『神栖家』本家は正門の前。彼女は腰に両手を当て仁王立ちで屋敷を仰いだ。そしてその両手、何処をどう見てもアームカバーにしか見えない物をはめた両手を腰から放すと、正門に向けた。

「行くぞ。『銀の腕』(アガートラム)。最大出力」