リィゲリアの情報は正確で、リィゲリアの情報によれば…これはもしかしたら最悪な状態になりかねない。
考えてもしょうがない、今はアオの所に戻ろう。
「アオ今戻……アオ!?」
修行場に戻ると、アオが倒れていた。
俺はすぐに駆け寄った。
「アオ!!アオ!!」
「……ん…へへセラ」
アオは少しだけ疲れた顔をしていた、アオの身体に触れ少しだけ魔力を確かめると、魔力が無くなりかけていた。
それと、アオのすぐ側に水晶の割れた破片が散乱していた。
「セラがね…セラが来るまで、休まないで集中して魔力注いだら…出来た」
「馬鹿やろう!!魔力使いすぎたら死ぬ場合もあるんだ!」
「……」
アオは少しだけ悲しそうな顔をした。
俺は少しだけアオに強く言いすぎた。
でも、アオを思っての事だ。
だけど、アオの悲しそうな顔は見たくはない。
「……今回は俺の説明不足だったし、お前の事を思ってからつい怒りすぎた…すまない」
「いいよ…」
「とりあえず今は動くな、俺が抱き上げるから」
俺はアオをゆっくり抱き上げて、住処に戻った。
「あのね、セラも頑張って強くなったから…私も頑張ったら強くなれるかなって」
「…焦って頑張っても身を滅ぼすだけだ」
「そっか…」
「だが、あの短時間であそこまで出来たのは素晴らしい事だ…」
「へ?」
「よくやったなアオ」
「……うん!」
アオの額にキスを落とすと、アオは少しだけ嬉しそうな笑顔を見せた。
それからというものの、アオと俺は互いに修行をし時にはぶつかる事もあったが、互いに成長していった。
そして、アオとの修行を初めて1年…。
最初の頃より遥かに成長をしたアオは、魔力をコントロールでき、更に俺との同調合体も成功させた。
そして、バトル開始前日になった頃だ。
「アオ」
「んー?どうしたー?」
「明日からバトル開始だ。明日の対戦相手も明日か今すぐ分かるだろう」
「闘うんだ」
「怖いか?」
「怖いとかそんなじゃないさ、なんか……初戦からちょっと嫌な予感がするんだ」
「生命をかけて闘うからな、嫌な予感があってもおかしくはない」
「そっか、てかなんでわざわざ悪深海と善天海は分かれて闘うの?」
「それは……」
陸の世界で言うならば、このオーシャンも陰と陽から成り立っている。太極図に表されるように、陰と陽……悪と善はどちらかが100%になることはなく、どちらが良くて悪いというものではない。
悪と善は表裏一体であり、悪がなければ善が成り立たないように……互いに均衡を保つ為にバトルを行う。
悪深海と言われているが、実際深海の住人は7天以外俺たち天海となんも変わらない住人。
ただ、1つだけ言うならば天海人と違い、闘い慣れた住人達だ。
そして、悪の7天と言われてる奴らは天海で最も思い罰を与えられた奴らか、最も強い奴がなると言われてる。
もちろん、罪人だが…オーシャンバトルで勝つか心を悪から善に変われば、条件付きで天海に戻る事が出来る。
まぁ、実際の所……深海から天海に帰ってきたのは数えれる程度だ。
なんせ、神の許しがない限り勝ったとしても帰れない場合もある。
それに、オーシャンバトルは深海にとっては最高なストレス発散場だ。
「じゃ、善も似たような感じなの?」
「俺達の場合は」
俺達の天海7天の場合は、天海でもっとも神に認められた者が戦士がなる。
もちろん、なるからには試練が与えられて、それを乗り越えてから7天になる。
天海7天か深海7天のどちらかが、オーシャンバトルに勝てば、願いを叶えられるし、なんなら番と一緒に暮らせる。
そして、天海7天の中で最も戦いに長けた1人だけが、次の神官として選ばれ神の力を与えられる。
「まぁ、何があっても俺が……っ!?」
「どうした?」
「いや、なんでも……」
「セラ?」
「……」
神通で対戦相手の告げがきた。
まさかの初戦に俺達が……いや、出る順番はどうでもいい。
その対戦相手だ…対戦相手がまさか……。
リィゲリアの情報を知ったせいか、嫌な予感はしたが、それが的中するとは…。
