数ある物語の中から私の小説を選んで、さらに最後までお付き合いくださりありがとうございます。
こはならむさんと堂村璃羽さんの、「ポケットにあの日をしまって」をモチーフに書かせていただきました。
何度も何度も聴いて、歌詞を読んで。
一番初めに頭に浮かんだのが、何もかもを切り捨てて飛行機に乗って一人旅立つ少女の姿でした。
そして、かけがえのない存在が突然いなくなり、途方に暮れる少年の姿。
どうして、少女はその選択をしたのかを辿り辿り綴ったのがこの「追憶のきみとあの日の涙」になります。

人生は、すべて自分の「選択」によって決まっていく。
もちろん、外的影響もありますが、
今日何を食べるのか、何を着るのか、どこへいくのか、誰と過ごすのか、
その選択はすべて自分にゆだねられています。
当たり前のことですが、その当たり前を意識していないが故にこの二人は離れ離れになりました。

毎日の中で、ちょっと意識を変えるだけで、変わる未来もあるかもしれません。
そんなメッセージを込めています。

少しでも心に響くものがあれば幸いです。

お読みいただき、ありがとうございました。


9月23日 紀本明