「軍事兵器としての利点だけを追求すれば、ここでは何でも用意出来る訳だし、どんな世界でも構築可能だ。これがマルク本人の意思だけによる物なのかによっても、先読みは大きく変わって来るよ。マルクに関しては、擁護する声もあるし? とすると、他にも何者かが自分の都合の良いように、マルクをそそのかした可能性も上げられる訳で」
「ああ、共犯説か」
そこで、ログが思い出したように呟いた。
「考えたら、カーチェイスした時も、あいつ一人が相手だったな」
「ふふ、ログの発想が当たっているとするならば、もしかしたら本当に、人工知能である『エリス・プログラム』が、彼を誘惑したのかもしれないね」
スウェンは不敵に笑ったが、すぐに「冗談だよ」と付け加えた。
そんな事ありはしないだろう。研究はすでに停止されており、外部の協力者なしには、一人でここまで事を運べないだろうから。
会話はそこで途切れてしまい、しばらく、それぞれが考えに耽った。
「ああ、共犯説か」
そこで、ログが思い出したように呟いた。
「考えたら、カーチェイスした時も、あいつ一人が相手だったな」
「ふふ、ログの発想が当たっているとするならば、もしかしたら本当に、人工知能である『エリス・プログラム』が、彼を誘惑したのかもしれないね」
スウェンは不敵に笑ったが、すぐに「冗談だよ」と付け加えた。
そんな事ありはしないだろう。研究はすでに停止されており、外部の協力者なしには、一人でここまで事を運べないだろうから。
会話はそこで途切れてしまい、しばらく、それぞれが考えに耽った。