「何か来ましたね」
人神としての彼女の感覚は、確実に常と異なる気配を捉えていた。立ち上がりかけた途端、『主様!!』と慌てた声と共に、イコマ・ニコマが勢いよく虚空から出現する。
彼女は無論だが掬水も驚いた。掬水は掬水で、すわ緊急事態かと、本体である刀を手にしている。
何せ普段は『主様〜』とふわりと現れるか、転がるように駆けてくるかのイコマ・ニコマである。驚きつつも平静さを保ち、彼女は何事かと問う。イコマ・ニコマは右往左往していたが、ようやく口を開いた。
『白銀命様がおいででございます!!』
「はい?」
人神としての彼女の感覚は、確実に常と異なる気配を捉えていた。立ち上がりかけた途端、『主様!!』と慌てた声と共に、イコマ・ニコマが勢いよく虚空から出現する。
彼女は無論だが掬水も驚いた。掬水は掬水で、すわ緊急事態かと、本体である刀を手にしている。
何せ普段は『主様〜』とふわりと現れるか、転がるように駆けてくるかのイコマ・ニコマである。驚きつつも平静さを保ち、彼女は何事かと問う。イコマ・ニコマは右往左往していたが、ようやく口を開いた。
『白銀命様がおいででございます!!』
「はい?」