1時間が経ち、2時間が経っても病院に行った先生から忠彦の容態の知らせがなかった。萌美は忠彦が無事なのか不安で不安でどうしていいかわからなくて一人で苦しんだ。
『もしかしたら死んじゃうかもしれない・・・、もしかしたら死んじゃうかもしれない・・・』
1分毎に同じ想像が頭を巡り、他には何も考えることができなかった。
愛美は徳乃真の豹変と、忠彦が窓から身を投げた事実にビビってしまい、体が震えっぱなしだった。だが、愛美はメアリーがもっと傷ついているだろうと思い、自分がなんとかメアリーを励まさないといけないと思って、「大丈夫よ、メアリー、あなたが責任感じることじゃないから」と震える声で慰めた。すると、メアリーが愛美を見て言った。
「責任?」
「うん。責任なんて感じることないよ」
「なんの責任?」
「ほら、忠彦君が窓から身を投げたでしょう」
「あれは、徳乃真と忠彦の問題でしょう」
「うん、でも、ほら、まぁ、きっかけというのかな。そういうのでメアリーが気にしてるかもと思って。それは気にしなくてもいいと思うのよね」
「どうして、私が気にするの?」
「徳乃真の秘密って手紙もあったし」
「あぁあれ、徳乃真に渡したわ」
「あっ、そうなの。まぁ、でもね、うん。よかった」愛美はメアリーを気にして言葉をかけたが、そもそもメアリーは責任なんてこれっぽっちも感じていなかった。やはり、メアリーほどになると、自分たちとは考え方がまるで違う。自分だったら昨日まで付き合っていた彼が自分に関わることであんなことをしでかしたら多少なりとも責任を感じてショックで震えだすかもしれないのに、メアリーは・・・、メアリーは今も美しい。この毅然とした美しさを見ていていると自分の震えていた気持ちも多少落ち着きを取り戻すことができた。
『そうよ、あたしが動揺してもどうしようもないんだから・・・。そもそも動揺する必要もないし・・・、そうよ落ち着かなくちゃ・・・、落ち着いていいのよ・・・』
『もしかしたら死んじゃうかもしれない・・・、もしかしたら死んじゃうかもしれない・・・』
1分毎に同じ想像が頭を巡り、他には何も考えることができなかった。
愛美は徳乃真の豹変と、忠彦が窓から身を投げた事実にビビってしまい、体が震えっぱなしだった。だが、愛美はメアリーがもっと傷ついているだろうと思い、自分がなんとかメアリーを励まさないといけないと思って、「大丈夫よ、メアリー、あなたが責任感じることじゃないから」と震える声で慰めた。すると、メアリーが愛美を見て言った。
「責任?」
「うん。責任なんて感じることないよ」
「なんの責任?」
「ほら、忠彦君が窓から身を投げたでしょう」
「あれは、徳乃真と忠彦の問題でしょう」
「うん、でも、ほら、まぁ、きっかけというのかな。そういうのでメアリーが気にしてるかもと思って。それは気にしなくてもいいと思うのよね」
「どうして、私が気にするの?」
「徳乃真の秘密って手紙もあったし」
「あぁあれ、徳乃真に渡したわ」
「あっ、そうなの。まぁ、でもね、うん。よかった」愛美はメアリーを気にして言葉をかけたが、そもそもメアリーは責任なんてこれっぽっちも感じていなかった。やはり、メアリーほどになると、自分たちとは考え方がまるで違う。自分だったら昨日まで付き合っていた彼が自分に関わることであんなことをしでかしたら多少なりとも責任を感じてショックで震えだすかもしれないのに、メアリーは・・・、メアリーは今も美しい。この毅然とした美しさを見ていていると自分の震えていた気持ちも多少落ち着きを取り戻すことができた。
『そうよ、あたしが動揺してもどうしようもないんだから・・・。そもそも動揺する必要もないし・・・、そうよ落ち着かなくちゃ・・・、落ち着いていいのよ・・・』