「おーい?セラ?大丈夫?」
「あ、ああ大丈夫だ」
「ならいいけど……それよりお腹空いたな!美味い料理作るから、材料買って帰ろー!!」
アオは俺の手を引く。
初めて会った頃に触れた手と比べたら、今じゃ修行で闘えるような手になっていた。
今のアオとなら十分と闘える……1人を除いては。
俺……いや、今の天海7天が総掛かりで挑んでも勝てるかどうか……勝てるとしたら深海の暴食のホウズキくらいか……。
「アオ」
「んー?」
「順番が決まった。初戦は俺達だ……そして相手も決まってる」
「…………」
「俺達の対戦相手は……リヴィアタン・クレイ…お前の父親だ」
「……は?嘘でしょ?」
「嘘じゃない」
「じゃ、私は父さんを殺っ……」
俺はアオの口を手で塞いだ。
何を言いたいのかは分かる。
分かるからこそこれ以上言わせたくない。
「それ以上言うな……ただ辛くなるだけだ。それにその逆だ……今の俺達じゃ、師匠を倒せない……出来るとしたら心を変え、ポセイドン様に認めさせることだ」
「…………なんだ、可能性はあるじゃん」
アオは少し沈黙したあと、いつものような笑顔をみせた。
「嫌な予感はしてたけど、まさかねー……。確かにセラが言うように辛いけど、倒さなくてもいい可能性があるなら、ゼロじゃない。可能性があるなら私はそれにかける!!」
「アオ……」
「それに、私の父さんだ!父さんならきっと分かってくれる」
普通ならとてつもない感情が出てもおかしくはないはずなのに、アオは何も迷いがなく俺に満面な笑みをみせた。
そうだ、コイツは初めて会った時もそうだった。
自分より強い奴にドロップキックをかましたり、俺の修行をメスならば本当は辛い筈なのに、弱音を何一つ吐かずに暗い顔せずに、身体が限界なのにしがみついてきた。
ここまで、アオが言いきれるのは修行のこともあるが、なにより師匠と血が繋がってるからだ。
親子の血は切っても切れない……例え罪人になったとしても。
だからこそ、アオは父親である師匠を信じてる。
心を入れかえれると……。
「なーに、しけた顔してるの!ほら!夕飯できたよ!!!明日は初戦だからね、セラの大好物なチャーハン!まぁ、米代わりなもので作ったけど」
アオは2人分のチャーハンを持ち運びし、夕飯の準備をする。
「セラが何言いたいのかはわかる、だけどね…心配ばっかしてると、それに飲み込まれてしまう。だからこうゆう時は、美味いもん食べて早く寝るが1番!!さぁ、食べるよ!!いただきまぁす!」
「…ふっ…そうだな」
アオと二人でチャーハンを食べた。
夕食を済ませたあと、風呂を済ませてゆっくりした後に寝る支度をした。
「アオ、そろそろ寝ないか?」
「ちょ、ちょっと待って」
「さっきから何してるんだ?夕飯食べ終わってからずっと……」
「出来たぁ!」
「????」
アオは手に何かを持って、俺の方に近寄ってきた。
「はいこれ!」
「ん?……これは?」
「御守り!」
「御守り……」
「昨日の修行の休みの時にね、裏庭に綺麗な石を見つけたんだ!その石が、セラの瞳の色と一緒でね…御守りにしたいなって思って中に入れて、無事にバトルが終わることを願って作った」
アオから渡されたのは、藍色の生地で作られた小さな御守りで、表にはシーラカンスが白い糸で刺繍されていた
「……ありがとうアオ」
「へへ……」
「アオ……俺はお前と番になれてよかった。だから、明日のバトルは何がなんでも師匠を深海から天海に連れ戻そう」
「もちろん!!もし、それができたら美味いもん作って7天の皆と食べよう!!」
「そうだな」
俺はアオから渡された御守りを優しく握りしめた。
明日は師匠との対決。
師匠がどんなに強いのかは俺はこの身で味わっているから痛いほど分かる。
だが、師匠の技を分かるのも最も近くて見てきた俺だけだ…。
そして、アオを護れるのは俺だけだ。
そんな気持ちからか、今、アオに対してふつふつと欲が湧き上がる。
