しばらく二人が無言で立ち尽くしていると、遅れてセイジが現場に到着した。セイジは大きな傷もなく、衣服の乱れもなかった。
仲間の到着に安堵しながらも、やはりエルについて悩み続けるスウェンの心中も知らぬまま、セイジが散った残骸が舞う空間を見て、既に事が終わった事を悟り、申し訳なさそうに肩を落とした。
「すまない、遅れた」
そう言って、セイジが小走りで駆け寄った来た。スウェンは、無事に合流した部下を褒めてやりたいぐらいだったので、「問題ないよ」と答えた。
セイジはやって来るなり、やや疲労したログとスウェンの様子を窺い、彼らの衣服についた戦闘痕に目を止めた。
「……そっちは大変だったみたいだな。大丈夫なのか?」
「あははは、大丈夫だよ。ちょっと疲れちゃったぐらいかな。次のエリアについたら、とりあえず風呂には入りたいかな。汗、かいちゃったからさ」
「で、お前のとこはどうだったんだ」
ログに促され、セイジは思い出したように、自分の身に起こった出来事を報告した。ゲームが何も発生しなかった事、不思議な女の子に出会った事、そして、アリスが無事である事を告げられた事……
仲間の到着に安堵しながらも、やはりエルについて悩み続けるスウェンの心中も知らぬまま、セイジが散った残骸が舞う空間を見て、既に事が終わった事を悟り、申し訳なさそうに肩を落とした。
「すまない、遅れた」
そう言って、セイジが小走りで駆け寄った来た。スウェンは、無事に合流した部下を褒めてやりたいぐらいだったので、「問題ないよ」と答えた。
セイジはやって来るなり、やや疲労したログとスウェンの様子を窺い、彼らの衣服についた戦闘痕に目を止めた。
「……そっちは大変だったみたいだな。大丈夫なのか?」
「あははは、大丈夫だよ。ちょっと疲れちゃったぐらいかな。次のエリアについたら、とりあえず風呂には入りたいかな。汗、かいちゃったからさ」
「で、お前のとこはどうだったんだ」
ログに促され、セイジは思い出したように、自分の身に起こった出来事を報告した。ゲームが何も発生しなかった事、不思議な女の子に出会った事、そして、アリスが無事である事を告げられた事……