女子から好きだと言われると体がこんな風に反応するのだと初めて知った。
萌美ちゃんが俺のことを・・・。
忠彦はなんと答えたらいいのか迷った。心底迷った。
萌美ちゃんは誠寿の元彼女だ。しかも誠寿はよりが戻る事を願っていて、自分もそれを応援すると言っている。その萌美ちゃんがまさか、まさか自分のことを。これはさすがに誠寿に悪い。忠彦は頭が混乱してきた。頭が混乱し過ぎて、本当のことだと思えなくなってきた。そして、
『嘘だ、嘘でしょう?』
と送った。するとすぐに、
『萌美、本気だよ』
と返ってきた。
「うわぁ・・・」思わず声が漏れた。本当は自分も萌美ちゃんのことがずっと、ずっと好きだった。その萌美ちゃんが好きだと言ってくれている・・・。
萌美は忠彦からの返事をローズティーを飲みながら待った。豊かな香りと酸味が萌美の締め付けられる心をほんの少しほぐしてくれる。自分の伝えたい気持ちは伝えた。赤い鳥から忠彦も自分を想っていることはわかっている。ただ、ネックは元彼の誠寿の存在、それを忠彦はどう考えるのか。『あぁ、忠彦君がどうか私に向いてくれますように』するとその願いが通じたのか、
『僕も萌美さんのことは好きだよ』とメッセージが返ってきた。
やっぱりだ、やっぱり忠彦君も自分のことを想っていてくれた。嬉しさに心臓が高鳴る。萌美は素直にメッセージを返した。
『嬉しい』そしてその勢いのまま続けた。
『よかったら付き合って』
そのメッセージを受け取った忠彦は今度こそ心臓が止まるかと思った。
「うおぉ・・・」声が出た。
『付き合って』『付き合って』『付き合って』頭の中でこの言葉が巡る。ついに、ついにこの時がきた。今まで女子とは縁がなかった自分が、ついに女子から付き合ってと言われる時がやってきたのだ。バレンタインでも義理チョコ以外にもらったことのない自分がついに好きな人から『付き合って』と言われたのだ。
「うおぉ・・・」もう一度声が出た。
だがここで忠彦は誠寿のことを考えずにはいられなかった。俺は萌美と付き合っていいのか・・・、そんな友達を裏切るようなことをしてもいいのか・・・。いったい、どうしたらいい、いったい、どうしたらいい? 忠彦の脳裏に悲しそうな誠寿の顔が浮かぶ。
誠寿に相談しなくては。このまま黙って付き合うことはできない。
萌美ちゃんが俺のことを・・・。
忠彦はなんと答えたらいいのか迷った。心底迷った。
萌美ちゃんは誠寿の元彼女だ。しかも誠寿はよりが戻る事を願っていて、自分もそれを応援すると言っている。その萌美ちゃんがまさか、まさか自分のことを。これはさすがに誠寿に悪い。忠彦は頭が混乱してきた。頭が混乱し過ぎて、本当のことだと思えなくなってきた。そして、
『嘘だ、嘘でしょう?』
と送った。するとすぐに、
『萌美、本気だよ』
と返ってきた。
「うわぁ・・・」思わず声が漏れた。本当は自分も萌美ちゃんのことがずっと、ずっと好きだった。その萌美ちゃんが好きだと言ってくれている・・・。
萌美は忠彦からの返事をローズティーを飲みながら待った。豊かな香りと酸味が萌美の締め付けられる心をほんの少しほぐしてくれる。自分の伝えたい気持ちは伝えた。赤い鳥から忠彦も自分を想っていることはわかっている。ただ、ネックは元彼の誠寿の存在、それを忠彦はどう考えるのか。『あぁ、忠彦君がどうか私に向いてくれますように』するとその願いが通じたのか、
『僕も萌美さんのことは好きだよ』とメッセージが返ってきた。
やっぱりだ、やっぱり忠彦君も自分のことを想っていてくれた。嬉しさに心臓が高鳴る。萌美は素直にメッセージを返した。
『嬉しい』そしてその勢いのまま続けた。
『よかったら付き合って』
そのメッセージを受け取った忠彦は今度こそ心臓が止まるかと思った。
「うおぉ・・・」声が出た。
『付き合って』『付き合って』『付き合って』頭の中でこの言葉が巡る。ついに、ついにこの時がきた。今まで女子とは縁がなかった自分が、ついに女子から付き合ってと言われる時がやってきたのだ。バレンタインでも義理チョコ以外にもらったことのない自分がついに好きな人から『付き合って』と言われたのだ。
「うおぉ・・・」もう一度声が出た。
だがここで忠彦は誠寿のことを考えずにはいられなかった。俺は萌美と付き合っていいのか・・・、そんな友達を裏切るようなことをしてもいいのか・・・。いったい、どうしたらいい、いったい、どうしたらいい? 忠彦の脳裏に悲しそうな誠寿の顔が浮かぶ。
誠寿に相談しなくては。このまま黙って付き合うことはできない。