「アオ…寝る前にその…お前と交尾たい…お前がいいなら」
「へ…?え?セラ?」
「ダメか?」
「いや、ダメじゃない…その…いいよ」
アオを抱き上げ、優しくベットに寝かせる。
そして、アオの頬を両手で触れ、優しくアオにキスをする。
「ん…ん……」
優しくアオを抱きしめ、アオの熱を感じるかのように深くキスをする。
「んっ……セラ」
互いの唇を交わせながらも、互いに身体に触れる。
重ねた唇を離すと、アオは少し熱を帯びたのか頬を赤らめさせている。
1年共にして、同調率を上げるために幾度もしてきた。
だけど今は同調率なんか関係なく、俺はアオをメス…いや番がとして抱きたい。
大切なアオをこの手で、優しく気持ちよくさせてやりたい。
アオの可愛らしい表情は俺の欲を掻き立てる。
男勝りな性格なアオが、俺と2人っきりの時だけ見せるメスの表情は可愛いくて愛おしい…。
今日ばかりは普段とは違う手で#交尾__ヤリ__#たい。
俺はアオを優しく抱き寄せるように抱き上げ、向かい合って、膝の上に座らせる。
「ちょ、セラ!」
「可愛いな…」
「可愛いくない…恥ずかしい」
「…そうか?ここに来て何回もしてる事だが?」
「それでも…こんな…向かい合わせは恥ずかしいんだ!!」
「はいはい」
アオを抱いたまま、アオの豊かな胸に顔を埋める。
アオの匂いが堪らなく、同時に魔力が漏れてるのが分かる。
「…アオ、魔力がダダ漏れだ」
「だって…セラ言ったじゃん…メスの場合は身体と精神が魔力と関係してる分、感情によっては魔力微力ながら出てしまうって…」
「そうだな、お前の場合はこっちのメスとは違ってまだそうゆう面ではまだまだだ…。今は俺が住処を魔法壁で遮断してるから外には分からないが、この状態で行けば、オス達に犯されかねない…」
アオに再び優しくキスをしながら、衣服を脱がしていく。
脱がしていくと、アオの白く柔らかい肌が晒され、更にアオの姿がメスらしい妖艶な姿がになった。
優しく上から撫で、露わになった豊かな胸を優しく揉む。
「んっ……にゃ」
「んっ…相変わらず…感じやすいなアオ…」
「はぁ…はぁ…だって…」
胸は相変わらず柔らかくて、豊かなせいか俺の手から少しだけ溢れるような感じだ。
そんな胸を揉むだけで、アオの声が段々と可愛いらしくなっていき、同時に表情も分かりやすくなっていく。
もっとアオが感じてるのをみたい…見せてくれ。
俺の欲が掻き立てていき、自身のが硬くなってるのも分かる。
硬い…勃っていて、アオの中に今すぐでも入れたいと言わんばかりだ。
胸を揉み深く熱いキスを何度もしながら、アオの首筋に顔を埋め、上着とズボンを脱ぎ下着越しながらも、欲で硬くそそり勃った自身のを、アオの下着越しに下から押し当てる。
「んっ……つ…アオ…今日に限って凄い魔力だ…しかもいやらしい魔力だ」
「んにゃ…はぁはぁ…いや、いやらしくは、んっ」
押し当て、ゆっくりと擦ると互いの下着が液でいやらしく濡れていくのが分かる。
アオのも俺のを欲しそうに、次第に下着上からも分かるようにヒクヒクさせていく。
それに、今日のアオから出てる魔力はやけにいやらしい…俺もこんな魔力を感じてるのは初めてだ。
俺の繁殖期はまだ1年先な筈なのに、こうもアオの魔力で繁殖本能を誘われ、無理矢理繁殖欲が駆り立てられる。
初めてだが分かる…アオは繁殖可能な状態だ。
「んっ…はぁはぁ…アオ…今回ばかりはやばい…」
「ん…にゃ…へ……?」
陸の人間は俺達みたいに種族別に繁殖期が別とかはなく、ある一定の年齢に達すると繁殖が可能になるが、魔力とは無縁な陸の人間は繁殖行動するまで段階踏んで行う。
陸の人間は俺達みたいに一生同じ番とかそんな縛りがないからか、繁殖本能自体が俺達より弱く我慢もできる。
しかし、アオは天海人とハーフ…ましてはあの師匠の魔力をもってる。
そして、オーシャンにきてから身体と魔力がオーシャンの環境に適したせいか、身体自体が天海人そのものになった。
