その注意事項を確認してすぐ、ノエルの『行こうか』の声に続いて、今度は先頭にヴァン、次にセドリックという配置で、一同は更に遺跡の奥へと進んだ。
やはり建物の内部は、一部劣化して崩れているところがあった。探索には困らない程度に視界の明るさが確保され、高い天井部分からは、太陽の光りがこぼれている。
周囲の様子を観察しながら歩いていたラビは、自分の前にいるセドリックの背中へ視線を向けた。誰かの後ろを歩くなんて普段にはない事なので、ちょっと邪魔だなと感じてしまったものの、真後ろを歩く人間が嫌過ぎて、そちらの方が気になった。
「…………おい眼鏡、なんでオレの真後ろにいるわけ?」
「『眼鏡』という名前になった覚えはありませんが?」
途端に冷やかな声が返ってくる。
それを聞いたラビは、ジロリと睨まれる視線が強くなるのを感じて、げんなりとして肩越しに目を向けた。そこにはユリシスがいて、薄い水色をした形のいい目を顰めてきた。
やはり建物の内部は、一部劣化して崩れているところがあった。探索には困らない程度に視界の明るさが確保され、高い天井部分からは、太陽の光りがこぼれている。
周囲の様子を観察しながら歩いていたラビは、自分の前にいるセドリックの背中へ視線を向けた。誰かの後ろを歩くなんて普段にはない事なので、ちょっと邪魔だなと感じてしまったものの、真後ろを歩く人間が嫌過ぎて、そちらの方が気になった。
「…………おい眼鏡、なんでオレの真後ろにいるわけ?」
「『眼鏡』という名前になった覚えはありませんが?」
途端に冷やかな声が返ってくる。
それを聞いたラビは、ジロリと睨まれる視線が強くなるのを感じて、げんなりとして肩越しに目を向けた。そこにはユリシスがいて、薄い水色をした形のいい目を顰めてきた。