徳乃真が携帯を持ってメアリーのそばに来て、二人で撮った写真を集まった女子たちに見せていた。徳乃真が写真をスワイプするたびに女子達の歓声ともため息ともとれる声が漏れる。どの写真もこの学校で撮影したものだが、とても学校で撮影したものだとは思えないほどレベルが高い。教室の中に西陽が差し込みその陰影の中の二人は写真集に出てくるような雰囲気になっていたし、校庭の大きな木と二人はアイドルのポートレートのようだし、自転車置き場のたくさんの自転車と映る二人は自転車の古臭さと二人の美しさのエネルギーの対比が芸術作品のようだった。徳乃真はこの遊びを気に入ったようで、放課後メアリーを連れていろんなところで写真を撮っていた。
「自転車で二人乗りした写真もいいかもな・・・。部活シリーズも撮ってみるか、将棋の対局とか・・・。夏になったらプールもいいな。オレとメアリーなら水着も最高だろう・・・」と次々にアイデアを出して徳乃真は上機嫌だった。
その輪に入らないところで弁当を食べ終わると忠彦と英治は誠寿の元にやってきた。別に話さなければいけない用事があったわけではない。なんとなく集まって、なんとなく時間をつぶす。誠寿は何も言わずに徳乃真のそばでキャーキャー言っている萌美をチラリと見て、また視線を戻す。その視線に気が付き忠彦が「萌美ちゃんのことか?」と誠寿に聞く。
「あぁ・・・」
「よりを戻すって話、どうなった?」
「まだ・・・、もう少し待ってだってさ」
忠彦は誠寿の返事を待つ気持ちを考え同情する。
「もしかしたらもう他の男からおっぱい揉まれちゃってるかもよ、あんあんとか言いながら。だから諦めて元気出せって」と英治が言った。
誠寿はそれを聞いて明らかに不機嫌になり、席を立った。
「どうしたの?」自分の言葉で不機嫌になったことに気がつかない英治が言う。
「トイレだよ」
「あっ、俺も」と言って誠寿の後を忠彦がついていく。
誠寿が廊下に出ると忠彦が「誠寿、英治も悪気があって言ってるんじゃないから」と英治の肩を持った。
「あいつ、自分なんか彼女もいないのに・・・」
二人がトイレに入り、便器に並ぶと、忠彦の隣に啓が並んだ。。
忠彦はあれっと思う、そういえば、この前の時間にトイレに行った時も啓が隣にいたことを思い出した。
『よく一緒になるなぁ・・・』
「自転車で二人乗りした写真もいいかもな・・・。部活シリーズも撮ってみるか、将棋の対局とか・・・。夏になったらプールもいいな。オレとメアリーなら水着も最高だろう・・・」と次々にアイデアを出して徳乃真は上機嫌だった。
その輪に入らないところで弁当を食べ終わると忠彦と英治は誠寿の元にやってきた。別に話さなければいけない用事があったわけではない。なんとなく集まって、なんとなく時間をつぶす。誠寿は何も言わずに徳乃真のそばでキャーキャー言っている萌美をチラリと見て、また視線を戻す。その視線に気が付き忠彦が「萌美ちゃんのことか?」と誠寿に聞く。
「あぁ・・・」
「よりを戻すって話、どうなった?」
「まだ・・・、もう少し待ってだってさ」
忠彦は誠寿の返事を待つ気持ちを考え同情する。
「もしかしたらもう他の男からおっぱい揉まれちゃってるかもよ、あんあんとか言いながら。だから諦めて元気出せって」と英治が言った。
誠寿はそれを聞いて明らかに不機嫌になり、席を立った。
「どうしたの?」自分の言葉で不機嫌になったことに気がつかない英治が言う。
「トイレだよ」
「あっ、俺も」と言って誠寿の後を忠彦がついていく。
誠寿が廊下に出ると忠彦が「誠寿、英治も悪気があって言ってるんじゃないから」と英治の肩を持った。
「あいつ、自分なんか彼女もいないのに・・・」
二人がトイレに入り、便器に並ぶと、忠彦の隣に啓が並んだ。。
忠彦はあれっと思う、そういえば、この前の時間にトイレに行った時も啓が隣にいたことを思い出した。
『よく一緒になるなぁ・・・』

