今日でコンビニネコババ事件を知ってから一週間になる。花田豪介はまだ犯人がだれか見当もついていなかった。怪しい動きもつかんでいない。もしかしたらもうネコババをしなくなったのかもしれない。それでも今日は牧園さんがバイトに入る日だ。お昼の12時から夕方5時のシフトで入っているのを確認していた。
『こういうことはいろんな人の目を通して見ることが大切だから』
なんとも思ってない人と繋がるのに抵抗はないが、友達や好きな人と繋がるのはやはり罪悪感が生じる。牧園さんなら尚更だ。だがそこはあくまでネコババ野郎を探し出すという言い訳を自分にしながら…。ワクワクしている気持ちを抑えることができない。
豪介はお昼ご飯を食べると、早速寝ることにした。
『牧園ゆかりさん…、牧園ゆかりさん…、牧園ゆかりさん…』
向こうから光がやってくるとコンビニの明るい店内が見えてきた。牧園さんの見ている景色はどこか他の人とは違っているように見える。何かこう、見ているものがより明るいというか、色彩がポップというか、やはり可愛い子は見ている世界や、感じ方も違うのかもしれないと豪介は思った。
今日、一緒に働いているのはインドからの留学生と近所のおばちゃんと有田律子だ。
豪介は牧園さんと繋がっているおかげで、彼女の心地よい声や時に鼻歌まで聞こえてきて、あまりの心地よさにネコババ事件を捜査していることを忘れてしまいそうになる。するとお客がいない頃合いを見計らって律子が近寄ってきた。
「ゆかりちゃん、徳永には気をつけた方がいいわよ」
『ん? なんだ、どうした? もしかしたらネコババ事件に関することか?』
「徳永伸也さんですか?」
「そう」
「どうしてですか?」
「あいつ、変態だから」
『!』
「私のお尻ずっと見てるから変態って言ってやったの。でも、それだけじゃなくて、トイレに行ったら必ず近くにきてるのよ。一度入ってすぐ出たらドアのところに立ってたことがあって聞き耳を立ててたみたいなの」
「うわぁ」
「でしょ。最低の変態なのよ。ゆかりちゃんも気をつけてね」
「はい」
有田律子は心底おぞましいという感じでそのことを話すとまた仕事に戻って行った。豪介は牧園さんとの繋がりを切って目を覚ました。
『こういうことはいろんな人の目を通して見ることが大切だから』
なんとも思ってない人と繋がるのに抵抗はないが、友達や好きな人と繋がるのはやはり罪悪感が生じる。牧園さんなら尚更だ。だがそこはあくまでネコババ野郎を探し出すという言い訳を自分にしながら…。ワクワクしている気持ちを抑えることができない。
豪介はお昼ご飯を食べると、早速寝ることにした。
『牧園ゆかりさん…、牧園ゆかりさん…、牧園ゆかりさん…』
向こうから光がやってくるとコンビニの明るい店内が見えてきた。牧園さんの見ている景色はどこか他の人とは違っているように見える。何かこう、見ているものがより明るいというか、色彩がポップというか、やはり可愛い子は見ている世界や、感じ方も違うのかもしれないと豪介は思った。
今日、一緒に働いているのはインドからの留学生と近所のおばちゃんと有田律子だ。
豪介は牧園さんと繋がっているおかげで、彼女の心地よい声や時に鼻歌まで聞こえてきて、あまりの心地よさにネコババ事件を捜査していることを忘れてしまいそうになる。するとお客がいない頃合いを見計らって律子が近寄ってきた。
「ゆかりちゃん、徳永には気をつけた方がいいわよ」
『ん? なんだ、どうした? もしかしたらネコババ事件に関することか?』
「徳永伸也さんですか?」
「そう」
「どうしてですか?」
「あいつ、変態だから」
『!』
「私のお尻ずっと見てるから変態って言ってやったの。でも、それだけじゃなくて、トイレに行ったら必ず近くにきてるのよ。一度入ってすぐ出たらドアのところに立ってたことがあって聞き耳を立ててたみたいなの」
「うわぁ」
「でしょ。最低の変態なのよ。ゆかりちゃんも気をつけてね」
「はい」
有田律子は心底おぞましいという感じでそのことを話すとまた仕事に戻って行った。豪介は牧園さんとの繋がりを切って目を覚ました。