もう長い時を一人で生き続けた。それなのに、姫を一向に見つけられない。
姫、本当にどこにいるんですか。何度邪魔をされても、諦めず、姫を探し続けていると言うのに。
俺の意識が、どんどんと遠のいていく。
ここで死ぬのも、一つの手なのだろうが。それは出来ないな。瞼の裏で「これ、京!死のうとするでないぞ!」と、可愛らしく姫が怒っているからな。
まだ死ねない。俺は、ここで死ぬ訳にはいかない。姫を見つけるまで。死ねないんだ。
フッと笑みを零して、遠くなりそうな意識を必死で繋ぎ止める。
そして「そうですよね、姫」と、心の中で弱々しく姫に投げかけた瞬間だった。
「だ、大丈夫?」
俺はその声にハッとして、目を開ける。みるみる目が大きく見開かれ、全ての器官がゆっくりと止まっていった。
不安げに見つめる瞳、恐る恐る差し伸べられる手。あの時と同じ、怖さよりも優しさを優先させた毅然とした態度。
やっと、やっとだ・・・・。
俺は、もう一度差し伸べられた手を掴んだ。最初の時と、同じ様に。
それから・・なんて何も言うまい、幸せ以外の他ないのだから。
了
2
姫、本当にどこにいるんですか。何度邪魔をされても、諦めず、姫を探し続けていると言うのに。
俺の意識が、どんどんと遠のいていく。
ここで死ぬのも、一つの手なのだろうが。それは出来ないな。瞼の裏で「これ、京!死のうとするでないぞ!」と、可愛らしく姫が怒っているからな。
まだ死ねない。俺は、ここで死ぬ訳にはいかない。姫を見つけるまで。死ねないんだ。
フッと笑みを零して、遠くなりそうな意識を必死で繋ぎ止める。
そして「そうですよね、姫」と、心の中で弱々しく姫に投げかけた瞬間だった。
「だ、大丈夫?」
俺はその声にハッとして、目を開ける。みるみる目が大きく見開かれ、全ての器官がゆっくりと止まっていった。
不安げに見つめる瞳、恐る恐る差し伸べられる手。あの時と同じ、怖さよりも優しさを優先させた毅然とした態度。
やっと、やっとだ・・・・。
俺は、もう一度差し伸べられた手を掴んだ。最初の時と、同じ様に。
それから・・なんて何も言うまい、幸せ以外の他ないのだから。
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