獏は不機嫌そうだった。唇を引き結び、琴を置く。
「そなたの舞は、美しすぎた」
「――・・・・・・はいっ!」
そういうことか。夢夜はお怒りの理由がわかって、そのままの勢いで飛びつくように彼に抱きついた。