さっちゃんはわたしの力をわかっていてくれて、更に受け入れてくれたから、もう神様のような存在だ。
 さっちゃんだけは、余命が短くても仲良くしたいと思えた。
「じゃあここまでだね」
「うん。また後でね」
 残念ながら、さっちゃんとは別のクラスなのだ。
 無理もない。この桜ノ宮高校は、兎に角人が多いのだ。さらに三年はどの学年より多い。だから仕方がないのだ。けれど、残念に思うのには他にも理由があり——。
   ガララッ
 開けにくい扉を右に引く。
 わたしが教室に入った途端、廊下まで聞こえていた笑い声が消え、刺々しい視線が全身に刺さった。