家を出た後、天馬という男性は急いで桜の家に向かい、美桜たちは聖等の家に向かった。
家は天龍都の中にあるようだ。
しばらく車を走らせたら、着いた。
そこには、美桜の家が数えきれないほど入りそうな屋敷が待っていた。
「ここが俺の家だ。美桜にはここで暮らしてもらう」
ここまでしてもらい、なんだか申し訳ない。
「ありがとう、龍康殿さん」
「聖等と呼んでくれ」
「ありがとう、聖等」
微笑んでみせると、聖等も微笑みを返した。
中に入ると、使用人らしき人たちが玄関で頭を下げて待っていた。
「花嫁様、ようこそお越しくださいました」
すると中から10代後半くらいの若い女性が前に進み出て、礼をした。
「お目にかかれ、恐縮です。今日から花嫁様のお世話をさせていただく白雪と申します。何卒よろしくお願いします」
大勢から頭を下げられ、緊張しつつも美桜も挨拶をした。
「よろしくおねがいします!」
ひとしきりの自己紹介なども終わると、聖等は父親に呼ばれたらしく、不満そうにしながらも出て行った。
なので、白雪が部屋に案内してくれた。
ドアを開けると、高級ホテルかと見間違うほどの綺麗で、なおかつ可愛らしく整とんされた部屋だった。
驚きで固まっていると、白雪が横から心配そうに声をかけてきた。
「お気に召されませんでしたか?」
「いや、ここまでしてもらえるなんて驚きで固まってしまっただけです。私か使えるなんてもったいないです」
「あなたは花嫁なのですから、これくらいのことは当然ですよ。龍神の花嫁になれる方は非常に少ないので、同時に二人も出るなんて奇跡なんですよ」
「知らなかったです」
「大丈夫です。これから覚えればいいのですから。では、何かありましたらお呼びください」
そういって女性は出て行ってしまった。
改めて部屋を見渡すと、何から何までそろっていた。スマホや、化粧品まで。
クローゼットを開けると、10代に人気の服が取り揃えられていた。
ベットのふかふか加減もちょうど良い。
感動していると、また白雪が来た。
「美桜様、同じく花嫁になりましたご友人の桜様がいらしています。会われますか?」
「はい!」
玄関に着くと、桜が待っていた。
「美桜~!」
「あれ、桜も住み変えたの?」
「うん!報告とかもあるし、長くなるから部屋上がってもいい?」
「いいよ」
部屋に着くと、高級さに驚くのかと思いきや、平然としていた。
「驚かないの?」
一瞬ぽかんとしていたが、笑って答えた。
「ああ、そういうことね。花嫁になる前だったら驚いてたけど、天馬の家もこういう感じだし」
「そっかー!それでさ、何でこっちで住むことになったの?」
「美桜の妹が特例だったみたいで、普通花嫁は相手の家で過ごすみたいだよ。あとね、ここから歩いてすぐのとこにあるの!だから、今から家に来ない?」
「行くー!」
白雪に声をかけてから桜の家に―本当は天馬の家―に向かった。
近いとは言え、家の仲がすごく広いので、結構歩いた。
家の中に入り、たくさん話して、新しい家に帰っていった。
家に入ると、先に聖等は帰っていた。
微笑んで出迎えてくれる。
「おかえり」
「ただいま!」
元気よくそういうと、聖等は嬉しそうにして、いきなり頭をなでてきた。
「っ!」
顔がどんどん真っ赤になっていくのを感じて、急いで顔を手で覆った。
美桜の分かりやすい反応に聖等はクスクス笑っている。
「からかわないでよ!」
恥ずかしさ紛れにそういうと、またもや笑って、手をつないできて歩き始めた。
驚いて固まってしまうと、さも不思議そうに尋ねてくる。
「どうしたんだ?夕食の時間だから早く行こう」
花嫁を持つものはこれが普通なのか。赤くなっていくのを隠すのを諦めながら、聖等について行くと、見た目も栄養もよさそうな食事が出されていた。
ここにあるもには何でも驚いてしまう。
見た目通りおいしい食事を食べながら、聖等といろんなことを話した。
