「うん。携帯に証拠が残ってるよ。さぁ、携帯見せてみろよ」
写真が本当にあるのかないのか豪介には半信半疑だったが、ここは勝負どころだ、もし写真がなくても、父親である三島先生の電話番号ぐらいは残っているはずだ。そう思って豪介が大悟に一歩近づく。
大悟が一歩下がった。
「どうしたんだよ、見せれないのか?」
豪介がまた一歩大悟に近づく。
「分かったよ」
そう言って大悟がポケットに手を入れた。取り出したものは、封筒だった。
「これで、黙っててくれないか?」
「何?」
「10万円あるから」
ビシィと乾いた音が丸池公園に響いた。牧園さんが大悟をビンタした音だった。
「あなた最低よ」
「それは大原純に渡す口止め料だね」
「大原純って?」
「そう。牧園さんのバイト仲間。芽衣ちゃんの元カレ」
「…」
「どう言うこと?」
「大原純は芽衣ちゃんから聞いたんだ。大悟からテスト用紙を回してもらっているってことを。それで大原が口止め料を要求してきた」
「…僕、揺すられたんだ。芽衣ちゃんの元彼から。君の先生に告げ口してもいんだよ。それが嫌だったらって。告げ口なんてされたら僕終わっちゃうし、お父さんに迷惑もかけるし。僕は1位になって芽衣ちゃんと友達になれればそれでよかったんだ…。だから道治の携帯にやりとりがあったから、それで、ほんのちょっとテストができなくなるといいと思って…。だからこのことは内緒にして、ね。お願いだよ」
そう言って大悟はさらに封筒を差し出した。
「これ、あげるから」
「あなたのせいで、唯は手首を切ったのよ!」
大悟が息を飲むのがわかる。大悟は唯が手首を切ったことは知らなかったようだ。
「自分が何をやったのか考えたことがあるの? やったことの責任を取りなさいよ! 唯にちゃんと謝りなさいよ!」
牧園さんの言葉は心に突き刺さる感情のナイフだった。
大悟の呼吸はどんどん荒くなっていく。自分のしたことが人を死に追いやろうとしていたとは夢にも思わなかったようだ。
豪介は可哀相だが伝えようと思った。『大悟、君は全てが終わったと思っているだろうが、終わりはまだあるんだ』
「大悟さぁ、知ってるか?」
大悟が怪訝な顔で豪介を見る。
「芽衣ちゃんなぁ、新しい彼氏ができたんだぞ」
大悟の顔が少し和らいだ。
「それって、もしかしたら僕のこと?」
「バカ、お前じゃないよ」
写真が本当にあるのかないのか豪介には半信半疑だったが、ここは勝負どころだ、もし写真がなくても、父親である三島先生の電話番号ぐらいは残っているはずだ。そう思って豪介が大悟に一歩近づく。
大悟が一歩下がった。
「どうしたんだよ、見せれないのか?」
豪介がまた一歩大悟に近づく。
「分かったよ」
そう言って大悟がポケットに手を入れた。取り出したものは、封筒だった。
「これで、黙っててくれないか?」
「何?」
「10万円あるから」
ビシィと乾いた音が丸池公園に響いた。牧園さんが大悟をビンタした音だった。
「あなた最低よ」
「それは大原純に渡す口止め料だね」
「大原純って?」
「そう。牧園さんのバイト仲間。芽衣ちゃんの元カレ」
「…」
「どう言うこと?」
「大原純は芽衣ちゃんから聞いたんだ。大悟からテスト用紙を回してもらっているってことを。それで大原が口止め料を要求してきた」
「…僕、揺すられたんだ。芽衣ちゃんの元彼から。君の先生に告げ口してもいんだよ。それが嫌だったらって。告げ口なんてされたら僕終わっちゃうし、お父さんに迷惑もかけるし。僕は1位になって芽衣ちゃんと友達になれればそれでよかったんだ…。だから道治の携帯にやりとりがあったから、それで、ほんのちょっとテストができなくなるといいと思って…。だからこのことは内緒にして、ね。お願いだよ」
そう言って大悟はさらに封筒を差し出した。
「これ、あげるから」
「あなたのせいで、唯は手首を切ったのよ!」
大悟が息を飲むのがわかる。大悟は唯が手首を切ったことは知らなかったようだ。
「自分が何をやったのか考えたことがあるの? やったことの責任を取りなさいよ! 唯にちゃんと謝りなさいよ!」
牧園さんの言葉は心に突き刺さる感情のナイフだった。
大悟の呼吸はどんどん荒くなっていく。自分のしたことが人を死に追いやろうとしていたとは夢にも思わなかったようだ。
豪介は可哀相だが伝えようと思った。『大悟、君は全てが終わったと思っているだろうが、終わりはまだあるんだ』
「大悟さぁ、知ってるか?」
大悟が怪訝な顔で豪介を見る。
「芽衣ちゃんなぁ、新しい彼氏ができたんだぞ」
大悟の顔が少し和らいだ。
「それって、もしかしたら僕のこと?」
「バカ、お前じゃないよ」

