「牧園さんにももっと早く知らせようと思ったんだが、ほら、期末テストがあってシフトに入ってなかったでしょう。だから」
「本当に2週間前ですか?」
「あぁ。悪いやっちゃなぁ。でも本当に悪い奴は大原君でね、どうも徳永君を共犯にして手伝わせてたみたいなんだな。最初は大原君とぼけてたんだけどね、徳永君が手口を全部教えてくれたからそのことを話したら〈すいませんでした。警察には言わないでください〉ってさ」
「店長、それって、どんな手口だったんです?」
「それがね」
「1,000円札で買い物して、徳永さんが10,000円分でお釣りを渡すって手口ですか?」
「よく知ってるね、その通りなんだよ」
「お釣りは、確か、9,7…」
「そう、誰かから聞いた? 9,760円なんだよ。だから二人にはバイトはやめてもらったよ。お金も弁償するって」
ゆかりは自身の中でカッーと体が熱くなるのを感じた。急いで制服を脱ぐと、「失礼します」と言って店を出る。そして自転車に乗って猛烈に漕ぎだした。
『もしかすると…、確かめなきゃ、ゴンスケの言っていたことが本当だったら…。確かめなきゃ!』
ゆかりは急いで家に帰ると、自分の部屋に入り机の引き出しを漁って目的のものを探した。確かこの辺に投げ入れたような気がする…。あった。紙切れがあった!
『9,760円』
本当だった。本当のことを言っていた。ということは、『人と繋がれるっていうのも…、そんな、そんなことって…』とても信じられない。でも、ゴンスケは全部知っていた。大原と徳永が釣り銭をごまかしたことも、自分が銀治郎の告白を断った時のことも、前髪を短くカットした時のことも、全部知っていた。
『そんな…』
さらに、ゆかりはある疑念が湧いてきた。もしかしたら、私の加工画像を作ったのもゴンスケじゃなかったのでは…。ゆかりは集中してあの時のことを思い出す。
階段の踊り場でゴンスケに自分の加工写真を作ったことを問い詰めた時、ゴンスケはどうしてビンタされたのかわからない顔をしていた。
『あれはゴンスケじゃない…。だったら…』
ゆかりはある考えがひらめいた。目の前の紙切れをとるとすぐに家を飛び出した。
「本当に2週間前ですか?」
「あぁ。悪いやっちゃなぁ。でも本当に悪い奴は大原君でね、どうも徳永君を共犯にして手伝わせてたみたいなんだな。最初は大原君とぼけてたんだけどね、徳永君が手口を全部教えてくれたからそのことを話したら〈すいませんでした。警察には言わないでください〉ってさ」
「店長、それって、どんな手口だったんです?」
「それがね」
「1,000円札で買い物して、徳永さんが10,000円分でお釣りを渡すって手口ですか?」
「よく知ってるね、その通りなんだよ」
「お釣りは、確か、9,7…」
「そう、誰かから聞いた? 9,760円なんだよ。だから二人にはバイトはやめてもらったよ。お金も弁償するって」
ゆかりは自身の中でカッーと体が熱くなるのを感じた。急いで制服を脱ぐと、「失礼します」と言って店を出る。そして自転車に乗って猛烈に漕ぎだした。
『もしかすると…、確かめなきゃ、ゴンスケの言っていたことが本当だったら…。確かめなきゃ!』
ゆかりは急いで家に帰ると、自分の部屋に入り机の引き出しを漁って目的のものを探した。確かこの辺に投げ入れたような気がする…。あった。紙切れがあった!
『9,760円』
本当だった。本当のことを言っていた。ということは、『人と繋がれるっていうのも…、そんな、そんなことって…』とても信じられない。でも、ゴンスケは全部知っていた。大原と徳永が釣り銭をごまかしたことも、自分が銀治郎の告白を断った時のことも、前髪を短くカットした時のことも、全部知っていた。
『そんな…』
さらに、ゆかりはある疑念が湧いてきた。もしかしたら、私の加工画像を作ったのもゴンスケじゃなかったのでは…。ゆかりは集中してあの時のことを思い出す。
階段の踊り場でゴンスケに自分の加工写真を作ったことを問い詰めた時、ゴンスケはどうしてビンタされたのかわからない顔をしていた。
『あれはゴンスケじゃない…。だったら…』
ゆかりはある考えがひらめいた。目の前の紙切れをとるとすぐに家を飛び出した。

