「そら見ろ、他の連中じゃ役者不足だ。ハイソン、向こうの連中には、俺が行くから手は出すなと伝えておけ」
ニヤリとして言い切ったログの表情は、どこか誇らしげですっかり機嫌も良くなっていた。彼はスウェンが止める間もなく、勝手に研究室を飛び出していってしまった。心配したセイジが立ち上がり、スウェンに「私も行ってくる」と続けて駆け出して行った。
腹部を片手で押さえたハイソンが、電話越しに慌てて指示を伝えるそばで、一連の様子を見ていたクロシマがニヤリと笑みを浮かべた。
「スウェン隊長。自分が車を出しますよ、手が空いているんで」
「君、車は持っているのかい?」
「ありますよ。大丈夫、大男二人ぐらい余裕で乗れますんで、任せて下さい!」
どこか溌剌とした爽やかな笑みを浮かべて、クロシマが踵を返した。電話を終えたハイソンが気付いて、「待てクロシマッ」と顔色を青くしたが、彼は「何も聞こえないっす~」と律儀に返事をしてラボを飛び出していった。
あっという間に、三組分の足音が遠ざかって聞こえなくなった。
ニヤリとして言い切ったログの表情は、どこか誇らしげですっかり機嫌も良くなっていた。彼はスウェンが止める間もなく、勝手に研究室を飛び出していってしまった。心配したセイジが立ち上がり、スウェンに「私も行ってくる」と続けて駆け出して行った。
腹部を片手で押さえたハイソンが、電話越しに慌てて指示を伝えるそばで、一連の様子を見ていたクロシマがニヤリと笑みを浮かべた。
「スウェン隊長。自分が車を出しますよ、手が空いているんで」
「君、車は持っているのかい?」
「ありますよ。大丈夫、大男二人ぐらい余裕で乗れますんで、任せて下さい!」
どこか溌剌とした爽やかな笑みを浮かべて、クロシマが踵を返した。電話を終えたハイソンが気付いて、「待てクロシマッ」と顔色を青くしたが、彼は「何も聞こえないっす~」と律儀に返事をしてラボを飛び出していった。
あっという間に、三組分の足音が遠ざかって聞こえなくなった。