やっとさっちゃんと遊べると思ったのにまた入院で、いつもより苛立っていたわたしは、翔介くんに向かって怒鳴った。
「うるさいって言ったの!星羅はもっと寝たかったのに!恐竜遊びはお昼にやって!」
五歳児の舌ったらずな声は、静かな部屋に十分響いた。
「ごめん」
たった一言、そう言われる。
「わかったならいいよ」
単純なわたしは、謝罪してくれるだけで充分だったが、
「お名前なに?」
次のステップに進んでしまった。
「わたしは田村星羅だよ」
「星羅!星羅!僕竹森翔介!星羅!恐竜で遊ぼ!」
「いいよ」
機嫌の良くなったわたしは、遊びに付き合った。
恐竜が好きな兄がいるので、名前はそれなりに知っている。
でも、それを演じるとなると、急に難しくなった。
「うるさいって言ったの!星羅はもっと寝たかったのに!恐竜遊びはお昼にやって!」
五歳児の舌ったらずな声は、静かな部屋に十分響いた。
「ごめん」
たった一言、そう言われる。
「わかったならいいよ」
単純なわたしは、謝罪してくれるだけで充分だったが、
「お名前なに?」
次のステップに進んでしまった。
「わたしは田村星羅だよ」
「星羅!星羅!僕竹森翔介!星羅!恐竜で遊ぼ!」
「いいよ」
機嫌の良くなったわたしは、遊びに付き合った。
恐竜が好きな兄がいるので、名前はそれなりに知っている。
でも、それを演じるとなると、急に難しくなった。