「もう絶命したと言うのに、京は残忍に嬲り続けたのです。怒り狂いながら残虐な行為をし続ける奴は、妖怪だと思い知らせ、その場の者を容易に恐怖に陥れました。もう辞めろと、拙者や周りは止め申しましたが。奴の耳にはそんな言葉が届かず、残虐な行為を続けた。しかし姫様が泣いて、拙者等の名前を呼ぶ声が遠くですると。不気味と感じる程に怒りが鎮まり、すぐに姫様の元に馳せ参じたのです」
「なんと、そうであったのか・・・・」
知らなかったとポツリと呟くと、総介は「流石、九尾狐とでも申しましょうか」と、苦笑を浮かべた。
「姫様に嫌われたくない一心で、冷徹な仮面の裏に妖怪としての本能や残虐性を隠しているのですよ。飄々としている様で、煮えたぎるような思いに囚われている事もしばしば」
故に、拙者の推測に間違いはないかと。と、総介は破顔しながら付け足す。
「では、京は今もどこかで怒り狂っておる・・と?」
わらわが胡乱げに尋ねると、総介は仄かに光り始めた一番星を見つめながら「はい」と答えた。
「止める者が誰もおらぬとなると。今頃戦神である毘沙門天も、奴の怒り狂う姿に臆して逃げ出しているやもしれませぬな」
・・・・・・・・・
ドオオオオンッ、バキバキバキッ、ボンッ、ドンドンッ、バアアンッ!
凄まじい轟音と破裂音が繰り返され、空気が震撼する。そして大地が唸る様に、ゴゴゴッと揺れ動いている。
ヒューッ、ドオオンッ!
パラパラと落ちてくる塵芥をもろに被るが。そんな塵芥を歯牙にもかけず、俺はグッと苦痛を奥歯で噛みしめながら、ヨロヨロと吹っ飛ばされた壁から立ち上がった。
すると俺の数歩前に、ストンと妖王が降り立ち、金色の扇で口元を煽ぎながら嫌悪を抱かせる笑みを見せる。
「御影ぇ、げにお前は哀れな者よぉ!」
ホホホッと高らかに笑いながら告げられるが、身に宿した事がない程の激怒を抱えた俺の耳にはそんな声は入ってこなかった。ぺっと口に溜まっていた血を吐き出して、「黙れ!」と声を荒げ、鋭い目つきで睥睨する。
「お前は今ここで殺す、生かしちゃおかない」
「そう言う割には、かすり傷の一つもついておらぬぞ?傷ついているのはお前だけじゃな」
ニヤリと意地悪く口角を上げられ、挑発されるが。俺はグッと耐えて、「幻影術!」と叫び、右手の拳を左手に打ちつける。
「囲え、雷影!」
「なんと、そうであったのか・・・・」
知らなかったとポツリと呟くと、総介は「流石、九尾狐とでも申しましょうか」と、苦笑を浮かべた。
「姫様に嫌われたくない一心で、冷徹な仮面の裏に妖怪としての本能や残虐性を隠しているのですよ。飄々としている様で、煮えたぎるような思いに囚われている事もしばしば」
故に、拙者の推測に間違いはないかと。と、総介は破顔しながら付け足す。
「では、京は今もどこかで怒り狂っておる・・と?」
わらわが胡乱げに尋ねると、総介は仄かに光り始めた一番星を見つめながら「はい」と答えた。
「止める者が誰もおらぬとなると。今頃戦神である毘沙門天も、奴の怒り狂う姿に臆して逃げ出しているやもしれませぬな」
・・・・・・・・・
ドオオオオンッ、バキバキバキッ、ボンッ、ドンドンッ、バアアンッ!
凄まじい轟音と破裂音が繰り返され、空気が震撼する。そして大地が唸る様に、ゴゴゴッと揺れ動いている。
ヒューッ、ドオオンッ!
パラパラと落ちてくる塵芥をもろに被るが。そんな塵芥を歯牙にもかけず、俺はグッと苦痛を奥歯で噛みしめながら、ヨロヨロと吹っ飛ばされた壁から立ち上がった。
すると俺の数歩前に、ストンと妖王が降り立ち、金色の扇で口元を煽ぎながら嫌悪を抱かせる笑みを見せる。
「御影ぇ、げにお前は哀れな者よぉ!」
ホホホッと高らかに笑いながら告げられるが、身に宿した事がない程の激怒を抱えた俺の耳にはそんな声は入ってこなかった。ぺっと口に溜まっていた血を吐き出して、「黙れ!」と声を荒げ、鋭い目つきで睥睨する。
「お前は今ここで殺す、生かしちゃおかない」
「そう言う割には、かすり傷の一つもついておらぬぞ?傷ついているのはお前だけじゃな」
ニヤリと意地悪く口角を上げられ、挑発されるが。俺はグッと耐えて、「幻影術!」と叫び、右手の拳を左手に打ちつける。
「囲え、雷影!」