それも俺が我慢するにもかなりキツいくらい繁殖本能を出すくらいのかなりのメスに。
「アオ…アオ…俺だけのアオ」
「ふぇ…セラ、今日どうしたの?おか…んっ!」
アオの首筋に優しく噛みつく…魔力を欲するかのように。
マズイ…ここまで駆り立てられるのは初めてだ。
次第に顔や腕に、本来の鱗が浮き上がっていく。
勃っている自身のを下着越しに押し当てながらもゆっくり腰を動かすが、それだけじゃ足りなくて次第に早く動かす。
アオが欲しい…アオは俺のだ…アオの子が欲しい。
互いのが下着に擦れて、気持ちいい所で擦れてるせいか余計に感じてしまう。
「ひゃ、ん…セラぁ…んっ」
「はぁはぁ…あっ、ん…アオ…んっ…アオ…俺は俺は…」
深くキスをし、アオの全身を自分のモノかのように優しく愛撫をする。
そして、アオの愛液で濡れた股に手を滑らせ下着越しにアオのを触る。
「んっ…凄いな…かなり濡れてる…下着越しからでも、こう…いやらしい音が聞こえてくる」
「ん…ひゃ…恥ずかしいから…いわぁんでぇ…」
「恥ずかしがる事はない…可愛らしい。その姿を俺に見せてくれ…んっ…アオ…今日はそのまま挿れていいか?」
「え?」
「すまん、アオ」
俺は深くキスをしアオの下着を脱がし、欲で硬くなった自身のをアオのに当て、下から勢いよく挿れた。
「んんんにゃ!」
「はぁ……はぁアオ」
勢いよく挿れたからか、アオの深いところまで届いてるのが分かるし、それを全身でいやらしく感じてるアオ。
可愛いらしくて、もっといやらしいアオをみたい。
そんな欲からか、アオのお尻を掴み腰を早く動かせる。
「はぁはぁ……アオアオ…好きだ」
「しぇ……しぇらぁ……あっあっん…」
「アオ…はぁはぁ…俺はどうやら、お前との子が欲しい…お前の魔力でここまで繁殖本能を駆り立てられたのは初めてだ…」
肉と肉がぶつかり合い、擦れる度に互いの愛液でいやらしい音が寝室に広がる。
「あっ、ああわたしぃ……んっ…しょんなぁ、激しくしたら」
「はぁはぁ…んっ…今回だけは…はぁはぁ種を出しかねないし…お前が嫌なら、はぁはぁ今回…俺は中には出さない…」
アオの体制を変えて、後ろから突きながら身体を重ねる。
再びアオの首筋に甘噛みをしながら激しく突く。
アオの子宮が俺のを欲するかのように、下がってきてるのが分かる。
だが、半分脅しみたいな状態でアオには無理強いはしたくない。
そんな気持ちとは裏腹にアオとの子が欲しい。
欲しい…欲しい…欲が更に加速する。
「セラ……私セラとの子どもほしぃ……んっん!あっ…バトルが終わったら、セラと一緒に住みたい…父さんとも…んんんにゃ、セラぁ!セラ」
「はぁはぁ…その言葉聞けてよかった……んっ…アオ……愛してる…」
互いの同調率が更に上がってるのが分かる。
そしてアオは俺の種を受け入れる準備が出来てる。
俺もアオと一緒に…互いの気持ちが互いの欲を更に駆り立て、頂点に達しそうになる。
体制を変え、前から抱きしめながら腰を早く動かし、アオの子宮口に何度も何度も突く。
そして、アオも俺も快楽の頂点に達する準備ができた。
「アオ…アオ…イキそうだ」
「はぁはぁ、セラ…セラ…好き好き…セラぁ…セラの子どもほしぃ…」
「あぁ、俺もだ…アオ…んっ、いくっ…っ!」
「んんん!!」
腰を深く入れ、アオの子宮に自身の熱い種を注ぎこんだ。
そして、ゆっくり自身のを抜いた。
「んにゃ、熱い…」
「はぁはぁ…やばい……出しすぎた…アオ大丈夫か?」
「大丈夫…」
「無理しなくていい…」
「無理じゃない…気持ちよかったし…その、今日のセラはなんか子どもみたいで可愛かった」
アオは幸せそうな笑みをみせた。
俺は同調率なんかはもう関係なくて、アオの事がこんなにも愛おしくてたまらないからこそ交尾ってしまう事に気づいた。
もし俺の子を妊娠したとしても、俺達の種族だと他の種族より妊娠するのが遅い…。
しかし、今後の事を考えたら…明日の師匠とのバトルには勝たないといけない…絶対に。
