セドリックは、床を埋めて近づいてくる、蛇の群れに目を留めたまま述べた。普通であれば、大小のサイズが近い種族だとしても、年齢の違いで太さには差が出る。まさかここにいる全蛇が、ほぼ同じ年齢であるなんて事はないだろう。
とはいえ、代表的な害獣種を知っているはずの自分達が、見た事もない未知の蛇だ。ユリシスが警戒しつつ、上司であるセドリックに指示を仰ぐように目を向けた。
「どうします、副団長? 斬って捨てるにしても、あまりに数が多すぎます。かといって『あの獣師』は、地下に落ちている状況です」
「この蛇をどうにかして、ラビを捜しに行く」
目を向けず、セドリックは迷わず言いきって抜刀した。それを見たユリシスが、素早く自分の剣を抜いて「了解」と答える。
「というか、副団長、ユリシス様。……下の方は大丈夫なんですかね?」
上司達に続いて武器を構えたテトが、心配そうに二人へチラリと尋ねた。
その不安に答えるように、同じく素早く抜刀して構えたヴァンが「うろたえるな、テト坊や」と、若輩者の後輩を叱り付けるような声を出した。
とはいえ、代表的な害獣種を知っているはずの自分達が、見た事もない未知の蛇だ。ユリシスが警戒しつつ、上司であるセドリックに指示を仰ぐように目を向けた。
「どうします、副団長? 斬って捨てるにしても、あまりに数が多すぎます。かといって『あの獣師』は、地下に落ちている状況です」
「この蛇をどうにかして、ラビを捜しに行く」
目を向けず、セドリックは迷わず言いきって抜刀した。それを見たユリシスが、素早く自分の剣を抜いて「了解」と答える。
「というか、副団長、ユリシス様。……下の方は大丈夫なんですかね?」
上司達に続いて武器を構えたテトが、心配そうに二人へチラリと尋ねた。
その不安に答えるように、同じく素早く抜刀して構えたヴァンが「うろたえるな、テト坊や」と、若輩者の後輩を叱り付けるような声を出した。