率のことなんて言ったっけ?」
「呟いてたよ」
「……そう?」
私は独り言が多い。無意識に感情がこぼれ出すのとは珍しくもない。それが蓮の耳に届いたのだろう。
なのに――どうしてか誰とも付き合わない。そんな小悪魔みたいな奴なのだ。
そのイケメンの蓮がジッと私を見つめている。見つめながらゆっくりため息をついた。
「降水確率20%は、言い換えれば5回に1回は雨が降るってことだよ」
「降水確率のことなんて言ったっけ?」
「呟いてたよ」
「……そう?」
私は独り言が多い。無意識に感情がこぼれ出すのとは珍しくもない。それが蓮の耳に届いたのだろう。