アオの願いを叶える為に。
考えてもしょうがない、今はアオの所に戻ろう。
「アオ今戻……アオ!?」
修行場に戻ると、アオが倒れていた。
俺はすぐに駆け寄った。
「アオ!!アオ!!」
「……ん…へへセラ」
アオは少しだけ疲れた顔をしていた、アオの身体に触れ少しだけ魔力を確かめると、魔力が無くなりかけていた。
それと、アオのすぐ側に水晶の割れた破片が散乱していた。
「セラがね…セラが来るまで、休まないで集中して魔力注いだら…出来た」
「馬鹿やろう!!魔力使いすぎたら死ぬ場合もあるんだ!」
「……」
アオは少しだけ悲しそうな顔をした。
俺は少しだけアオに強く言いすぎた。
でも、アオを思っての事だ。
だけど、アオの悲しそうな顔は見たくはない。
「……今回は俺の説明不足だったし、お前の事を思ってからつい怒りすぎた…すまない」
「いいよ…」
「とりあえず今は動くな、俺が抱き上げるから」
俺はアオをゆっくり抱き上げて、住処に戻った。
「あのね、セラも頑張って強くなったから…私も頑張ったら強くなれるかなって」
「…焦って頑張っても身を滅ぼすだけだ」
「そっか…」
「だが、あの短時間であそこまで出来たのは素晴らしい事だ…」
「へ?」
「よくやったなアオ」
「……うん!」
アオの額にキスを落とすと、アオは少しだけ嬉しそうな笑顔を見せた。
それからというものの、アオと俺は互いに修行をし時にはぶつかる事もあったが、互いに成長していった。
そして、アオとの修行を初めて1年…。
最初の頃より遥かに成長をしたアオは、魔力をコントロールでき、更に俺との同調合体も成功させた。
そして、バトル開始前日になった頃だ。
「アオ」
「んー?どうしたー?」
「明日からバトル開始だ。明日の対戦相手も明日か今すぐ分かるだろう」
「闘うんだ」
「怖いか?」
「怖いとかそんなじゃないさ、なんか……初戦からちょっと嫌な予感がするんだ」
「生命をかけて闘うからな、嫌な予感があってもおかしくはない」
「そっか、てかなんでわざわざ悪深海と善天海は分かれて闘うの?」
「それは……」
陸の世界で言うならば、このオーシャンも陰と陽から成り立っている。太極図に表されるように、陰と陽……悪と善はどちらかが100%になることはなく、どちらが良くて悪いというものではない。
悪と善は表裏一体であり、悪がなければ善が成り立たないように……互いに均衡を保つ為にバトルを行う。
悪深海と言われているが、実際深海の住人は7天以外俺たち天海となんも変わらない住人。
ただ、1つだけ言うならば天海人と違い、闘い慣れた住人達だ。
そして、悪の7天と言われてる奴らは天海で最も思い罰を与えられた奴らか、最も強い奴がなると言われてる。
もちろん、罪人だが…オーシャンバトルで勝つか心を悪から善に変われば、条件付きで天海に戻る事が出来る。
まぁ、実際の所……深海から天海に帰ってきたのは数えれる程度だ。
なんせ、神の許しがない限り勝ったとしても帰れない場合もある。
それに、オーシャンバトルは深海にとっては最高なストレス発散場だ。
「じゃ、善も似たような感じなの?」
「俺達の場合は」
俺達の天海7天の場合は、天海でもっとも神に認められた者が戦士がなる。
もちろん、なるからには試練が与えられて、それを乗り越えてから7天になる。
天海7天か深海7天のどちらかが、オーシャンバトルに勝てば、願いを叶えられるし、なんなら番と一緒に暮らせる。
そして、天海7天の中で最も戦いに長けた1人だけが、次の神官として選ばれ神の力を与えられる。
「まぁ、何があっても俺が……っ!?」
「どうした?」
「いや、なんでも……」
「セラ?」
「……」
神通で対戦相手の告げがきた。
まさかの初戦に俺達が……いや、出る順番はどうでもいい。
その対戦相手だ…対戦相手がまさか……。
リィゲリアの情報を知ったせいか、嫌な予感はしたが、それが的中するとは…。
「おーい?セラ?大丈夫?」
