「そんなこと言っても…」
「しょうがねぇ、お前土曜日シフト入ってるのか?」
「あぁ」
「じゃ、土曜日な」
「もう、やめたほうがいいよ」
「うるせぇ」
『キタァ!』
豪介は興奮して目を覚ました。もしかしたら、糸口をつかんだかもしれない。
『すごいことになってきた。すごいことになってきたぁ』
部屋の中を独りで歩き回り、興奮して興奮して興奮して叫び出しそうになる。
『土曜日は、今までの人生で一番大切な眠りになる』
【俺がさぁ、ちょっと街に出たらすぐに女の子がついてきちゃうから大変なんだよ、だからあまり街には出ないんだ】
【文太君、本当?】
【あぁ、本当だよ】
【本当に本当?】
【本当だったら。現にこないだなんか女の子がどうしてもっていうから、チューしてやったよ】
【文太君てすごいんだ】
【まあね】
【どんな感じなの?】
【何が?】
【チュー】
【そりゃ、柔らかいよ】
【へぇ。そうなの】
【そうだよ】
【もうちょっと詳しく教えてよ】
【いいよ。柔らかくてぷるんとした感じだよ】
【それから?】
【それからって、まぁ、フルーツっぽい感じっていうかな】
【へぇ、そうなんだ】
【みんな、チューの前はだいたいタブレットを食べるからその香りがするよね】
【へぇ】
【してみたらわかるよ。あっ、コムギはしたことないのか? ゴメンゴメン】
【そんなことないわよ。私だって、一度や二度はあるわよ】
【へぇ】
【あっ、信じてないな】
【無理するなって。今度俺がしてやるよ】
【ほうほう、せいぜい幻滅させないでね】
【ばぁか】
【でも、私だって負けてないからね。街を歩いてたら周りの男子が私の胸ばっかり見て、ほんと男って胸が好きよね】
【人によると思うよ】
【ちょっと胸が強調されるような服着てたらさ、みんな見てないようにごまかしてるけど見てたよ】
【俺はさ、胸はどうでもいいんだよ】
【嘘、大きい方が好きなんでしょう】
【そんなことないんだよ。大きくても小さくても…】
【本当かなぁ?】
【本当だって】
【小さいよりも大きい方がいいでしょう?】
【そんなことないよ、胸で好きになるわけじゃないからさ】
【へぇ】
【俺は人間ができてるからね、外見で人を判断するようなことはしないんだ】
【それじゃ私と同じじゃない。私だってそうよ】
「しょうがねぇ、お前土曜日シフト入ってるのか?」
「あぁ」
「じゃ、土曜日な」
「もう、やめたほうがいいよ」
「うるせぇ」
『キタァ!』
豪介は興奮して目を覚ました。もしかしたら、糸口をつかんだかもしれない。
『すごいことになってきた。すごいことになってきたぁ』
部屋の中を独りで歩き回り、興奮して興奮して興奮して叫び出しそうになる。
『土曜日は、今までの人生で一番大切な眠りになる』
【俺がさぁ、ちょっと街に出たらすぐに女の子がついてきちゃうから大変なんだよ、だからあまり街には出ないんだ】
【文太君、本当?】
【あぁ、本当だよ】
【本当に本当?】
【本当だったら。現にこないだなんか女の子がどうしてもっていうから、チューしてやったよ】
【文太君てすごいんだ】
【まあね】
【どんな感じなの?】
【何が?】
【チュー】
【そりゃ、柔らかいよ】
【へぇ。そうなの】
【そうだよ】
【もうちょっと詳しく教えてよ】
【いいよ。柔らかくてぷるんとした感じだよ】
【それから?】
【それからって、まぁ、フルーツっぽい感じっていうかな】
【へぇ、そうなんだ】
【みんな、チューの前はだいたいタブレットを食べるからその香りがするよね】
【へぇ】
【してみたらわかるよ。あっ、コムギはしたことないのか? ゴメンゴメン】
【そんなことないわよ。私だって、一度や二度はあるわよ】
【へぇ】
【あっ、信じてないな】
【無理するなって。今度俺がしてやるよ】
【ほうほう、せいぜい幻滅させないでね】
【ばぁか】
【でも、私だって負けてないからね。街を歩いてたら周りの男子が私の胸ばっかり見て、ほんと男って胸が好きよね】
【人によると思うよ】
【ちょっと胸が強調されるような服着てたらさ、みんな見てないようにごまかしてるけど見てたよ】
【俺はさ、胸はどうでもいいんだよ】
【嘘、大きい方が好きなんでしょう】
【そんなことないんだよ。大きくても小さくても…】
【本当かなぁ?】
【本当だって】
【小さいよりも大きい方がいいでしょう?】
【そんなことないよ、胸で好きになるわけじゃないからさ】
【へぇ】
【俺は人間ができてるからね、外見で人を判断するようなことはしないんだ】
【それじゃ私と同じじゃない。私だってそうよ】

