ログが、どっかのホテル野郎みたいな面倒さを感じる、と苦渋の表情を浮かべた。
多分、集中力がないんじゃないかな。
感情の移り変わりが激しいというか、好奇心が移るのも早ければ戻るのも早く、何より思った事がそのまま出てしまう少年なのではないか、とエルは複雑な心境でそう考えてしまった。
「まあまあ、ちょっと落ち着きなよ」
苛立つログと、怯えた少年の睨み合いが始まってすぐ、スウェンが口を挟み尋問役を代わった。
「僕らは支柱という、この世界を構成している源みたいな物を探していてね。その反応が君からするものだから、ちょっと話を聞こうと思って」
「支柱? なんですか、それ。源というと……ああ、『この世界の主』の事でしょうか?」
少年はそこで相槌を打ったが、「でもなんで?」と小首を傾げた。始めの質問を無視されたログが、更に苛立ったように額に青筋を浮かべ、「おい」と低い声を発した。
「まず、お前は何者なんだ」
「俺? 俺は、この夢の『夢守』ですよ。夢守としては、経験も力もない素人ですが……」
ログ、スウェン、セイジが、それぞれ「わからねぇ」「わからないなぁ」「何だろう?」という顔をした。
多分、集中力がないんじゃないかな。
感情の移り変わりが激しいというか、好奇心が移るのも早ければ戻るのも早く、何より思った事がそのまま出てしまう少年なのではないか、とエルは複雑な心境でそう考えてしまった。
「まあまあ、ちょっと落ち着きなよ」
苛立つログと、怯えた少年の睨み合いが始まってすぐ、スウェンが口を挟み尋問役を代わった。
「僕らは支柱という、この世界を構成している源みたいな物を探していてね。その反応が君からするものだから、ちょっと話を聞こうと思って」
「支柱? なんですか、それ。源というと……ああ、『この世界の主』の事でしょうか?」
少年はそこで相槌を打ったが、「でもなんで?」と小首を傾げた。始めの質問を無視されたログが、更に苛立ったように額に青筋を浮かべ、「おい」と低い声を発した。
「まず、お前は何者なんだ」
「俺? 俺は、この夢の『夢守』ですよ。夢守としては、経験も力もない素人ですが……」
ログ、スウェン、セイジが、それぞれ「わからねぇ」「わからないなぁ」「何だろう?」という顔をした。