「あ、ああ大丈夫だ」
「ならいいけど……それよりお腹空いたな!美味い料理作るから、材料買って帰ろー!!」
アオは俺の手を引く。
初めて会った頃に触れた手と比べたら、今じゃ修行で闘えるような手になっていた。
今のアオとなら十分と闘える……1人を除いては。
俺……いや、今の天海7天が総掛かりで挑んでも勝てるかどうか……勝てるとしたら深海の暴食のホウズキくらいか……。
「アオ」
「んー?」
「順番が決まった。初戦は俺達だ……そして相手も決まってる」
「…………」
「俺達の対戦相手は……リヴィアタン・クレイ…お前の父親だ」
「……は?嘘でしょ?」
「嘘じゃない」
「じゃ、私は父さんを殺っ……」
俺はアオの口を手で塞いだ。
何を言いたいのかは分かる。
分かるからこそこれ以上言わせたくない。
「それ以上言うな……ただ辛くなるだけだ。それにその逆だ……今の俺達じゃ、師匠を倒せない……出来るとしたら心を変え、ポセイドン様に認めさせることだ」
「…………なんだ、可能性はあるじゃん」
アオは少し沈黙したあと、いつものような笑顔をみせた。
「嫌な予感はしてたけど、まさかねー……。確かにセラが言うように辛いけど、倒さなくてもいい可能性があるなら、ゼロじゃない。可能性があるなら私はそれにかける!!」
「アオ……」
「それに、私の父さんだ!父さんならきっと分かってくれる」
普通ならとてつもない感情が出てもおかしくはないはずなのに、アオは何も迷いがなく俺に満面な笑みをみせた。
そうだ、コイツは初めて会った時もそうだった。
自分より強い奴にドロップキックをかましたり、俺の修行をメスならば本当は辛い筈なのに、弱音を何一つ吐かずに暗い顔せずに、身体が限界なのにしがみついてきた。
ここまで、アオが言いきれるのは修行のこともあるが、なにより師匠と血が繋がってるからだ。
親子の血は切っても切れない……例え罪人になったとしても。
だからこそ、アオは父親である師匠を信じてる。
心を入れかえれると……。
「なーに、しけた顔してるの!ほら!夕飯できたよ!!!明日は初戦だからね、セラの大好物なチャーハン!まぁ、米代わりなもので作ったけど」
アオは2人分のチャーハンを持ち運びし、夕飯の準備をする。
「セラが何言いたいのかはわかる、だけどね…心配ばっかしてると、それに飲み込まれてしまう。だからこうゆう時は、美味いもん食べて早く寝るが1番!!さぁ、食べるよ!!いただきまぁす!」
「…ふっ…そうだな」
アオと二人でチャーハンを食べた。
夕食を済ませたあと、風呂を済ませてゆっくりした後に寝る支度をした。
「アオ、そろそろ寝ないか?」
「ちょ、ちょっと待って」
「さっきから何してるんだ?夕飯食べ終わってからずっと……」
「出来たぁ!」
「????」
アオは手に何かを持って、俺の方に近寄ってきた。
「はいこれ!」
「ん?……これは?」
「御守り!」
「御守り……」
「昨日の修行の休みの時にね、裏庭に綺麗な石を見つけたんだ!その石が、セラの瞳の色と一緒でね…御守りにしたいなって思って中に入れて、無事にバトルが終わることを願って作った」
アオから渡されたのは、藍色の生地で作られた小さな御守りで、表にはシーラカンスが白い糸で刺繍されていた
「……ありがとうアオ」
「へへ……」
「アオ……俺はお前と番になれてよかった。だから、明日のバトルは何がなんでも師匠を深海から天海に連れ戻そう」
「もちろん!!もし、それができたら美味いもん作って7天の皆と食べよう!!」
「そうだな」
俺はアオから渡された御守りを優しく握りしめた。
明日は師匠との対決。
師匠がどんなに強いのかは俺はこの身で味わっているから痛いほど分かる。
だが、師匠の技を分かるのも最も近くて見てきた俺だけだ…。
そして、アオを護れるのは俺だけだ。
そんな気持ちからか、今、アオに対してふつふつと欲が湧き上がる。
「アオ…寝る前にその…お前と交尾たい…お前がいいなら」
