萌美は学校を出ると前の方で忠彦と誠寿が並んで歩いているところを見つけた。そしてそのまま距離をとって二人を見ていた。二人のそぶりで忠彦が自分のことを誠寿に話していないのではと感じた。そしてそのまま忠彦と誠寿は別れてしまった。忠彦は優しい性格で、友達思いだ。その優しさに惹かれたところもある。だが、このままでは友達との関係を優先させてしまうかもしれない。忠彦には覚悟を決めてもらわないといけない・・・友情を取るのか、私を取るのか・・・。そう思った萌美はカバンからリップを取り出して、唇に塗り、忠彦の後を追いかけた。
そしてキスをした。
さらに、自分の最大の武器であるおっぱいに腕を押し付けた。
きっと忠彦君はおっぱいが当たっている腕に神経を集中させたに違いない。現に腕を外そうとしなかった。
『なんて可愛いんだろう。頭はオッパイでいっぱいなんでしょう』
そして自分にオッパイという武器があってよかったと思う。
交差点のところまで二人で歩くと、萌美はさっと腕を離し、「私こっちだから、忠彦君ばいばい」と言って走り出した。『きっと忠彦君は私を見ている』と思い、立ち止まり、振り返った。案の定忠彦が見ていた。その忠彦に向かって、胸のところで小さく手を振った。
忠彦は萌美の思惑通り萌美の後ろ姿をずっと見ていた。そして振り向いた萌美が胸のところで小さく手を振ると忠彦も手を振った。腕に残った温もりを感じながら、唇の感触を思い出しながら走っていく萌美の後ろ姿をずっと見ていた。
『萌美さんを誰にも渡したくない・・・』
その少し前、授業が終わってみんなが帰り支度を始めたときのこと、陽介はいつもどおりみんなと帰るつもりでいたが、気がつくと忠彦も誠寿もいなかった。
「あれ、忠彦と誠寿は?」と英治に聞いたが、英治も「あれ? 先に帰ったのかな?」と知らない様子で「いいよ、二人で帰ろうか?」と誘ってきた。だが、その時陽介は視界の端にメアリーを捉えて、ある考えが閃いた。そして英治に「今日はちょっと、いいや」と一人で帰ることを伝えた。英治もどうしても陽介と一緒に帰りたいわけではなく、陽介の申し出に「おぅ」と言っただけで一人で帰ることにした。
『もっと早く思いつけばよかった。でも、今思いついた。よおし、やってやる。今日だ、今日やってやる!』陽介は自分で思いついたその考えに身震いした。
そしてキスをした。
さらに、自分の最大の武器であるおっぱいに腕を押し付けた。
きっと忠彦君はおっぱいが当たっている腕に神経を集中させたに違いない。現に腕を外そうとしなかった。
『なんて可愛いんだろう。頭はオッパイでいっぱいなんでしょう』
そして自分にオッパイという武器があってよかったと思う。
交差点のところまで二人で歩くと、萌美はさっと腕を離し、「私こっちだから、忠彦君ばいばい」と言って走り出した。『きっと忠彦君は私を見ている』と思い、立ち止まり、振り返った。案の定忠彦が見ていた。その忠彦に向かって、胸のところで小さく手を振った。
忠彦は萌美の思惑通り萌美の後ろ姿をずっと見ていた。そして振り向いた萌美が胸のところで小さく手を振ると忠彦も手を振った。腕に残った温もりを感じながら、唇の感触を思い出しながら走っていく萌美の後ろ姿をずっと見ていた。
『萌美さんを誰にも渡したくない・・・』
その少し前、授業が終わってみんなが帰り支度を始めたときのこと、陽介はいつもどおりみんなと帰るつもりでいたが、気がつくと忠彦も誠寿もいなかった。
「あれ、忠彦と誠寿は?」と英治に聞いたが、英治も「あれ? 先に帰ったのかな?」と知らない様子で「いいよ、二人で帰ろうか?」と誘ってきた。だが、その時陽介は視界の端にメアリーを捉えて、ある考えが閃いた。そして英治に「今日はちょっと、いいや」と一人で帰ることを伝えた。英治もどうしても陽介と一緒に帰りたいわけではなく、陽介の申し出に「おぅ」と言っただけで一人で帰ることにした。
『もっと早く思いつけばよかった。でも、今思いついた。よおし、やってやる。今日だ、今日やってやる!』陽介は自分で思いついたその考えに身震いした。

