「天気予報のバカ」

 たった降水確率20%で、雨なんて降るなんて卑怯じゃないか。

 唇を尖らし、恨めしげに空を見上げる。

 そうこうしている間にも雨足は強まり、既に土砂降りの様相を呈していた。

 肌寒くなって、腕をさする。制服が夏服に変わったばかりだった。

 待てば待つほどきっと状況は悪化する。そう判断した私は濡れるのを覚悟し、走り出そうとしたところで、腕を引っ張られた。