と言って愛美は手紙をメアリーに渡した。
「徳乃真の秘密って書いてある」
「きっと告げ口よ。もしかしたらお股に擦り付けてるかもしれないよ。毛が入ってるかもしれないよ、毛が! ウワァ、あたしもうだめ。それ私に近づけないで。男子の変態ってそういうことするんだからヒィー。早く中みた方がいいわよ」と愛美は支離滅裂なことを言いながら悲鳴をあげて三歩後ろに下がってブルブル震えて気持ち悪がった。
メアリーは「まぁ、いいわ」と言ってそのまま鞄の中に入れた。
「見ないの?」
「もう帰ろう」メアリーが愛美を促す。
「でも、何か書いてあるんじゃないの、見たほうがいいわよ」
メアリーはすでに歩き出し、教室を出ていく。愛美も慌ててメアリーの後を追っていった。
外に出ると校門のところで徳乃真がメアリーを待っていた。
「待っててくれたの」
「まあね」
「忠彦君が椅子の匂い嗅いでたのよ」愛美が徳乃真に言うと、メアリーは「もういいわよ」と愛美を制した。
「なんだよ、あいつだったのか。あいつは明日みんなの前でフルチンの刑だな」徳乃真は明日のことを考えて楽しみで仕方ないと言う笑い方をした。
「いいじゃない、放っておきなさいよ」とメアリーが言うと、「お前、こんな楽しいこと放っておけるかよ」と嫌な笑い方をした。
メアリーと徳乃真が並んで歩き出すと一緒にいた愛美は「じゃあね、また明日」と二人に気を使って、足早に二人の元を離れた。
二人は周りにいる人たちの注目を浴びながら一緒に帰り、電車に乗った。歩いている間も電車の中でも徳乃真は「忠彦だったのかぁ、明日は土曜日かぁ、やっぱり朝一がいいかな、それとも授業が終わった後がいいかな・・・」と言ってずっと明日の楽しみについてあれこれ考えを巡らしていた。やがてメアリーの降りる駅が近づくと徳乃真はメアリーの手をとった。
「今日、今からうち来いよ。そろそろいいだろ」
するとメアリーが「お試し期間は終わり」と突然宣言した。
「何言ってるの?」
「もう関係ないからね、彼氏面しないでね」
「おい、どうしたんだよ」
「あたし、あなたみたいな人間好きになれないわ」
「えっ!」
「あっ、忘れてた。これ、あたしの机に入ってた。忠彦君が入れたのかしらね。あげるわ」
と言ってメアリーは徳乃真の秘密と書かれた手紙を徳乃真に渡した。電車のドアが開く。
「なんだよこれ?」
「徳乃真の秘密って書いてある」
「きっと告げ口よ。もしかしたらお股に擦り付けてるかもしれないよ。毛が入ってるかもしれないよ、毛が! ウワァ、あたしもうだめ。それ私に近づけないで。男子の変態ってそういうことするんだからヒィー。早く中みた方がいいわよ」と愛美は支離滅裂なことを言いながら悲鳴をあげて三歩後ろに下がってブルブル震えて気持ち悪がった。
メアリーは「まぁ、いいわ」と言ってそのまま鞄の中に入れた。
「見ないの?」
「もう帰ろう」メアリーが愛美を促す。
「でも、何か書いてあるんじゃないの、見たほうがいいわよ」
メアリーはすでに歩き出し、教室を出ていく。愛美も慌ててメアリーの後を追っていった。
外に出ると校門のところで徳乃真がメアリーを待っていた。
「待っててくれたの」
「まあね」
「忠彦君が椅子の匂い嗅いでたのよ」愛美が徳乃真に言うと、メアリーは「もういいわよ」と愛美を制した。
「なんだよ、あいつだったのか。あいつは明日みんなの前でフルチンの刑だな」徳乃真は明日のことを考えて楽しみで仕方ないと言う笑い方をした。
「いいじゃない、放っておきなさいよ」とメアリーが言うと、「お前、こんな楽しいこと放っておけるかよ」と嫌な笑い方をした。
メアリーと徳乃真が並んで歩き出すと一緒にいた愛美は「じゃあね、また明日」と二人に気を使って、足早に二人の元を離れた。
二人は周りにいる人たちの注目を浴びながら一緒に帰り、電車に乗った。歩いている間も電車の中でも徳乃真は「忠彦だったのかぁ、明日は土曜日かぁ、やっぱり朝一がいいかな、それとも授業が終わった後がいいかな・・・」と言ってずっと明日の楽しみについてあれこれ考えを巡らしていた。やがてメアリーの降りる駅が近づくと徳乃真はメアリーの手をとった。
「今日、今からうち来いよ。そろそろいいだろ」
するとメアリーが「お試し期間は終わり」と突然宣言した。
「何言ってるの?」
「もう関係ないからね、彼氏面しないでね」
「おい、どうしたんだよ」
「あたし、あなたみたいな人間好きになれないわ」
「えっ!」
「あっ、忘れてた。これ、あたしの机に入ってた。忠彦君が入れたのかしらね。あげるわ」
と言ってメアリーは徳乃真の秘密と書かれた手紙を徳乃真に渡した。電車のドアが開く。
「なんだよこれ?」

