使用者が他界して随分経った頃に、その術具を使える継承者が出てくる場合もあった、とノエルは話した。
『それくらいのレベルの妖獣師が身に付けていたとなると、相当な魔力をたんまり持った術具とも期待出来る。ほぼ全部の魔術に対応出来る代物がほとんどだからな、自動防衛機能が働いて、遺跡で魔術反応を起こしているとも考えられる』
難しい話はよく分からないが、つまりは妖獣であるノエルの知識と経験からすると、ザイアース遺跡にあるのは、凄い妖獣師が使っていたかもしれない装飾品の形をした術具、というのが推測であるらしい。
その術具の持ち主であった妖獣師が、宗教的な意味合いをもった遺跡を選んで隠したと考えると、その可能性は十分にあるのだという。何故なら、継承者がいない場合は、そういった特殊な術具をそのように隠す者もあったからである。
ザイアース遺跡は、これまでプロの獣師や調査団も逃げ帰ったらしいが、ラビは前向きに頑張る決意を固めた。もしかしたら本当に、ノエルの姿が、彼の意思で他の人間の目にも映るようになるかもしれない。
『それくらいのレベルの妖獣師が身に付けていたとなると、相当な魔力をたんまり持った術具とも期待出来る。ほぼ全部の魔術に対応出来る代物がほとんどだからな、自動防衛機能が働いて、遺跡で魔術反応を起こしているとも考えられる』
難しい話はよく分からないが、つまりは妖獣であるノエルの知識と経験からすると、ザイアース遺跡にあるのは、凄い妖獣師が使っていたかもしれない装飾品の形をした術具、というのが推測であるらしい。
その術具の持ち主であった妖獣師が、宗教的な意味合いをもった遺跡を選んで隠したと考えると、その可能性は十分にあるのだという。何故なら、継承者がいない場合は、そういった特殊な術具をそのように隠す者もあったからである。
ザイアース遺跡は、これまでプロの獣師や調査団も逃げ帰ったらしいが、ラビは前向きに頑張る決意を固めた。もしかしたら本当に、ノエルの姿が、彼の意思で他の人間の目にも映るようになるかもしれない。