「へ…?え?セラ?」
「ダメか?」
「いや、ダメじゃない…その…いいよ」
アオを抱き上げ、優しくベットに寝かせる。
そして、アオの頬を両手で触れ、優しくアオにキスをする。
「ん…ん……」
優しくアオを抱きしめ、アオの熱を感じるかのように深くキスをする。
「んっ……セラ」
互いの唇を交わせながらも、互いに身体に触れる。
重ねた唇を離すと、アオは少し熱を帯びたのか頬を赤らめさせている。
1年共にして、同調率を上げるために幾度もしてきた。
だけど今は同調率なんか関係なく、俺はアオをメス…いや番がとして抱きたい。
大切なアオをこの手で、優しく気持ちよくさせてやりたい。
アオの可愛らしい表情は俺の欲を掻き立てる。
男勝りな性格なアオが、俺と2人っきりの時だけ見せるメスの表情は可愛いくて愛おしい…。
今日ばかりは普段とは違う手で#交尾__ヤリ__#たい。
俺はアオを優しく抱き寄せるように抱き上げ、向かい合って、膝の上に座らせる。
「ちょ、セラ!」
「可愛いな…」
「可愛いくない…恥ずかしい」
「…そうか?ここに来て何回もしてる事だが?」
「それでも…こんな…向かい合わせは恥ずかしいんだ!!」
「はいはい」
アオを抱いたまま、アオの豊かな胸に顔を埋める。
アオの匂いが堪らなく、同時に魔力が漏れてるのが分かる。
「…アオ、魔力がダダ漏れだ」
「だって…セラ言ったじゃん…メスの場合は身体と精神が魔力と関係してる分、感情によっては魔力微力ながら出てしまうって…」
「そうだな、お前の場合はこっちのメスとは違ってまだそうゆう面ではまだまだだ…。今は俺が住処を魔法壁で遮断してるから外には分からないが、この状態で行けば、オス達に犯されかねない…」
アオに再び優しくキスをしながら、衣服を脱がしていく。
脱がしていくと、アオの白く柔らかい肌が晒され、更にアオの姿がメスらしい妖艶な姿がになった。
優しく上から撫で、露わになった豊かな胸を優しく揉む。
「んっ……にゃ」
「んっ…相変わらず…感じやすいなアオ…」
「はぁ…はぁ…だって…」
胸は相変わらず柔らかくて、豊かなせいか俺の手から少しだけ溢れるような感じだ。
そんな胸を揉むだけで、アオの声が段々と可愛いらしくなっていき、同時に表情も分かりやすくなっていく。
もっとアオが感じてるのをみたい…見せてくれ。
俺の欲が掻き立てていき、自身のが硬くなってるのも分かる。
硬い…勃っていて、アオの中に今すぐでも入れたいと言わんばかりだ。
胸を揉み深く熱いキスを何度もしながら、アオの首筋に顔を埋め、上着とズボンを脱ぎ下着越しながらも、欲で硬くそそり勃った自身のを、アオの下着越しに下から押し当てる。
「んっ……つ…アオ…今日に限って凄い魔力だ…しかもいやらしい魔力だ」
「んにゃ…はぁはぁ…いや、いやらしくは、んっ」
押し当て、ゆっくりと擦ると互いの下着が液でいやらしく濡れていくのが分かる。
アオのも俺のを欲しそうに、次第に下着上からも分かるようにヒクヒクさせていく。
それに、今日のアオから出てる魔力はやけにいやらしい…俺もこんな魔力を感じてるのは初めてだ。
俺の繁殖期はまだ1年先な筈なのに、こうもアオの魔力で繁殖本能を誘われ、無理矢理繁殖欲が駆り立てられる。
初めてだが分かる…アオは繁殖可能な状態だ。
「んっ…はぁはぁ…アオ…今回ばかりはやばい…」
「ん…にゃ…へ……?」
陸の人間は俺達みたいに種族別に繁殖期が別とかはなく、ある一定の年齢に達すると繁殖が可能になるが、魔力とは無縁な陸の人間は繁殖行動するまで段階踏んで行う。
陸の人間は俺達みたいに一生同じ番とかそんな縛りがないからか、繁殖本能自体が俺達より弱く我慢もできる。
しかし、アオは天海人とハーフ…ましてはあの師匠の魔力をもってる。
そして、オーシャンにきてから身体と魔力がオーシャンの環境に適したせいか、身体自体が天海人そのものになった。