そうして過ごしていくうちに、だんだんと聖等のことが好きになっていく感じがした。
家は天龍都の中にあるようだ。
しばらく車を走らせたら、着いた。
そこには、美桜の家が数えきれないほど入りそうな屋敷が待っていた。
「ここが俺の家だ。美桜にはここで暮らしてもらう」
ここまでしてもらい、なんだか申し訳ない。
「ありがとう、龍康殿さん」
「聖等と呼んでくれ」
「ありがとう、聖等」
微笑んでみせると、聖等も微笑みを返した。
中に入ると、使用人らしき人たちが玄関で頭を下げて待っていた。
「花嫁様、ようこそお越しくださいました」
すると中から10代後半くらいの若い女性が前に進み出て、礼をした。
「お目にかかれ、恐縮です。今日から花嫁様のお世話をさせていただく白雪と申します。何卒よろしくお願いします」
大勢から頭を下げられ、緊張しつつも美桜も挨拶をした。
「よろしくおねがいします!」
ひとしきりの自己紹介なども終わると、聖等は父親に呼ばれたらしく、不満そうにしながらも出て行った。
なので、白雪が部屋に案内してくれた。
ドアを開けると、高級ホテルかと見間違うほどの綺麗で、なおかつ可愛らしく整とんされた部屋だった。
驚きで固まっていると、白雪が横から心配そうに声をかけてきた。
「お気に召されませんでしたか?」
「いや、ここまでしてもらえるなんて驚きで固まってしまっただけです。私か使えるなんてもったいないです」
「あなたは花嫁なのですから、これくらいのことは当然ですよ。龍神の花嫁になれる方は非常に少ないので、同時に二人も出るなんて奇跡なんですよ」
「知らなかったです」
「大丈夫です。これから覚えればいいのですから。では、何かありましたらお呼びください」
そういって女性は出て行ってしまった。
改めて部屋を見渡すと、何から何までそろっていた。スマホや、化粧品まで。
クローゼットを開けると、10代に人気の服が取り揃えられていた。
ベットのふかふか加減もちょうど良い。
感動していると、また白雪が来た。
「美桜様、同じく花嫁になりましたご友人の桜様がいらしています。会われますか?」
「はい!」
玄関に着くと、桜が待っていた。
「美桜~!」
「あれ、桜も住み変えたの?」
「うん!報告とかもあるし、長くなるから部屋上がってもいい?」
「いいよ」
部屋に着くと、高級さに驚くのかと思いきや、平然としていた。
「驚かないの?」
一瞬ぽかんとしていたが、笑って答えた。
「ああ、そういうことね。花嫁になる前だったら驚いてたけど、天馬の家もこういう感じだし」
「そっかー!それでさ、何でこっちで住むことになったの?」
「美桜の妹が特例だったみたいで、普通花嫁は相手の家で過ごすみたいだよ。あとね、ここから歩いてすぐのとこにあるの!だから、今から家に来ない?」
「行くー!」
白雪に声をかけてから桜の家に―本当は天馬の家―に向かった。
近いとは言え、家の仲がすごく広いので、結構歩いた。
家の中に入り、たくさん話して、新しい家に帰っていった。
家に入ると、先に聖等は帰っていた。
微笑んで出迎えてくれる。
「おかえり」
「ただいま!」
元気よくそういうと、聖等は嬉しそうにして、いきなり頭をなでてきた。
「っ!」
顔がどんどん真っ赤になっていくのを感じて、急いで顔を手で覆った。
美桜の分かりやすい反応に聖等はクスクス笑っている。
「からかわないでよ!」
恥ずかしさ紛れにそういうと、またもや笑って、手をつないできて歩き始めた。
驚いて固まってしまうと、さも不思議そうに尋ねてくる。
「どうしたんだ?夕食の時間だから早く行こう」
花嫁を持つものはこれが普通なのか。赤くなっていくのを隠すのを諦めながら、聖等について行くと、見た目も栄養もよさそうな食事が出されていた。
ここにあるもには何でも驚いてしまう。
見た目通りおいしい食事を食べながら、聖等といろんなことを話した。
そうして過ごしていくうちに、だんだんと聖等のことが好きになっていく感じがした。