「おいクソガキ、今度こそ勝手に動き回るなよ」
「お前にこれまでの行動全部を振り返ってもらって、きちんと反省してほしいぐらいなんだけど。なんで俺が一方的に怒られてんの。つか、お前、方向感覚はちゃんとあるんだろうな!?」
「はぁ? お前よりよっぽど自信あるぜ」
俺は軍の候補生時代から鍛えられているから、お前とは出来が違うんだ、とログは真面目な顔で言い切った。
過去の経験や名声は知らないが、それとこれとは別の問題だろうが。
エルは、こいつは阿呆なのではないかと睨み付けた。人間、得意不得意は必ずあるものなのだ。
そう考えたところで、エルは面白い発見に気付いて「成程」と自分の手を打った。こいつは勝手に突き進んで、勝手に任務を終わらせてくるタイプの優秀な方に違いない。つまり、チームプレイがまるで駄目な上司タイプだ。
エルは、思わずクロエと目を合わせた。クロエも同じ事を考えていたようで、ログを残念そうに流し見し、エルへと視線を戻して「にゃん」と小さく鳴いた。
「お前にこれまでの行動全部を振り返ってもらって、きちんと反省してほしいぐらいなんだけど。なんで俺が一方的に怒られてんの。つか、お前、方向感覚はちゃんとあるんだろうな!?」
「はぁ? お前よりよっぽど自信あるぜ」
俺は軍の候補生時代から鍛えられているから、お前とは出来が違うんだ、とログは真面目な顔で言い切った。
過去の経験や名声は知らないが、それとこれとは別の問題だろうが。
エルは、こいつは阿呆なのではないかと睨み付けた。人間、得意不得意は必ずあるものなのだ。
そう考えたところで、エルは面白い発見に気付いて「成程」と自分の手を打った。こいつは勝手に突き進んで、勝手に任務を終わらせてくるタイプの優秀な方に違いない。つまり、チームプレイがまるで駄目な上司タイプだ。
エルは、思わずクロエと目を合わせた。クロエも同じ事を考えていたようで、ログを残念そうに流し見し、エルへと視線を戻して「にゃん」と小さく鳴いた。