炙られているウインナーを見ていて、弟とのそんなやり取りを思い出していたのだ。そして腹を立てている。

 ソーセージ、ソーセージ言いながら、パリッと弾ける食感がたまらないのだと抜かしやがって。結局はソーセージの中でウインナーが一番好きなくせに。いっそのことウィンナーが好きだと言えばいいのだ。

 怒りが籠もった分、いつもより荒々しくフライパンが振られ、ウインナーはフライパンの中でのたうち回る。ウインナーから悲鳴が聞こえる気がするが、私は手を緩めない。

 許せよ、ウインナー。悪いのは全部弟だ。愚弟のせいなのだ。