セイジとスウェンの姿がない事に気がついたのは、坂道を抜け、平坦な広間に出た時だった。
辿り着いた坂の頂上には、ぽっかりと開けたタイル地の空間が広がっており、中央には噴水が一つ設置されていた。
広間の周囲には、氷の館と食事処、ジェットコースターの入場口と風船がたくさん入ったアトラクション施設があった。通行人も少なからずいたが、見知った顔はどこにも確認出来ない。
「あの二人は?」
「別行動だ。支柱の場所が正確に特定出来ないらしくてな。とりあえず、二手に分かれて探す事になった。くそッ、なんで俺がガキのお守りを……」
ログが舌打ちした。エルも、すかさず舌打ちを返し「俺はガキじゃねぇよ」と突っ込んだ。
「とにかく、しぼりこめた支柱の在りかは、ここのメインパーク内だ」
ログが顎先で方向を示し、エルは促されて目を向けた。
そこにあったのは、白いトンネルの入り口だった。奥には、まるで一つの都市のように建物群が聳え立っており、踊り場や階段、渡り廊下やログハウスなどが入り混じり、さながら巨大な迷路のようだった。色はすべて白で統一され、屋根や柱だけが黄色かった。
辿り着いた坂の頂上には、ぽっかりと開けたタイル地の空間が広がっており、中央には噴水が一つ設置されていた。
広間の周囲には、氷の館と食事処、ジェットコースターの入場口と風船がたくさん入ったアトラクション施設があった。通行人も少なからずいたが、見知った顔はどこにも確認出来ない。
「あの二人は?」
「別行動だ。支柱の場所が正確に特定出来ないらしくてな。とりあえず、二手に分かれて探す事になった。くそッ、なんで俺がガキのお守りを……」
ログが舌打ちした。エルも、すかさず舌打ちを返し「俺はガキじゃねぇよ」と突っ込んだ。
「とにかく、しぼりこめた支柱の在りかは、ここのメインパーク内だ」
ログが顎先で方向を示し、エルは促されて目を向けた。
そこにあったのは、白いトンネルの入り口だった。奥には、まるで一つの都市のように建物群が聳え立っており、踊り場や階段、渡り廊下やログハウスなどが入り混じり、さながら巨大な迷路のようだった。色はすべて白で統一され、屋根や柱だけが黄色かった。