わたしは旧校舎へ入った。
「翔介くん!」
「せ、ら……」
奥から微かな声が聞こえて来る。声の出所まで走った。
「竹森!」
「っ!翔介くん!」
——翔介くんが、倒れていた。
それを見た瞬間、強烈な嫌な予感が身体に走った。
震えながら頭の上の数字を見る。
……ようとしたのに、浮かんでいなかった。数字なんてなく、後ろの廊下が見えている。
っ!こんなときに、見えないなんて……!
「おい、竹森!しっかりしろ!彼女が待ってるぞ!」
「……せい、ら」
「そうだ!星羅だ!」
わたしを呼んだきり、全く話さなくなった。
翔介くんは救急車で運ばれ、病院へ行った。そのまま入院するらしい。
朝、登校しているとき、耳に入ったのは救急車が来たという噂だった。
「おはよ!星羅!知ってる?救急車が来たってこと」
情報通のさっちゃんが、早速その話題をした。
「翔介くん!」
「せ、ら……」
奥から微かな声が聞こえて来る。声の出所まで走った。
「竹森!」
「っ!翔介くん!」
——翔介くんが、倒れていた。
それを見た瞬間、強烈な嫌な予感が身体に走った。
震えながら頭の上の数字を見る。
……ようとしたのに、浮かんでいなかった。数字なんてなく、後ろの廊下が見えている。
っ!こんなときに、見えないなんて……!
「おい、竹森!しっかりしろ!彼女が待ってるぞ!」
「……せい、ら」
「そうだ!星羅だ!」
わたしを呼んだきり、全く話さなくなった。
翔介くんは救急車で運ばれ、病院へ行った。そのまま入院するらしい。
朝、登校しているとき、耳に入ったのは救急車が来たという噂だった。
「おはよ!星羅!知ってる?救急車が来たってこと」
情報通のさっちゃんが、早速その話題をした。