「ログが女性から『サイテー!』ってビンタ喰らう場面とか、超笑ったね! 僕はきちんと割り切っているし、女の子達とは、一時の恋愛や雰囲気を楽しんでいるからね。ま、この任務が終わるまでの楽しみとして、後にとっておいてもいいんじゃないの、ログ?」
うわぁ、この二人めちゃくちゃ最低だ……
エルは、話を振られた先のログにも、スウェンと同じ目を向けた。彼女が一歩後退するのを見て、ログの額にピキリと青筋が立った。
「――おい、スウェン。お前、後で思いきり殴らせろ」
「え~、何で? 嫌だよ」
スウェンとログが火花を散らし出してすぐ、エルは、ホテルマンの姿がない事に気付いた。
セイジに目配せすると、彼もようやく、問題のエキストラの姿がない事に気付いたらしい。辺りを見回しながら、大きな背を屈めるようにエルに顔を寄せ「そんなに離れてはいないと思うが……」と、エルに耳打ちした。
「……スウェンなら、そのまま置いて行こうとか考えそうだ」
「でも、俺は置いて行きたくはないんだ」
エルが困ったように告げた時、セイジが階段の方へ目向けて、驚いたように目を見開き「あれじゃないか」と慌てたように言った。
うわぁ、この二人めちゃくちゃ最低だ……
エルは、話を振られた先のログにも、スウェンと同じ目を向けた。彼女が一歩後退するのを見て、ログの額にピキリと青筋が立った。
「――おい、スウェン。お前、後で思いきり殴らせろ」
「え~、何で? 嫌だよ」
スウェンとログが火花を散らし出してすぐ、エルは、ホテルマンの姿がない事に気付いた。
セイジに目配せすると、彼もようやく、問題のエキストラの姿がない事に気付いたらしい。辺りを見回しながら、大きな背を屈めるようにエルに顔を寄せ「そんなに離れてはいないと思うが……」と、エルに耳打ちした。
「……スウェンなら、そのまま置いて行こうとか考えそうだ」
「でも、俺は置いて行きたくはないんだ」
エルが困ったように告げた時、セイジが階段の方へ目向けて、驚いたように目を見開き「あれじゃないか」と慌てたように言った。