忠彦が自分の部屋で宿題をしていると突然携帯がぶるっと震えて電子音と共にメッセージが入ってきた。
誰からだろう? 陽介か誠寿か? 宿題のわからないところでも聞いてきたのか?そう思って携帯を手にとった。
『忠彦君もう寝た?』
見ると萌美からのメッセージだった。萌美からのメッセージは初めてだ。そもそも女子からメッセージが来ること自体が珍しい。
『まだ、宿題しているところ』と返した。萌美からということは、誠寿とよりを戻すことに関する相談なのかもしれない。そうならば誠寿を応援してあげなければならない。それでも、忠彦は夜に女子からメッセージが来ることが嬉しかった。たとえそれが友達の元彼女でも殺風景な高校生活の彩であることに間違いはない。しかも密かに想いを寄せている萌美である。
『今日はちょっと寒いね』
『うん』
『忠彦君のところから星が見える? 今日はたくさん見えるよ』
『ちょっと待って、今見てみる』
『本当だ、星が見える』
『今、同じ星見てるんだね』
『うん』忠彦は萌美が何を相談しようとしているのだろうと思った。
『忠彦君って今付き合ってる人いるの?』
忠彦はドキッとした。女子がこんなことを聞いてくるということは、つまりどういうことだ? 自分のことを誰かが好きだと言っている。ということではないだろうか。それは一体、誰だ? 萌美の友達なのか? メッセージを打つ手が汗ばむ。
『いないよ』
忠彦は正直に答えた。もう宿題には戻れない。この続きが気になって仕方がない。手汗がすごい。心臓がドキドキする。喉がカラカラになって張り付く感じだ。何か飲み物で喉を潤したいが、今台所に降りていく暇はない。一体誰だ? 誰が自分のことを気にしているんだ? 知っている女子か、それとも下級生か・・・。ちょっと待ってくれ、心の準備ができていない。
『どうして?』
どうしてって打ってしまった。そんなこと決まってるはずなのに、何を俺はとぼけたフリをしてるんだと自分が嫌になる。誰かから好きだと言われるのかもしれない期待に心と体が熱くなる。じっと凝視する携帯に電子音と共にメッセージが現れた。
『萌美ね、忠彦君のこと好きだよ』
マジか!
予想もしなかった萌美からの告白に忠彦の心臓がギュッと縮んだ。
全身の毛穴が開いて、体がカッと熱くなり、皮膚がピリピリする。
誰からだろう? 陽介か誠寿か? 宿題のわからないところでも聞いてきたのか?そう思って携帯を手にとった。
『忠彦君もう寝た?』
見ると萌美からのメッセージだった。萌美からのメッセージは初めてだ。そもそも女子からメッセージが来ること自体が珍しい。
『まだ、宿題しているところ』と返した。萌美からということは、誠寿とよりを戻すことに関する相談なのかもしれない。そうならば誠寿を応援してあげなければならない。それでも、忠彦は夜に女子からメッセージが来ることが嬉しかった。たとえそれが友達の元彼女でも殺風景な高校生活の彩であることに間違いはない。しかも密かに想いを寄せている萌美である。
『今日はちょっと寒いね』
『うん』
『忠彦君のところから星が見える? 今日はたくさん見えるよ』
『ちょっと待って、今見てみる』
『本当だ、星が見える』
『今、同じ星見てるんだね』
『うん』忠彦は萌美が何を相談しようとしているのだろうと思った。
『忠彦君って今付き合ってる人いるの?』
忠彦はドキッとした。女子がこんなことを聞いてくるということは、つまりどういうことだ? 自分のことを誰かが好きだと言っている。ということではないだろうか。それは一体、誰だ? 萌美の友達なのか? メッセージを打つ手が汗ばむ。
『いないよ』
忠彦は正直に答えた。もう宿題には戻れない。この続きが気になって仕方がない。手汗がすごい。心臓がドキドキする。喉がカラカラになって張り付く感じだ。何か飲み物で喉を潤したいが、今台所に降りていく暇はない。一体誰だ? 誰が自分のことを気にしているんだ? 知っている女子か、それとも下級生か・・・。ちょっと待ってくれ、心の準備ができていない。
『どうして?』
どうしてって打ってしまった。そんなこと決まってるはずなのに、何を俺はとぼけたフリをしてるんだと自分が嫌になる。誰かから好きだと言われるのかもしれない期待に心と体が熱くなる。じっと凝視する携帯に電子音と共にメッセージが現れた。
『萌美ね、忠彦君のこと好きだよ』
マジか!
予想もしなかった萌美からの告白に忠彦の心臓がギュッと縮んだ。
全身の毛穴が開いて、体がカッと熱くなり、皮膚がピリピリする。

