それからずっとずっと変わらない。思春期になった今も私と蓮はいつも一緒にいる。いや、連が私の隣から離れないと言った方がしっくりとくる。
 
 買い物する時は2人で街を歩く。蓮はすぐ手をつなごうとしてくる。ダメだって。そう言いながらも、最後の最後、拒否しきれない。
 
 連の世話をしているうちに、私の意識も変わってきていた。単なる弟というより、もっともっと愛おしい存在。まるでそれぱ息子のよう。私が庇護しなければならない存在。守るべき家族。

 カップルに間違えられることは日常茶飯事で、家の中でも蓮は常にすぐに私に引っ付いてこようとする。

 ソファに座ってテレビを見ていると、その右隣には必ず蓮がいた。朝起きると、シングルベッドなのに蓮と2人で寝ていることも少なくなかった。