それも俺が我慢するにもかなりキツいくらい繁殖本能を出すくらいのかなりのメスに。
「アオ…アオ…俺だけのアオ」
「ふぇ…セラ、今日どうしたの?おか…んっ!」
アオの首筋に優しく噛みつく…魔力を欲するかのように。
マズイ…ここまで駆り立てられるのは初めてだ。
次第に顔や腕に、本来の鱗が浮き上がっていく。
勃っている自身のを下着越しに押し当てながらもゆっくり腰を動かすが、それだけじゃ足りなくて次第に早く動かす。
アオが欲しい…アオは俺のだ…アオの子が欲しい。
互いのが下着に擦れて、気持ちいい所で擦れてるせいか余計に感じてしまう。
「ひゃ、ん…セラぁ…んっ」
「はぁはぁ…あっ、ん…アオ…んっ…アオ…俺は俺は…」
深くキスをし、アオの全身を自分のモノかのように優しく愛撫をする。
そして、アオの愛液で濡れた股に手を滑らせ下着越しにアオのを触る。
「んっ…凄いな…かなり濡れてる…下着越しからでも、こう…いやらしい音が聞こえてくる」
「ん…ひゃ…恥ずかしいから…いわぁんでぇ…」
「恥ずかしがる事はない…可愛らしい。その姿を俺に見せてくれ…んっ…アオ…今日はそのまま挿れていいか?」
「え?」
「すまん、アオ」
俺は深くキスをしアオの下着を脱がし、欲で硬くなった自身のをアオのに当て、下から勢いよく挿れた。
「んんんにゃ!」
「はぁ……はぁアオ」
勢いよく挿れたからか、アオの深いところまで届いてるのが分かるし、それを全身でいやらしく感じてるアオ。
可愛いらしくて、もっといやらしいアオをみたい。
そんな欲からか、アオのお尻を掴み腰を早く動かせる。
「はぁはぁ……アオアオ…好きだ」
「しぇ……しぇらぁ……あっあっん…」
「アオ…はぁはぁ…俺はどうやら、お前との子が欲しい…お前の魔力でここまで繁殖本能を駆り立てられたのは初めてだ…」
肉と肉がぶつかり合い、擦れる度に互いの愛液でいやらしい音が寝室に広がる。
「あっ、ああわたしぃ……んっ…しょんなぁ、激しくしたら」
「はぁはぁ…んっ…今回だけは…はぁはぁ種を出しかねないし…お前が嫌なら、はぁはぁ今回…俺は中には出さない…」
アオの体制を変えて、後ろから突きながら身体を重ねる。
再びアオの首筋に甘噛みをしながら激しく突く。
アオの子宮が俺のを欲するかのように、下がってきてるのが分かる。
だが、半分脅しみたいな状態でアオには無理強いはしたくない。
そんな気持ちとは裏腹にアオとの子が欲しい。
欲しい…欲しい…欲が更に加速する。
「セラ……私セラとの子どもほしぃ……んっん!あっ…バトルが終わったら、セラと一緒に住みたい…父さんとも…んんんにゃ、セラぁ!セラ」
「はぁはぁ…その言葉聞けてよかった……んっ…アオ……愛してる…」
互いの同調率が更に上がってるのが分かる。
そしてアオは俺の種を受け入れる準備が出来てる。
俺もアオと一緒に…互いの気持ちが互いの欲を更に駆り立て、頂点に達しそうになる。
体制を変え、前から抱きしめながら腰を早く動かし、アオの子宮口に何度も何度も突く。
そして、アオも俺も快楽の頂点に達する準備ができた。
「アオ…アオ…イキそうだ」
「はぁはぁ、セラ…セラ…好き好き…セラぁ…セラの子どもほしぃ…」
「あぁ、俺もだ…アオ…んっ、いくっ…っ!」
「んんん!!」
腰を深く入れ、アオの子宮に自身の熱い種を注ぎこんだ。
そして、ゆっくり自身のを抜いた。
「んにゃ、熱い…」
「はぁはぁ…やばい……出しすぎた…アオ大丈夫か?」
「大丈夫…」
「無理しなくていい…」
「無理じゃない…気持ちよかったし…その、今日のセラはなんか子どもみたいで可愛かった」
アオは幸せそうな笑みをみせた。
俺は同調率なんかはもう関係なくて、アオの事がこんなにも愛おしくてたまらないからこそ交尾ってしまう事に気づいた。
もし俺の子を妊娠したとしても、俺達の種族だと他の種族より妊娠するのが遅い…。
しかし、今後の事を考えたら…明日の師匠とのバトルには勝たないといけない…絶対に。
アオの願いを叶える為に。